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小型ガソリンエンジンRCGF 10cc 奮闘記①

 好評(?)のうちに一応完結した「世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro奮闘記」に続く奮闘記シリーズ第2弾です。
 機体製作関係の記事は写真とメモの捜索に手間がかかっているので後回しにして、現在進行的にサブマフラーの実験が進んでいるエンジンネタを先にやっつけます。


 今度のシリーズは、世界最小ではありませんが国内で容易に手に入るガソリンエンジンの中で最小の部類に入るRCGF Stinger 10cc RE (略してRCGF 10cc)の奮闘記です。


 プラグコードを付けるとこんな具合です。上下逆になっているのは倒立で搭載するからです。こんな具合にプラグコードの取り回しを確認したり、寸法をとったりして図面を引きます。
 サイド排気のRCGF 10cc SEもありますがサイド排気でも消音効果の高いグローエンジン用のマフラーが付くわけではないし、機首をすっきり仕上げるには後方排気の方が良いと考え後方排気タイプ (RE) にしました。カタログによれば最高出力が1.9HP @ 15000 rpm、13×7のプロペラを9,800 r.p.mで回すということなのでグローの46を上回ることになります。重さはエンジンとマフラーで約500gで、同級のグローエンジンと似たようなものですが、点火ユニットの100g強、点火ユニット用の電池の数十gが加わり、サブマフラーを絶対に付けなければならないということを考慮しなければなりません。


 製造元の「ZHEJIANG RCGF MODEL CO.,LTD」はサイトの作りが大雑把なためか、RCGF 10ccの分解図やマニュアルを公開していません。この図は紙の取説をスキャンしたものです。図ではピストンリングが2本になっているが実物は1本、プラグキャップが90度になっているが実物は写真のとおり120度という具合です。



 ウェブの販促資料では「Import gas into carbon fibre installations valves」と微妙な英語で書いてあるのでリードバルブはカーボン製かと思いましたが、ばらしてみると透明な樹脂製です。中国のカーボンファイバーは透明なんでしょうか。リードバルブは効率が悪そうな感じです。なぜバックプレートとキャブを外したかと言えば、落として砂だらけになったのを分解清掃したからです。とはいえ、コンロッドは鉄製で両端はニードルベアリング入り、キャブレターは信頼のWalbro製です。


 エンジンを回すために大急ぎで機体を作りました。NGH GT9-Proが9ccなのに対して10cc、カタログデータも1.2hpに対して1.9hpということなので、NGH用より機体はやや大きめ、コンパクトカーの後部座席ギリギリの寸法にしました。NGH-2と似ていると思われるでしょうが、それは当たり前でCADで作った図面を使いまわしているからです。CADでの図面作成については別の記事で書くかもしれません。
 実は写真の機体は1機目で、エレベータサーボの故障(ギヤ欠け)で飛行場に滑り込ませて壊してしまって今は残っていません。
 上の写真を見てください。機体のあごの所に四角い箱が見えますが、あれは最初の頃に作ったサブマフラーです。RCGF 10ccでは消音問題で奮闘しました。

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