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ENYA 41-4C 運用記 ニードルバルブ編

 写真はENYAの4サイクルエンジンのスプレーバーとニードルです。ENYAエンジンのニードルバルブは僕がUコンをやっていた50年くらい前から(実は創業以来?)仕様がほぼ変わっていません。さすがにニードルとつまみの間がコイルスプリングということはなくなりましたがOS、YS、SAITOに比べると時代遅れな感は否めません。
 ニードルバルブから燃料がにじむというか漏れるという欠点はシリコンチューブを切ってはめれば改善されますが、ネジ山、あるいはニードルを受けるバルブ側の穴が摩耗しやすいという欠点はどうしようもありません。摩耗が進むと同じニードル位置なのに燃料供給量が増えます。つまり同じ燃料供給量にするにはニードルを閉めていかなければならなくなります。
 ENYA61CXの場合、4ℓ消費した段階で1回強だったニードルの位置が、10ℓ回した段階で3/4回になり、70ℓ消費した段階で1/2回になっています。
 41-4Cでは31ℓ消費したところでとうとうニードルを全閉にしても混合気が濃いという状態(ニードルを全閉にしても燃料が流れる状態)になったので、スプレーバーのねじを一山(つまりニードルの開きの1回分)削ってニードルを閉め込めるようにしました。これによって全閉にすれば燃料は流れなくなり、ニードルの位置は1回強に戻りました。こんなことをしても摩耗はどんどん進み、33ℓ消費したころにはニードルのがたつきが激しくなったのでオリジナルのニードルバルブに見切りをつけました。

 純正の新品に交換すればもう30ℓ運転できるのですがこのエンジンは100ℓくらいは回りそうなのでOS25FXの旧型のバックプレート一体式のニードルバルブをリモートニードルにしました*。オリジナルのスプレーバーはねじが切られているところを根元から金鋸で切ってはんだでふさぎスプレーバーとしてのみ機能させます。OSのニードルバルブに交換してから今までに16ℓくらい消費しましたがニードルのセッティングは1+1/4回くらいの所で安定しています。
* リモートニードル仕様の46AXのニードルバルブユニットを使った方が工作が容易です。今回使った25FX用のニードルバルブはわざわざ25FXのバックプレートを買って53-4C用に作ったものです。この時はOSのAXシリーズが出る前のことでしたからこんなやり方をしました。AXシリーズのリモートニードル仕様が発売されてからはENYA 35XとENYA 40XZ用に部品として別売りされていたニードルバルブユニットを買って使っています。46AX Ⅱになってリモートニードル仕様でなくなったので今後の部品供給が心配です。

 機体に取り付けるとこんな具合になります。プラグヒート用のリード線や給油用の配管も通さなければならないので取り回しが知恵の輪のようでした。
 概して4サイクルエンジンの方がニードルバルブの摩耗は早いようで、前に使っていた53-4Cでもニードル全閉なのに混合気が濃くなる状態になりました。エンジンの振動(トルク変動)が大きいためでしょうか。

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