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こてるRCGFの再生㉑、バルサの構造材の成形(整形)作業

 バルサで作る胴体本体、尾翼、タンク・点火ユニット室、機首ハッチの組立てが終わりました。
 バルサの生地のままだと取り扱っているうちに傷やへこみだらけになりますからカウルやキャノピーの工作と平行してグラス張りまで終えておこうと考えました。
 そのためには生地完成状態にしなければなりません。

カバーとハッチの整形

 機首ハッチとタンク・点火ユニット室カバーを胴体に取り付けた状態で違和感がないように、定規を当てたりいろいろな角度から見ながら整形します。


 切り出しと120番で形を作りますが120番はものすごく削れるのでちょっと手前くらいまで成型し、240番で修正し、320番か400番で生地完成にします。
 いろいろいじっていると直したくなるところが出てくるのできりがありませんが、納期があるわけではないので納得いくまで頑張ります。

ハッチ

 機首ハッチの空気取り入れ口はバルサを足して修正したらそれらしくなりました。機首ブロックとの連結も不自然ではありません。

体重測定

 機首ハッチとタンク・点火ユニット室カバーの重さを測ってみました。
 まず、外形を整えて肉抜きをする前の状態です。

 機首ハッチは19.1g、ブロックを積み重ねた状態で23gですから軽くなりません。ギミックを付けなければならないため、寸法の割には重くなります。

 肉抜きした後でも16.4g、ピアノ線を取り付ける梁がじゃまで彫刻刀が届きません。肉抜きしてから梁を付ければさらに1gくらい軽くできたと思います。


 タンク・点火ユニット室カバーは17.4g、ブロックを積み上げた状態で23gですからあまり変わっていません。


 こちらも肉抜きをします。

 階段状になっているところを滑らかにします。丸刃の彫刻刀が役に立ちます。こちらは形が単純なのでどんどん作業が進みます。丸めた布ヤスリでこすると彫刻刀の跡がなくなり、厚さは平均で4mmくらいになりました。

 肉抜き後の重さは13.6g、肉抜き分は3gくらいですが内側が滑らかになると表面処理とかが楽です。


 バルサブロック構造で肉抜きはすべきでしょうか?
 効果は劇的ではありませんがやればやっただけ軽くなります。仕上がりを気にする必要がないので手間も大してかかりません。費用対効果の観点からはやるべきだと考えています。

機首ブロックの成形

 機首ハッチのシルエットにならうように機首ハッチと一体で整形します。

 整形の途中で時々エンジンを乗せてチェックします。スピンナーは付けないのですが整形するときの案内にするために付けています。
 エンジンマウント回りの構造と機首ハッチのヒンジの工作の都合から、マーリンエンジンを積んだスピットファイアのようにオデコが張っています。大事なところが削られない範囲でオデコの張りを削ります。
 細かい所を削るときはペーパー付アイス棒とペーパー巻き団子串を使います。こんなショボい工具でも空気取り入れ口の加工や取り入れ口の周囲のえぐれている所を削るときに役に立ちます。

ハッチ固定用ヒンジ回り

 ハッチを固定するヒンジのピアノ線は機首側から差し込むのですが機首の右舷側の上を削っていくと差込口が出てきます(そのように設計した)。ピアノ線の差込口とピアノ線が通るヒンジが目立つので後で細工します。


胴体全体の整形・研磨

 ペーパー掛けの前にぶつけてへこんだところやマチ針の張りの跡の処理をします。

 待ち針の跡はこんな具合です。このままペーパーをかけても目立たなくなりますが念のため細工します。

 細い筆で穴に水をチョンチョンと付けていきます。

 そのまま乾かしても結構ふさがりますが、アイロンを当てるとほとんど目立たなくなります。前の列が処理後、後の列が処理前です。
 へこんだところも水を付けてアイロンを掛ければけっこう元に戻ります。

風船張り(甲板張り)部の研磨

 バルサの粉が大量に出ますから尾翼と胴体の本格的な成形は飛行場で作業しました。

 風船張りの部分は最初から全体にペーパーをかけるのではなく、継ぎ目を狙ってペーパーをかけて段差が無くなったら全体を整形するという感じにします。

 ほぼ完成状態になった断面です。多角形から楕円形になるように手でなでたりいろんな角度から目で見たりして削っていきます。

 傾きかけた太陽の光で透かしながら削ったので結構うまくいきました(自己満足)。

 ペーパーを掛けているうちにこんな欠陥を見つけました。製品の状態で切削工具の刃が引っ掛かったのかえぐれています。出っ張っているのなら削ればよいのですがどうしたもんでしょう。水平尾翼とエレベーターサーボの下ですから目立たないと言えば目立たないのですが。

尾翼の整形

 安定板の前縁は丸くします。切り出しで八角形にして角をならします。


 動翼の後縁は組み上がった状態ではこのとおりです。

 120番のペーパーを貼った板でリブ(筋交)もろとも後縁材を削るという荒業で作業します。

 動翼の後縁は後縁材のヒノキ棒の所まで削ります。ヒノキの所に届くと匂いで分かります。

 ホームベース断面に削った後でリブの角を丸くします。出来上がりはこんな具合です。空気抜きの穴がもう開いてますね。



 僕はアイエムのPPヒンジを愛用しています。紙?のヒンジより差し込むのが楽、曲がる所がはっきりしているとかが気に入ってます。

 P.P.ヒンジがおさまるように動翼の前縁に3mmバルサを接着します。切り込みを入れるよりかなり楽です。

アーベント?に遭遇

 胴体と尾翼の研磨に飛行場に出かけましたが、研磨作業だけではもったいないのでグライダーを持って行きました。
 3時過ぎ頃、風が弱くなったのでグライダーを飛ばしたら上昇気流がありました。夕方近くで上昇気流(これもサーマル?)に当たったことがなかったのでびっくりです。
 これが話に聞いたアーベントってやつでしょうか。
 昼頃までに発生するサーマルが小さいのに対してかなり広い空域で弱い上昇気流が出ている感じです。気が付くと同じ空域にトンビも飛んでいました。

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