FRP工作、カウルの仕上げ(大体完成)
カウルは胴体に付くようになりました。次は各部の仕上げです。
トリミングとか
プロペラシャフトが通る穴をきれいな円にします。
コンパスの要領でプロペラシャフトを軸にマジックをぐるっと回して印をつけます。
家の中の丸い物の中で直径が合う物でプロペラシャフトが通る穴をきれいにします。
今回は前の取付け部を作りなおすことにします。
それとの関係でカウル側の取付け部の平面を出します。
全部の止ねじ用の座繰り加工もします。
胴体側のブラケットも付け直します。
カウルにブラケットを固定した状態でブラケットを胴体に接着すれば位置がずれることはありません。
付いた状態のブラケットに合わせてカウルに穴を開けるよりこのやり方が簡単で正確だと思います。
この際ですから取付けネジの部分をすべて座繰り風加工します。
座繰り風加工では樹脂は粘度が高い方が良いのでボンドEセットを使いました。
樹脂が回っていないところがあると位置決めが甘くなるししっかり締め込めませんから最後に締めこむ前に樹脂をねじの頭の周りの樹脂を内側にすり込みます。
テストピースで硬化具合をみて、ほぼ完全に硬化したら皿ネジをはずします。
生クロス?で隙間をふさぐ
カウルとシュラウドをくっつけたのですが、感覚に頼ってカットしたので隙間があります。
写真の手前側のシュラウドの天井(機体を基準にしたら底)とカウル本体の間に隙間が開いています。全部の隙間を埋めるわけではないのですが、ここのようにカウル全体の剛性向上に寄与するようなところはふさぎます。
こうした隙間をふさぐには樹脂を含浸させたクロス(生クロス)を使います。
クッキングシートの上でガラスクロスに樹脂を含浸させ、
もう一枚のクッキングシートで挟んで必要量を鋏で切り出します。
片方のクッキングシートをはがして、
隙間に置いて隙間の周りに生クロスが貼り付いたらクッキングシートをはがします。
クッキングシートをはがし終わった状態です。このままでは「ス」ができます。
追加の樹脂を流した状態です。シュラウド側とカウル本体側にクロスが密着して隙間をクロスがふさいでいる状態がお判りでしょうか。
こういうクロスを僕は「生クロス」と呼んでいますが正式な呼び名は何でしょうか?名前があるんでしょうか?
まだ終わらない?
さて、めでたく完成と言いたいのですが気になる所があります。
機首の一番前に隙間ができています。胴体もカウルも同じ図面から作ったのでぴったり合うはずですが現実世界ではそううまくは行きません。
目立つところなので直さないわけにはいきません。まだカウルの作業は終わりません。