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代替ドープを試す 色ドープ、能書き編

 代替ドープ仕上げの電動機の名前は最初に付けた名前の「EPピコ」に戻しました。
 なぜピコかといえば、当て舵の打ち方が雑で飛行中に機体がピコピコ動くからです。

 このEPピコは胴体の裏側が青、キャノピーの枠が白のほかは真っ赤です。これでは視認性が悪く、裏表が分かりにくいほか、遠くで旋回させると機首が操縦者の方を向いているのか離れていく方に向いているのかの判断もつきません。
 ということで色を付けるのですがホームセンターで売っているカッティングシートでは格調が低いので塗装で色を付けることにします。
 ドープの上にウレタンが乗るのはわかっていますが、せっかくですから実験のため色ドープで塗装することにしました。

 手持ちの色ドープは黄色だけです。赤の上に隠ぺい力の弱い黄色だとどれだけ塗れば色が付くか見当が付きません。それに赤に黄色のアクセントを加えても視認性の向上は期待できなさそうです。


 ということで代替ドープに顔料を混ぜて色ドープを作ります。

色ドープを作ってみよう

 顔料で塗料に色を付けた経験はあります。

 右のホルベインの赤の顔料は新宿の世界堂*で買ったものです。細かい粉末でコピー機のトナーのような感じです。左のポリのボトルはこの顔料で色を付けた自作PVA離型剤です。
 * 模型は地球堂、画材は世界堂ですね。
 本来は絵具を作るのに使うものですがエポキシ樹脂や洗濯糊に混ぜて自作PVA離型剤を作ったりしています。この顔料は粘度の高い塗料には溶けにくいのですが一旦シンナーで溶いてからならウレタン塗料にも使えました。


 現状は赤しかありませんが赤の上に赤というわけにはいかないので白の顔料を探します。

 この画像は世界堂のサイトに載っていた写真です。
 健康被害を考えると鉛白(Silver White)は問題外で亜鉛華(Zinc White)も心配です。チタン白(Titanium White)とは酸化チタンでしょう。酸化チタンは日焼け止めにも使われているのでこれにしました。
 チタン白(Titanium White)の値段は140gで770円に送料660円が加わって合計1430円です。同じ製品がアマゾンで買うと送料無料で1,100円です。
  酸化チタンをドープに混ぜるという記事はラジコン技術でも見たことがあります。「オレもラジコン技術に記事を書く人と同じことをすることになったんだなあ」という気がします。


 画材用以外の顔料もあります。

 こちらは建設業向けかなと思える顔料です。200mlで2,080円。酸化チタンの比重は4くらいなので200mlなら世界堂のホルベインブランドの140gより割安かもしれません。
 店頭にあればこれにしようとしましたが「取り寄せになる」と言われたので今回はあきらめます。

調合

 画材としての顔料で絵具を作るときは顔料とメディウム(クリヤ塗料の原液のようなもの)の配分は製作者の感性に任されているようです。

【TUTORIAL】Making Acrylic Paint/アクリル絵具
 この動画ではすべて目分量で調合しています。
 絵を描く人のような感性があるわけではないので重量比で塗料に含まれる樹脂*に対してどのくらい混ぜればよいのか調べました。
* 塗料の顔料以外の成分のことを塗料の世界ではビヒクル(Vehicle、塗料ではビヒクル、乗り物はビークルということかな)と呼びます。画材の世界では顔料以外の成分をメディウム(Medium、ミディアムじゃありません)と呼ぶようです。VehicleもMediumも媒質・媒体という意味ですが、塗料のビヒクルには溶剤は含まれず、画材のメディウムには溶剤も含まれるという違いがあるような感じです。詳しい方はご教授ください。
  家庭用品品質表示法によれば家庭用塗料では「何が入っているか」を表示しなければならないのですが、成分の比率の表示は義務ではないようです。そのためか塗料に表示してある成分表を見ても配合比率はわかりません。

 いろいろ探すとこういう資料が見つかりました。顔料と樹脂の比率は種類によって違うんでしょう。
URL: http://www.maruya-t.co.jp/topics/car-1.htm
 顔料が少ないと色が付かないし、顔料が多すぎると紫外線で劣化したガードレールかポスターカラーのようになりそうなのでとりあえず顔料と樹脂を重量比で1:2にして作ってみることにしました。


 注文したチタン白(酸化チタン)が届きました。

 容積の割に持ち重りがします。さすが比重が4だけあります。

 こういう材料で色付きドープを作ります。

 チタン白5gを缶に入れます。見た感じコピー機のトナーです。あたりに飛び散ると大変なことになりますから気を付けます。昔、コピー機のトナーをぶちまけた人がいましたが大惨事でした。

 アセトンを50g入れて良く振りました。が・・・ダマが残ってますね。タルクを塗料に入れたけれどよく混ざっていない、というのに似た感じです。
 絵具を作るときのように大理石の板の上でヘラでこねるようなことをしなければならないんでしょうか。でもヘラでこねるのもなんだかなという気がします。

 酢酸セルロースペレット10gを入れて振ることにします。酢酸セルロースペレットに撹拌球の役割をさせる算段です。

 が、ペレットはビーズのように顔料をかき回す役割を果たす前に前に糊状になってしまいました。
 地道に缶を振ったりしてうまくなじむことを期待します。一晩明けてからどうなっているか確認することにします。

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