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FRP工作、カウルの組み立て① カウルにシュラウドを固定

 カウル本体とシュラウドはFRP工作でできました。


 実機では導風板(シュラウドやバッフル)はエンジン側に取り付けます。シュラウドはシュラウドとして機体又はエンジンに取付け、カウルはシュラウドとは結合させずに機体に取り付けるというやり方もあるのでしょうが今回はカウルにシュラウドを固定します。


 カウルはマイクログラス1層、#200のガラスクロス1層ですからヘナヘナです。ビスの穴を開けてフランジにねじ止めすればよいというようなものではありません。工作の前に枠のようなものを付けてしっかりさせなければなりません。

ざっとトリミング

 まず、カウルの本体が機体に付く状態になるようにとりあえずざっとトリミングします。

 着色ゲルコートを使っていないので内側が透けて見えて排気口の出るところの切り取りなどは楽です。

カウルの両脇にレールを付ける

 カウルの側面は平面ですから一番ヘナヘナしています。この部分でしっかり平面が出るようにします。
 3mmヒノキ棒と合板で作ったレールのようなものをカウルの側面の縁にエポキシ樹脂でくっつけるのですが、ヘナヘナのカウルにこういうものを安易に貼り付けると波打つのは目に見えています。

 カウルをアルミの角棒にスティック糊で貼り付けて平面を出した状態にして、自重で乗るような感じでヒノキ棒を置いてヒーターの上で硬化させます。
 アルミの角棒は主翼や胴体を作るときの治具に使っているものです。

 このやり方では一回に片方ずつしかできないのですが暖房のヒーターの上に置けば2時間くらいでカチカチになります。


 両脇にレールを取り付けたら胴体に取り付ける面の平面も出します。

 この時もアルミの角棒を使います。離型材はセロテープです。

カウルとシュラウドのと組合せ

 カウルとシュラウドを組み合わせるのですが、これがカウルの工作の最難関じゃないでしょうか。

 シュラウドをエンジンにはめ、シュラウドの底(機体基準で見たら天井)と後ろの壁の延長線に線を引き、シュラウドをはずしてからカウルにシュラウドの底と後ろの壁が来る位置をマークします。

 シュラウドは大きめに作っているのでそのままではカウルにはおさまりません。

 シュラウドをカウルにあてがいながらカットします。こんな当てずっぽうではシュラウドとカウルが密着するはずはありませんが隙間は後で埋めます。

 シュラウドが正しい位置関係でエンジンにかぶさった状態でカウルをセットします。ひっかかりがないことを確認したら固定します。

 写真が不鮮明ですが手の届くところにエポキシを垂らして固定します。この段階では点付けです。カウルが胴体から外れなくなったりシュラウドとカウルの位置関係がおかしくなって点付けならそこをバリバリ剥がせばどうにかなります。

 硬化を早めるために居間の暖房のヒーターの上で温めています。
 妻が入院中なのでこういうことができます。療養中の妻が自分の留守中に旦那がこんなことをしていると知ったら怒るでしょうかあきれるでしょうか。

 うまいこと合体できました。ヘナヘナだったカウルが立体構造になったのでかなりしっかりしました。

取付け部の工作

 この機体ではカウルを付けたままでも排気系の取付け・取り外しができることもあってカウルはめったに外すことはありません。ですから機首から2本、後部の左右の2本のネジで固定する方式です。
 まず後部のネジの位置を決めます。カウルが胴体から浮き上がったり沈んだりしたらカッコ悪いのでちょっと細工します。

 アイスの棒を木工ボンドで接着します。これでカウルが沈み込むことはなくなるはずです。

 胴体側のブラケットに離型処理して(セロテープを貼る)ビスが来る位置がカウル側にマークされるようにビスの先をちょっと出します。


 クロスを2枚重ねてカウル側のブラケットに当たる所の隙間を埋める算段です。

 クロスの1枚目と2枚目の目を45度ずらして重ねて樹脂を含浸させました。グラスの目を45度にずらすと強度が上がるとどこかで見た覚えがあります(ほんとかな?)。

 オラカバの裏紙の上で樹脂を含浸させたクロスを裏紙ごと切って、

 カウル側の耳?に乗せ、

 裏紙をはがして余計なところを切り取ります。


 ここまで出来たらカウルを胴体にかぶせます。

 かぶせる時はクロスが胴体側のブラケットに引きずられないようにカウルを両側に広げて慎重に置きます。


 固いゴム程度まで硬化した状態で外してみました。

 泡が入るとかの欠陥はなかったのですがビスの跡がきれいに写っていません。テープが持ち上がった形が写った感じです。セロテープなしでビスを押し付けて跡を付けてマジックで目立つようにしました。


 今日の作業はここまでです。ビス穴を開けて後ろが絶対にずれない状態にして前の方の工作をします。 

小技?

 今回の細工に使った樹脂は2日くらい前にホイールパンツの左右をくっつける時に混合した樹脂です。

 樹脂を入れた容器にラップで蓋をして冷凍庫に入れておけば数日間は使えます。冷凍庫から出して作業するときに硬化が進まないように保冷剤の上に置いておくのですが、保冷剤が固まっていないときに容器の底がはまるようにくぼませておきます。
 ウレタン塗料の硬化剤や瞬間接着剤も冷凍庫で保管しています。
 食べ物を入れて置くところにこういうものを入れるのは良くないんですが間違えて食べるような小さな子供はいないのでこんなことをしています。

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