こてる32の補修と改修① へこみを直す、主脚の仕様変更
上手な人は別ですが、飛行機は飛ばせば壊れるものです。ブログには書きませんがここ数か月であちこち壊しました。
クリヤ仕上げバルサの部分の補修は妥協する
機体の修理の跡は、きれいに再塗装すれば新品同様にすることができます。が、僕の場合は「飛ばすのに支障がなければいいや」というレベルの補修で済ませます。
クリヤ仕上げですから修理の跡はいずれにせよ残ります。「どこを直したからわからない」レベルは無理なのである程度の出来で妥協します。
こてる32ではハードランディングで外れた脚がぶつかって胴体の下がへこみました。
挫滅してボソボソになったところを削り取って・・・、
いつもの木粉入りエポキシ樹脂で埋めるのですが、バルサの粉だけだとバルサの粉に樹脂が浸み込んで色が濃くなります。そこでマイクロバルーンを混ぜて調色します。
健康で長生きしたいのでエポキシ作業のときはラテックスの手袋をします。
エポキシを盛ったら・・・、
ポリ袋を切ったもので押さえつけて平らにして固めます。あとはペーパーでならしてウレタンクリヤを吹けば完成ですが、めんどくさいので平らになった段階で完成にします。
色をもう少し薄くした方が(マイクロバルーンの含有率を上げれば)バルサの色にさらに近づくんですけどね。
新機軸の主脚
こてる32の主脚は、着陸寸前にフレアをかけるタイミングが遅れて速い沈下速度で着陸した結果、脚押さえ板のネジがすっぽ抜けて外れました。早くいえば着陸がヘタだったということです。
脚の取付け台は、すっぽ抜けたねじに持って行かれて取付け台の一部がむしられただけでそれほどダメージはなかったので・・・、
むしり取られたかけらをはめ込んで、かけらで埋めきれないところにはバルサ粉入りのエポキシを練り込みました。これで、ねじ穴を開け直して脚を取り付ければ作業終了です。
と、思いましたが、せっかく(?)脚が外れたので脚の仕様を変えて新機軸を採用することにしました。
去年の秋、こてる32を作り始めた時点ではピアノ線を胴体に差し込んで固定する仕組みにしようと考えました。
防火壁の後ろから斜め後ろに傾斜して取り付けるという凝った設計にしたおかげで・・・、
斜めに穴を開けるのに苦労した覚えがあります。このあたりの作業は以前のブログにもアップしています。
32-35クラススポーツ機「こてる32」を作る-4 防火壁③、主脚台① - 年金生活フライヤーのブログ
作っている最中に高品質なカーボン脚を手に入れたので気が変わってカーボン脚に変更した経緯があります。
作業を途中で放り出したのでピアノ線を固定する仕組みができていません。ここの細工をすればピアノ線脚を取り付けられます。
竹串にテープを巻いてピアノ線と同じ太さにしたものを差し込んで、それをガイドに3.2mmの鋼鉄製のリテーナーをエポキシで固めました。ピアノ線をしっかり固定するためにはアルミ製のリテーナーでは強度的に無理だと判断したためです。
リテーナーの固定には「木粉入りエポキシ樹脂」を使います。バルサとはいえ繊維が入っているので揺変性が出て練り歯磨きのように垂れなくなるので工作に便利です。強度も上がります。
マイクロバルーンでは軽くはなっても強度が上がるわけでもなくパリッと割れますし、粘度が上がったといっても流れてしまいます。
とりあえず完成しました。耐久力は実際に使ってみなければわかりません。うまくいったらブログにアップします。実験結果がブログに出て来なかったら「失敗したんだな」と思ってください。