ガソリンエンジンの消音、RCGF 10cc RE用のサブマフラー②
RCGF 10cc RE用のサブマフラーについて、前のブログで「空気入れが空になるまで製作は中断で、完成と機体に付けての実験はまだ先になります」と書きましたが、早く実験をしたいので在庫を確認しました。
在庫があった。さあ作ろう
大量に保管してあるスプレー缶の空き缶の中に「自転車の空気入れ」と同じ寸法のものがありました。蓋を切り出す缶(右の写真の両脇)も確保できています。
ということで製作開始です。
本体になる缶の口を切り離し、別の缶から蓋になる部分を切り取ります。
入口と出口に貫通管を通す穴を開けます。リーマーを一回しするだけで嵌め合わせがブカブカになりますから最後の段階ではペーパーを巻いた丸い物(この場合は千枚通し)で慎重に穴を広げます。
部品がそろったら接着剤が回る所をペーパーやらリューターの適当な尖端ビットを使って荒らして接着します。
これまでの経験で缶の本体と底の接着が外れたことはありませんが貫通管と缶の接着部にクラックが入ったことはあります。まず最初に底と貫通管を接着します。
マフラー内の貫通管は排気で熱せられて膨張して長くなる一方、本体は外気にさらされているので膨張はそれほどではないため貫通管が突っ張ってはがれるんじゃないかと思っています。
底と貫通缶がゆがんで接着されたら全体を組み立てる時に隙間ができますから仮組して位置を固定して硬化させます。
仮組を解いて一体化した底と貫通管をはずし、外側と内側の両方に接着剤を盛ります。これは出口側だからできるのであって入口側では手が届かないのでこういうことはできません。工夫次第でできるかもしれませんが。
次は底と一体化した貫通管を本体にくっつけます。
マフラー本体側と底の両方に接着剤を盛って、
貫通管と一体化した底をはめ、はみ出た接着剤をぬぐい取ってマスキングテープをはがします。こちらは出口側になります。
入口側もこの段階でできることをします。
貫通管側のマフラー本体と当たる所に接着剤を盛って差し込むと外側にも接着剤が出てきました。缶の断面とパイプの外側の間に接着剤が回ったような気がします。
貫通管、マフラー本体、底が一体化した状態で接着剤が硬化したら最後の接着剤を盛ります。
余計なところに接着剤が付かないようにマスキングして接着剤を盛ります。盛り方が雑ですがそれでもマスキングテープをはがすとマシになります。
最後に2本のサブマフラーを一体化させて完成です。
2本が接触するところを荒らして接着します。ほぼ点付けですが力を入れてはがそうとしてもアルミ缶が壊れそうになるほど接着力は強力ですからご安心ください。
接着剤はJBウェルドです。今回のサブマフラーの製作には間に合いましたがもうすぐなくなります。
排気系の自転車の空気入れを新作に入れ替えます。
同じ寸法で作ったので当たり前ですが機体にぴったり合いました。幸いなことにこの排気系で一番高価なシリコンチューブは流用できました。
こうなると土日にテストできそうです。うまくいきゃいいんですけど。
社外マフラー
マフラーのことを調べると色々な情報が目に入ります。
そんな中、名のあるメーカーの社外マフラーを付けて実測したら馬力が17馬力落ちていたという話がありました。しかも爆音です。
SC Projectのインナーバッフル解説
偽物が出るほど評判のあるSCプロジェクト(というメーカーがあることをこの動画を見て知りました。モリワキやヨシムラくらいなら名前だけは知っていたんですけど)の製品でこのありさまなら他は推して知るべきでしょうか。
わざわざお金を出して性能を落としているわけです。うるさい爆音いい音にするためには性能が落ちても構わないという覚悟があればよいのでしょうがこの動画のアップ主はこのうるさいマフラーの消音効果を上げ、馬力も上げています、というか純正レベルに戻しています。
僕も馬力を上げるのは無理としても回転をあまり下げずに静かにさせたいものです。