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スタイロフォームでフロートを作る 試験飛行

 木曜日(7月6日)の午後、朝からの雨が上がって風もほとんどないのでEPピコ水上機仕様の試験飛行をすることにしました。


水上機の発着場

 20年くらい前の台風で川の流れが変わって僕らの飛行場の崖の下に砂地ができました。水上機の離発着に好都合なので僕らのクラブのメンバーの多くは水上機や飛行艇を持っています。
 川底の状態は大雨で川が増水するたびに変化しますが現状では岸から10mくらいまでは水深が膝のあたりまでです。岸に平行に離着水させれば転覆してもズボンのすそをまくって水の中に入って回収できます。


 飛行場の環境についてさらに紹介します。

 これは先月の台風の大雨の後にできた飛行場の崩落個所ですが、ここから流れ出た土砂が・・・・

 このように飛行場の下の砂地にたまっています。草を伐採すれば水上機発着場へのアクセス路ができるかもしれません。


 こういう環境でEPピコ水上機仕様の試験飛行をします。

試験飛行は成功かな?

 遺影になるかもしれない記念写真です。水上機仕様では左右の主翼を入れ替えてエルロンロッドの出口が上に来るようにしています。フロートは未塗装ですがあまり気になりません。


 陸上機仕様と水上機仕様ではトリムが変わるはずですから水上機仕様は別の機体としてモデル名を登録しておきます。

 陸上機用のモデルをコピーして水上機用のモデルにしました。


 この日はカメラマンがいなかったので証拠の写真とか動画はないのですが飛ばす前と飛ばした後の写真をアップします。

 水に浮かべてこれから発進しようとするところです。けっこう喫水が深いことで実機ぽさが出ています(自己満足)。


 離水直後、エレベーターを緩めると頭を下げました。フロートが付くと結構トリムが狂うものです。4コマくらいエレベータートリムを動かしました。


 トリムが取れたところで離着水の実験です。

 2回目の着水を雑にしたら(沈下率が大きかった)フロートの前からはねた水が主翼の上まで飛びました。びしょ濡れとまでは行きません結構しぶきが飛んでいます。


 主翼上面の水滴をふき取って丁寧に着水させてみました。

 手元に戻して確認すると主翼の表側には全くしぶきが掛かっていません。
 ということは離水するときの滑走や丁寧な着水では主翼の上までしぶきは飛ばない、雑な着水をするとしぶきが飛ぶということです。
 

 胴体の後ろと尾翼にはかなりしぶきがかかっています。これはしょうがないでしょう。


 飛行性能は陸上機仕様から150g増えているので当然落ちていて、大きな宙返りは苦しいという感じです。電池を3セルから4セルにすれば改善するかもしれません。


 転覆しなかった、また、水上を走り回るだけで飛び上がらなかった、ということがなかった点で試験飛行は成功です。


 文章ばかりではしょうがないので撮影係をお願いできる人を確保できたらいずれ動画もアップします。水切り板と波の出来具合の関係をじっくり観察したいという気持ちもあります。

離着水

 離水のときの挙動ですが、フロートの先っぽがプロペラより前に出ているおかげでつんのめる危険は少なそうでした。喫水が深い状態でいきなりフルスロットルにするというような無茶をしなければ大丈夫そうです。
 機体の姿勢や速度に注意しつつゆっくりスロットルを開ける(電動機だから回転を上げるというべきか)、スピードが乗ってステップで滑走する状態になるあたりでフルスロットルにする、ステップとフロートの後ろが水平になる姿勢を維持するようにエレベーターをやや上げ舵にして待っていると浮かぶいう感じです。
 着水は陸上機と同じで沈下率が大きくならないように気を付ければ機速があまり落ちなくても跳ねることはありません。この日は着水で跳ねたことはありませんでした。
 沈下率を少なくし、ステップとフロートの後ろが同時に着水するようにするときれいに降ります。着水後は草が深い滑走路に降りたときと同様に強くブレーキが掛かります。
 1作目のフロートで初飛行で発進直後に機首が水に突っ込んだのに比べればあっけないほど簡単でした。 

水中舵は必要かな?

 以前のブログで「水中舵はいらない」というようなことを偉そうに書きました。実際はどうでしょう。


 最後の着水の後、水上でのタキシングの性能を確認しましたが川下に持って行った機体を手元に戻すときに苦労しました。
 この日はほぼ無風でしたが川の流れの関係で相対的には川下側から風が吹いている状態です。
 回転を上げて(方向舵に風を当てて)川上(風下側)に機首を向ける、スピードを落とすために回転を下げる、すると風見効果で相対的に風上側の川下に機首が向く、また回転を上げて機首を川上に向ける、という具合で水面をのたうち回っているばかりでなかなか川上(風下側)に来ません。
 川には流れがありますから陸に上げなければ銚子まで流されます。

 結局自分の手元に戻すのはあきらめて15mくらい離れたところで岸に乗り上げさせました。
 僕らの環境だと着水させたあと適当なところに乗り上げれば良いのですがちょっと釈然としません。
 水中舵を付けたら改善するのでしょうか。経験がないのでどうにも判断が付きません。
 僕のクラブの水上機や飛行艇のベテランも、最初から水中舵を付けた仕様で飛ばしているので水中舵のありなしでの水上タキシングのやりやすさの差を検証した人はいないようです。
 新明和の大型飛行艇PS-1のパイロットだった人に聞いた話ではPS-1でも水上で思ったところに機体を持って行くのは苦労したそうです。

エルロンをどうするか

 水上機仕様の主翼を見るとエルロンロッドの出口に違和感があります。

 写真で見ても「なんか間違っているよな」という感じです。
 雑な着水をすると主翼の上側にもしぶきが掛かるのでロッドの出口を上にすればすべて解決というわけでもありません。カバーを付けて水が入らないようにすればロッドの出口を下にしても大丈夫じゃないでしょうか。
 このあたりを工夫することにしました。

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