ガソリンエンジンの消音、グローエンジンのマフラーの流用
先のブログで「新しい排気系を作ろう」と考えて「60クラスのグローエンジンのマフラーどうにかして付ける」というようなことを書きました。
手持ちの資材と道具でどうにかならないかと考えて在庫を探してみました。
資材はあった、さあ作ろう
グローエンジンのマフラーは手持ちにOS用とENYA 用のマフラー(61CX用のSM611CXや40XZ用の352X)があります。OS用は使う予定がありますがENYA用は余っています。
これが付かないか調べました。
エンジンの後ろにデカいキャブレターがあってスロットルコントロールのリンケージと干渉しないか心配でしたが大丈夫そうです。
エンジンには付くことはわかりましたが機体に乗せられるか試すと・・・、
プラグコードとは干渉させずに済ませそうですがエンジンルームが狭くて防火壁に引っ掛かるのでそのままでは機体に積めません。現用のこてるRCGFに積むとしたらエンジンを前に出すのはハードルが高いので防火壁の一部を切り取らなければなりません。側板にも穴を開ける必要があります。こうなると胴体を新しく作る方が良いような気もします。
エンジンへのマフラーの取付けは、ブラケットを工夫すれば行けそうです。ENYA用のマフラーはマフラー取付け穴の間隔が広いので(実測値42.5mm)、エンジン側のマフラー取付けネジ(ネジの間隔29mm)と干渉しません。
ブラケットの材料としては3mmのアルミの板と角材があります。切り出しが楽な方が良いので15×3のアルミ角材を使うことにします。
これだけあれば僕のショボい道具と技術でも作れそうです。
設計?
早速ブラケットの図面を引きました。これくらいならcadで書く必要はないのですが同じ形を何枚もコピーするとかではcadが便利です。電子的に保管もできますしね。
資材が3mmのアルミ板というしばりがあるので(新たに買ったらお金がもったいない)、1~3までの3枚のアルミ板を重ねて9mm厚のブラケットを作ります。
1はエンジン側にくっつく部分でM4の六角穴ねじでエンジンに固定します。
2はスペーサーで、邪魔になる六角穴ねじの頭をかわす役目があります。加工が終われば接着剤で3と一体化させます。
3はマフラー側にくっつく部分でM3の六角穴ねじでマフラーに固定します。
マフラーとエンジンは1~3までの板の一番外側の穴を通した3mmのネジで固定します。
いつものことですが作っていくうちに設計図とはかけ離れたものになっていきます。
製作開始
僕が持っている電動工具は電動ドライバーとリューターだけでボール盤すらありません。ショボい作業環境ですから時間と手間がかかります。
最初は3枚の部品を組み立てる時の目安になるネジの穴を開けます。
一番外側のネジとナットの位置を最初に決めました。ブラケットをマフラーに止めている六角穴ねじの頭はスペーサーの穴にすっぽり隠れます。写真の下の板はエンジン側に付くブラケットです。
ネジが通る穴はドリルで開ければいいのですが排気が通る穴の加工は大変です。
5mmのドリルで穴を開けてやすりでつなげていきます。
加工中の部品です。設計図はそれらしいのですが出来上がったパーツはみすぼらしいものです。
部品はきれいに仕上がりました、組み立てたらうまく合いませんでした、となっては困るので排気通路の加工の途中ですが仮組してみます。
エンジン側にブラケットを取付け・・・、
ブラケットを付けたマフラーをスペーサーをかましてエンジンに取り付けます。
マフラーを組み立てて様子をみます。
付くには付きました。元からこういう形じゃなかったの、と感じるほどぴったりしますがエンジンの左側にマフラーの後ろ半分が飛び出るのが気になります。
これからどうする?
消音効果の実験ですが、この排気系のエンジンを乗せる機体を作る気になりましたから、これ専用の機体が出来上がってからのことになると思います。
予想としては10ccのエンジンにグローの61のマフラーですからグロー並みの音になるんじゃないでしょうか。最初からこうすりゃよかったんじゃないかなという気もします。