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代替ドープ 番外編、ドープ仕上げと水上機

 EPピコの水上機仕様を何回か運用したのですが、色絹ドープ仕上げ(本物のドープじゃないんですけど)の機体を水上機として運用する時のこまったところを書きます。


 以下の現象は、東邦化研の本物のドープでも起きる現象です。

色絹ドープ仕上げの問題点、裏側のかぶり?

 水上機として何回か運用した後のEPピコの主翼の状態を見てみます。

 これは水上機仕様で飛ばしたときに裏側になっていたところです。窓(下にバルサがない部分)のところどころに白くかぶれているところがあります(こういうのも「かぶれ」とか「かぶり」とかいうのかな?)。
 翼端のプランクの縁にできている白いかぶりは水が侵入したところでしょうが、斑点状に白くなっているところは水が侵入した跡ではなく、翼の表面についた水滴が乾燥するときの気化熱で絹の内側が結露した跡です。
 ドープの内側で結露が起きると(水に濡れると)このような状態になります。
 こうした内側のかぶりは水滴が付いたとき以外でも、高温多湿のときにドープを重ね塗りするとかして絹の内側(裏側)が結露したときもできます。


 かぶりが出ても性能に影響が出るわけではないのですが見映えがね・・・。白い絹の場合はあまり目立ちませんが色絹だとかなり目立ちます。

裏側のかぶりをどう防ぐか

 内側がかぶると外側からは直しようがありません。胴体の内側の刷毛が届く部分ならば裏側からドープを塗れば直るかもしれませんが、絹張りのときに絹の裏にドープが回ったような感じになりそうです。主翼の場合は修正は無理です。
 ということはそもそも内側がかぶらないようにしなければまりません。
 どうすりゃいいんでしょう。予防策はあります。

 実は主翼の表側にもこんな具合にしぶきがかかります(うまく着水すればしぶきをかぶらないけど)。裏側よりは少ないのですがそれでも水滴が付きます。

 それでも主翼の表側の絹の内側にはかぶりは出ていません。絹の裏側(内側)に白いかぶりができるのは以前の水上機で経験していたので、主翼の表側だけは飛行後すぐに水滴をふき取っていたからです。
 主翼の裏側は店じまいするまで水滴が付いたまま放っておいていたので白いかぶりが出ました。


 窓付きの所があるドープ仕上げの水上機を飛ばすときはまめに水滴をふき取ればかぶりの予防ができるということです。

でも、雨で濡れてもかぶらないよね?

 小雨が降る中で絹張りクリヤ仕上げの機体を飛ばすことは良くあります。機体はびしょぬれになり、窓の所の絹は「デローン」という感じでたるみますが内側にかぶりは出ません。
 僕の考えではその理由は、
・雨が降っているということは湿度が高い。
・湿度が高いから表面の水滴は蒸発しにくい。
・蒸発しにくいから気化熱で絹の内側(裏側)が結露することはない。
ということなんじゃないかと思っています。
 ということは雨が降りそうな天気のときに水上機を飛ばせばいいのですがそれはちょっとね・・・。

やっぱり水上機はドープ仕上げだけど・・・

 僕のブログでたびたび書いているようにドープ仕上げだと浸みこんだ水分がドープの塗膜を通して乾くという長所がある(と思う)ので水上機はドープ仕上げにすることにしています。
 ドープ仕上げでもフルプランクにしたり色ドープ仕上げにすればこういう問題は起きないのですが、「フルプランクの機体をドープ仕上げにするのはちょっとねえ・・・」「窓の部分はやっぱりクリヤ仕上げでしょ」というこだわりがあるんですよね・・・

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