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やけに回る40XZの謎、サブマフラーのせいではなさそう

 こてる40XZに積んでいる1台目のENYA 40XZがやたらに回ります。サブマフラー以外の仕様が同じ2台目のENYA 40XZが13,100r.p.mなのに13,700r.p.mで回るのは誤差の範囲とは考えられません。2台目も同じように回るようにならないか実験したくなりました。
 1台目と2台目の違いはサブマフラーの違いですからよくまわる1台目のサブマフラーを2台目に付けて、良く回ればマフラーのお蔭、変り映えがなければサブマフラーのお蔭ではなくエンジンそのものの力の差ということになります。


実験ができるようになった

 こてる40XZはラダーのリンケージワイヤが切れているので修理完了までは飛ばせません。脚のピアノ線が気に入らないので作り直したい気もします。

 幸い?脚を外すにはサブマフラーを外す必要があります。これでこのサブマフラーをあまり回らない2台目に付けることができます。

サブマフラーの比較

 比較して実験しなければしょうがないのでサブマフラーを3個揃えました。こてる40XZで運用しているサブマフラー(上、寸詰まり型)、ベンチテストで使ったサブマフラー(中、大容量型)、それとガソリンエンジン用に試作したサブマフラー(下、ガソリン用)です。
 外殻(アウターシェルというとカッコいい)に使っている材料は同じで35mmのアルミ缶ですが、サブマフラーの真ん中を通る貫通多孔管は、寸詰まり型と大容量型は外径10mm内径9mmのアルミパイプ、ガソリン用は外径13mm、内径11mmです。3つとも出口を7mmに絞っているのは同じです。缶の中を通っているアルミパイプ(貫通多孔管)に開けている穴の数、径、配置、合計面積にも違いがありますがどう違っているのかは記録しているわけではないのでわかりません。
 作ったのはこてる40XZ用(寸詰まり型)が先で、その後、長めの目の缶が手に入ったので容積が大きい方が排気抵抗が少ない、したがって出力の低下が少ないとの経験則?により大き目のサブマフラーを作った経緯があります。
 2台目が寸詰まり型を付けて回転が上がればハッピーです。また、ガソリン用の成績が良ければこれもうれしいことになります。これは実験しなければなりません(謎の使命感)。

実験結果は?

 数日前に長期保管状態にした2台目のENYA 40XZを再びテストベンチに据えて実験です。

 サブマフラーなしの回転を取っておきます。うるさいのを我慢して時間をかけてニードルを調整すると2+0/40回転で12,900r.p.mが得られました。この日の実験の最後に測ったら一時的に13,000r.p.mに達しました。背圧が弱い(マフラープレッシャーが弱い)のでニードルを開かなければなりません。以前より回転が上がっています。このエンジンは回すたびに回転が上がっていきます。

 これまでの実験で一番回転が上がった大容量型です。回転数は13,000r.p.m、ニードルの位置は1+5/40です。前の実験ではもっと回転が出たんですけど。・・・


 次は期待の寸詰まり型です。背圧は変わらないかもしれませんが念のためにニードルの位置をサブマフラーなしのときの2回転に戻してからサブマフラーをあてがいます。

 あれれ?回転が上がりません。時間をかけてニードルをいじりましたがニードルの位置も回転数も大容量型と同じようなものです。
 こりゃ、1台目の40XZが回って2台目がいまいちなのはサブマフラーのせいではないことになります。


 気を取り直して未知のガソリン用にします。内径9mmから11mmに貫通多孔管の太さを増やした結果がどう影響するか興味があります。

 以外にも一番回転数が出ました。軽く13,000r.p.mを超えます。ニードル位置は寸詰まりや大容量と同じ1+5/40くらいです。 

差が出た理由は?

 実験をやるたびにどんどん訳がわからなくなる感じですが、サブマフラーの容量が大きければ(80cc以上?)出口を7mmに絞っても回転数はサブマフラーなしよりむしろ上がるということは確認できました(このエンジンと排気口拡大型のM251マフラーの組み合わせに限った話ですが)。
 同じくらいの容積のサブマフラーの間でどうして差が出た理由は正直分かりませんが、今回の実験では貫通多孔管は太い方が良いことは現象として確認できました。

2台目はなぜ回らないの?

 同一銘柄で全く同じ仕様なのに600r.p.mも差があるのはなぜでしょうか。製品にばらつきがあるのでしょうか。同じENYAで53-4Cを2台使っていましたが性能的には全く同じでした。
 一縷の望みは2台目の調子が回すたびに上がっていくことです。ここ何回かの実験でも調子が上がっています。今日(10月29日)の実験だけでも実験の最初と最後でサブマフラーなしの回転を取ってみると200r.p.mくらい上がっていました(誤差の範囲かな?)。

今後の実験

 実車のバイクを開発した人の手記によれば、エンジンの試作と平行してマフラーの試作品を1日に何個も作って実験するそうです(1970年代までの話かな?今ではコンピューターで解析しちゃうのでしょうか)。「ここをいじればこうなるんじゃないかな」という技術者の発想でトライ・アンド・エラーを繰り返して製品ができるのです。
 年金生活フライヤーにはそんな真似はできませんが、材料さえあれば1日に1個以上のペースでサブマフラーを作ることができます。ガソリン用のような傑作?が偶然に出来上がるかもしれません。

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