こてる32、フィルム張り部の補修、新仕様での飛行にあと一歩
オラライトは軽いのは良いのですが軽いだけに強度はそれなりで簡単に破れます。
こてる32の右側面のフィルムが補修のために機体を振り回しているうちに何かにぶつかって破けました。
この部分にテープでも貼れば新仕様での飛行試験ができるのですが、雨が降ったり家の仕事が入ったりして飛ばしにいけなかったので補修することにしました。
以前の記事でも書いたことですが、トランスパレントのフィルム張りの部分を補修するには破れたところだけにフィルムを貼って補修するよりも1区画全体を張り替えた方がきれいに仕上がります。
この写真はこてる32の左側面のかなり前に補修した箇所です。
ここはちょっと穴が開いた程度なのでフィルムの切れ端を貼って補修しました。下に何もないフィルムの上にフィルムを貼ったのでみすぼらしい出来になっています。
フィルムをケチらずに1区画張りなおした方が美麗に仕上がっていたでしょう。
今回破れた右側面は破れた範囲が広く、小さな穴が開いた程度ではありません。これだけ破れると局部的な補修というわけにはいかず、1区画全体を張らなければなりません。
フィルムを切り出す型紙を作ります。この作業をするとき別の機体のフィルム張りの部分も補修するため何枚も切り出しましたから、どのフィルムをどこに貼るかわからなくならないように型紙にメモしておきます。
型紙をあてがってオラライトを切り出します。フィルムの端材はこういう時に役立ちますから取っておくべきです。
オラライトですから裏表が分かりにくいので切り出すときには注意します。過去に何回か失敗しています。型紙にメモするのは裏表の区別をつける意味もあります(メモがある方が表側というルールを作っておきます)。
古いフィルムは丁寧にはぎとります。胴体に残ったフィルムの切れ端や糊はオラカバの取説どおり、アイロンで温めてからウエスでこそげ落とします。塗装面に熱を加えすぎると塗面が泡立つのでおっかなびっくりです。今回の作業で最も苦労したところです。
フィルムをマスキングテープで位置決めし、フィルムは縮まないが接着層は活性化するという微妙な温度で周囲を固定し、
全体を加熱して完成です。ごらんのとおり、フィルムが重なったところは赤が濃くなっていますがしょうがありません。
これで試験飛行に行けます。