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グローエンジンのならし運転-1

 新品エンジンを手に入れればならし運転をするのですが最後に買ったグローエンジンは2017年の夏に買った秋葉原のフタバの店頭にあったENYA 40XZでした。その後は新品のグローエンジンを買っていないのでグローエンジンの慣らし運転はこのENYA 40XZをベンチでしたのが最後でした。
 新しいエンジンを買う予定はないのでいまさら考える必要はないのですがグローエンジンの慣らしはどうすりゃいいんでしょうか。

メーカーのマニュアルはどうなっているか

 エンジンメーカーの取説にはならし運転はどう書いてあるでしょうか。

ENYA

 ENYAの取説のならし運転についての書きぶりはあっさりしています。

 これは標準説明書の記述ですが「最高回転の位置より1/2回転開き」と書いてあります。ならし運転の前に最高回転のニードル位置を探らなければなりません。ちょっと恐ろしいですね。

 こちらはENYA 35Xの専用取扱説明書のならし運転に関する記述です。「ニードルバルブを開き気味(マフラープレッシャをかけて最高回転の位置より1/8~1/4回転開けた所)にして、やや濃厚な混合気で運転します。(過度に濃い混合気で長時間回転を上げずに廻してもならし運転としての効果はありません。そればかりか、ベアリング等のサビの原因となります。)」と書いてあります。
 標準取扱説明書では「最高回転の位置より1/2回転開」いた位置になっていますけどマフラープレッシャーをかけるかかけないかの違いなんでしょうか。それともそこまで考えてないんでしょうか。
 「過度に濃い混合気」で運転するとなぜサビの原因になるか説明が欲しいですね。


 こちらは40XZの専用取扱説明書の記述です。ニードルバルブをどのくらい開き気味にするかの記述がないし、「ベアリング等のサビの原因となります」との記述がありません。40XZで「ステンレス・ベアリング仕様で防錆性向上」したからでしょうか。


 まあ、最初は甘目の混合気にセットして段々絞って最高回転に持っていくけど絞り過ぎないでねということです。


 ならし運転のときのスロットル開度について書いてありませんが飛ばしながらならし運転をすれば自動的に低速運転と全開運転を行ったり来たりすることになります。


 標準取扱説明書で「最高回転の位置でも回転が安定し、かつ急激なスロットル操作にも順応する様になれば、ならし運転は完了です」と書いてあります。「ならし運転が完了」とは普通に運用して支障がない状態になったに過ぎないということです。
 簡単に言えば、甘目(最高回転より1/2回転絞ったニードル位置から始めて)で普通に使っていればならし運転は終わるということです。

 SS25/35の英語版の取説ではならし運転に1時間、最高の出力を発揮できるようになるまで2~3時間かかると書いていありますが僕の経験では2~3時間程度ではまだ最高出力にならない感じです。

OS

 OSはならし運転についてちょっと詳しく書いてあります。ENYAが簡単すぎるとも言えます。

 これは15CV-A、25FX、32SX用の取説ですが、「ブー」とか「ビー」とかいう擬音語を駆使して説明しています。4サイクル運転と2サイクル運転のことですね。
 ①1タンク分は地上で甘い混合気でニードルをいじりながら全開運転、②3~4タンクは「ビー」と「ブー」の境界付近で飛ばしてならし、③10回目の飛行までを目安にニードルを絞るという手順で慣らし運転をしろということです。
 2タンク以降の飛ばしながらのならしでは低速運転と全開運転を行ったり来たりします。

SAITO

 SAITOの取説はならし運転について詳しく書いてあります。

 ENYAやOSと違うのは、最初の運転ではスロットルを絞って運転しろと書いてあることです。なじみが付いていない段階で回転を上げないようにスロットルを絞るのは合理的なやり方だと思うのですが、飛行機用のグローエンジンでは全開でのならしが主流のようです(飛行中は実態として低速と高速を行ったり来たりするのですけど)。なぜなんでしょうか。Uコンの頃からの惰性でしょうか。

エンジンメーカーの説明のまとめ

 エンジンメーカーの説明では最初は甘目で回して少しずつニードルを絞っていってピークに近づけろということが共通しています。
 いきなり薄い混合気で回すような無茶をせずに甘目の混合気で回していればやがてエンジンがなじむということです。


 僕のような一般大衆は絞り過ぎに気を付けて回していれば大丈夫ですが世の中にはそれで満足できない人がいます。そんなの知っているよという方もいると思いますけど次の記事でネットであさった高度な驚愕のならしのテクニックを紹介します。
 このほか、OSの取説にある「ビー」とか「ブー」について、ちょっと調べたことがあるので別のブログ記事で紹介します。

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