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新作キャノピー 木目調塗装③ ミルキーカラーでトップコート、完成へ

 新作キャノピーの木目調塗装の最終工程です。フェイクの木目の上に半透明の塗料(トップコート)を吹いて木目を沈ませるとともに木目を保護します。

半透明上塗り塗料「ミルキーカラー」

   本題の前に見出し一つ分能書きを垂れます

キャンディーカラー

 僕は間違ったことを書くと恥ずかしいのでいろいろ調べてからものを書くようにしているのですが知識不足ですから勘違いが多くならざるを得ません。
 以前のブログ「バルサのクリヤ仕上げと木目調塗装、初めてにしてはまあまあの出来?」で半透明塗料(着色クリヤ塗料、カラークリヤ)のことをキャンディカラーと呼んでいましたが、半透明塗料や半透明塗料での塗装を「キャンディカラー」とか「キャンディ塗装」というのではなく、メタリック塗装の上に半透明の塗料を吹くのがキャンディー塗装又はキャンディカラー塗装でそのための塗料をキャンディ塗料と呼ぶようです。


 僕は塗料に透明感があってキャンディーのように見えるからキャンディーカラーというのだろうと思っていましたが、「バイクペイント.COM」という、バイクのオリジナルペイントを請け負っているほか塗料や塗装資材を販売している業者は「シルバーメタリックを塗って上にカラークリアーを塗ることをキャンディー色(キャンディーカラー)という言い方が多いと思います。ちなみに昔の飴(キャンディー)の包み紙が銀紙と半透明なセルロイドの紙で包んでいたことからキャンディー色と言われるようになったと聞いたことがあります。」とサイトで説明しています。「バイクペイント.COM」の説も伝聞ですがそれに従えば、メタリックと色付きクリヤ(カラークリヤ)の組み合わせがキャンディー塗装、キャンディペイントという整理で、キャンディ塗装用の塗料は大きなくくり(上位概念)ではカラークリヤになります。異論はあるのかもしれませんけど。


 ちなみにバイクペイント.COMは素人のDIYに役立つ技術情報を発信してくれているのでいろいろ助かっています。小分けの塗料も販売しているので僕も購入したことがあります。
 塗料の製造元はわかりませんが、ちゃんとプライマーをかければバイクのフェンダーとかカウルとかのプラスチックパーツの変形にも追従するという説明のとおり、塗膜が硬いものの可撓性が高い優秀な塗料(僕の感想)でした。ラジコン機に使っても好結果が得られると思います。リンクを貼っておきますから興味のある方はどうぞ。


 ここから本題になります


ミルキーカラーの調合

 キャンディ塗装では半透明の塗料の上にさらにクリヤを吹くのですが、木目調塗装の実例を見ると仕上げのクリヤを吹くことは少ないようです。僕も吹きません。したがって半透明の塗料が上塗り(トップコート)になります。
 木目調塗装用の半透明の上塗り塗料(トップコート塗料)、名付けて「ミルキーカラー塗料」は、前回の塗装では塗装作業の現場でクリヤにバルサ色の塗料をごくわずかに混ぜて作りました。当時のブログには「バルサ色の量は割りばし撹拌棒ですくってその撹拌棒でクリヤをかき回すレベルです」と書いてあります。


 木目調塗装をするたびにミルキーカラー塗料を作るのでは質が安定しないので考えものです。そこであらかじめ塗料を作っておくことにしました。


 DIYレベルでちゃんとしたものが作れないかネットで調べましたが「キャンディカラー塗料はこうやって作る」的な情報が見つかりません。ということは自分で工夫しなければなりません。

 これは車系YouTuberの動画のキャプチャです。塗料自体の色は非常に濃いのですが、撹拌棒やカップの壁に付着している状態では色が薄くなって下地が透けて見えています。こういう色の出方になるのは色を付けるのに顔料ではなく染料を使っているからでしょうか。この感じをお手本に調合することにしました。


 ガラス瓶の外側に線を引いた紙を貼っておきます。配合した塗料をこの部分に回してみて透け具合を確かめる算段です。数ccのクリヤに竹串で一すくいしたバルサ色を加えて様子を見ます。

 一吹きして木目が見えなくなっても困るし、何回吹いても木目がくっきりしたままでも困ります。バルサ色を一すくい混ぜただけで透明度がガクッと下がりましたからクリヤを足しました。ガラス瓶の外側の紙に書いた線が見えにくくなっています。
 出来上がった塗料はクリヤの透明感が消えて濁った感じになり、すでに「キャンディ」カラーではありません。牛乳が多めのミルクティーのようです(だからミルキーカラー)。
 キャンディ塗装用の市販品でいえば「オパールホワイト」に「サルファイエロー」が少し混ざったような色合いでしょうか。


 木目調塗装の資材を勢ぞろいさせました。左からローザのウレタン用の硬化剤、バルサ色(ベースカラー)主剤、木目を入れるための水性アクリル塗料DARK CHOCOLATE、バルサ用カラークリヤ(ミルキーカラー)の主剤、フライトホビーのウレタン用の硬化剤です。
 硬化剤がローザ用とフライトホビー用の2種類あるのはバルサ色がローザの白をベースに作ったもの、ミルキーカラーがフライトホビーのクリヤをベースに作ったものだからです。
 行き当たりばったりで材料を買うとこうなります。計画性を持って銘柄を統一すべきでした。

