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世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro奮闘記 排気系の見直し-2

 キャブレターの調子が良くなったのでレデューサーの効果を改めて調べてみることにしました。
 地上実験では小さ目の11×6を使いました。

 初心に帰って純正の素通しマフラーでの回転数を測ると10,800rpmです。
 エンジンの下側に純正マフラーが見えます。


 次にSlimLine Qシリーズのレデューサーなしの回転数を確認します。尾管の出口に付いているリップはJBウェルドを盛って作ったものです。


 純正マフラーと同じ10,800rpmが得られました。排気音はグローのバッフル付きのマフラーに比べればうるさいのですが純正の破裂音が消えてかなり静かです。
 口径9.4mm(3/8インチ?)の尾管が2本なのに、口径10mmの尾管が1本の純正マフラーよりも消音効果が高いのは、容積が大きい(33ccに対して128cc)ことと小穴を開けたマフラー本体のパイプ自体がサブマフラー的な働きをしているからかもしれません。


 この仕様ではちょっとうるさいのでレデューサーを付けてみます。左の一組が口径6mm残りの2組が口径7mmです。


 最初は口径7mmを試しました。回転数は少し落ちて10,600rpm、音は静かになりました。小穴をたくさん開けたものでも音と回転数は変わりません。
 口径6mmでも回転数は変わりません(回転計では分からない程度)。音はさらに静かになって「シャー」という機械的な雑音(ベアリングの音?)が聞こえるようになりました。


 内径9.4mmのパイプの口径を6mmに絞ったにしては予想に反して回転の低下がわずかです。パイプの小穴を通る排気の抵抗が内径9.4mmのパイプより大きいということでしょうか。


 6mmレデューサー仕様で行くことに決め、実際に使う12×6に交換して回転を測ると9,700rpmが得られました。11月30日の仕様(9,500~9,600rpm)より回転が上がっています。
 ちょっと気になるのはプロペラを替えたら低速ニードルも高速ニードルもわずかに開かなければならなくなったことです。


 NGHの取説では "If the load is large (Propeller's diameters and pitches are big) , the fuel must be adequate, If the load is small, the speed will be high while the fuel consumption will be less." 、すなわち「負荷が大きければ(プロペラのダイヤとピッチが大きければ)燃料は十分でなければならない。負荷が小さければ燃料消費は少なくなるがスピードは大きくなる」(この訳でいいんでしょうね?)と書いてあります。十分な(adecuate)燃料を供給するためニードルを開かなければならないということでしょうか。ところで"speed wiil be high"とはどういうことでしょう。飛行機の速さ?プロペラの回転数?ちょっとわかりません。
2022-02-03追記:その後の実験で、背圧の強さではニードル位置の変化はほとんどなく、数分運転すると燃料供給が多くなるからニードルを絞らなくならなくなるということではないかと思い至りました。
 純正マフラーやレデューサーなしで回したときは燃料供給が少ないのでニードルを開かなければならなくなり、運転時間が長くなると燃料供給が多くなって二――ドルを絞らなければならなくなるとう理屈のようです。
 燃料供給量の変化は干からびたダイヤフラムがガソリンに浸って柔軟性がでるからかもしれません(確信できないがそれ以外では説明できない)。


 このまま一人で飛行試験すると寂しさがつのるのですが地上テストが終わるころクラブ員が1名来ました。仲間と一緒なのでこの日は4回楽しく飛ばしました。


 排気系の問題にはとりあえず決着がつきました。
 キャブレターについては11月30日から3日しか日を置いていないので調子が良かっただけかもしれません。もう少し長い間放っておいたら違う結果になるかもしれませんから安心できません。

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