塗装作業

 せっかく塗装作業をするのにミルキーカラー塗装だけではもったいないので、ついでにクリヤ塗装する物も用意しました。SILENT 50とこてる40XZです。

ついでのクリヤ塗装


 SILENT 50では新たな無人航空機登録記号を転写し、こてる40XZでは転写した無人航空機登録記号のトップコートをし忘れたためか汚くなっていたので転写し直しました。これをクリヤでオーバーコートします。


 ロゴや文字・数字の転写の仕方は以前のブログ「ラジコン飛行機にロゴを転写 ステッカーとは違うやり方」と「無人航空機登録、転写シールと水性塗料転写法による登録記号の記入」に書いてあります。


 ミストが飛ぶのでマスキングは大掛かりです。


 クリヤのオーバーコートが終わった状態です。光線の加減でクリヤが乗ったところが分かりますが、クリヤの吹き付け直後にマスキングテープをはがしたので見切り線のエッジは落ち着いています。


 こてる40XZはこの日、塗装が乾かないうちに飛ばすのでトップコートの部分を保護する仕掛けを作っておきました。ボール紙2枚を重ねて高さをかせぎ両面テープで透明シートを張ったもので塗装面をカバーする魂胆です。

 航空法の趣旨にのっとり、登録記号が外から読めるようにしておきます。

ミルキーカラーでトップコート

 先にクリヤ塗装をしたのは道具を洗うのが面倒くさいから手間を省くためです。使い残しのクリヤが残っているボトルにミルキーカラー塗料を入れます。
 塗料が出過ぎて木目が見えなくなりました、では困りますから塗料の出を少なめにしておきます。バジャーは廉価版の初心者用エアブラシですがさすがはタミヤブランドだけあって多少の調整は効きます。


 テストパネルでミルキーカラー塗料の乗り具合を見ました。左に行くにしたがって塗膜が厚くなっています。描いた木目の濃さは同じですから塗膜が厚くなると木目が沈んで見えるようになります(まあ、当たり前の結果です)。
 シンナーの混合率や塗料の吐出量などの要素で塗装のたびに塗料の乗り具合が変わりますから「〇回吹けば完成」ということではなく、塗面の様子を観察しながら少しずつ吹かなければなりません。


 テストパネルの試し吹きで「行けそうだな」と思ったのでキャノピーの塗装に移ります。キャノピーは曲面なのでいっぺんに吹くとタレが出ます。シンナーを飛ばしながら間隔を置いて吹く必要がありました。 

 こてるRCGF用の新作キャノピーのミルキーカラーを吹く前の状態です。木目に「描きました」感があります。

 トップコートを吹いた状態です。「変わってねえじゃん」とは言わないでください。木目のわざとらしさがなくなりました(と思います)。少なくとも上にウレタンが乗ったおかげで木目をこすったら消えました、ということにはならなくなりました。

 こちらは既存のこてるNGH用です。木目の表現が控えめになっています。同じ日の作業なのに仕上がりが違うのが素人細工です。 

ホイールパンツはブラケットの耐久性に難あり

 塗装後、ウレタンがある程度乾くまでの時間をつぶすためと新作ホイールパンツのテストを兼ねてこてる40XZを飛ばしました。塗装完成状態のホイールパンツを付けて飛ばすのは初めてです。


 最初の飛行で右のホイールパンツに異常発生です。降してみたらホイールパンツが180度回転していました。この状態で着陸したのですがホイールパンツがそりの役割をしたのかつんのめることはありませんでした。離陸滑走中に壊れたんでしょうがよく離陸できたものです。

 バラして調べるとホイールパンツ本体もホイールパンツとブラケットの結合部分も健在でしたがホイールパンツ取付け用のブラケットとピアノ線脚のはんだ付けが剥がれていました。ブラケットとピアノ線の接合部に離着陸3回分の耐久性しかないのは問題です。対策を講じるまでこてる40XZはホイールパンツなしで運用しなければなりません。
 物知りのクラブ員によればガソリン機ではアルミのブロックを使っているとのことです。そこまではしませんし、できませんが何らかの対策をしたいと思います。新しいブログネタになるかな?

機体に付けたらバルサに見える!

 帰宅後木目塗装が終わった2つのキャノピーをこてるNGHとこてるRCGFに取り付けて様子を見ました。

 こてるRCGF用は前のハッチとは色合いが違うのですが胴体側の色合いにあってます。木目の流れに一考の余地あり、というところでしょうか。

 こてるNGH用は、前のハッチと質感が似ていて一つのバルサ製の部材を前後に切り離したレベルです(自己評価)。


 5月2日に作り始め、7月20日に塗装の準備を終えたこてるRCGF用の新作キャノピーはようやく完成し、こてるNHG用のキャノピーの木目入れも完了です。 
 両方ともバルサに見えます。前回の木目調塗装よりも技量が上がっています(自己満足)。

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