こてるRCGFの再生⑳、機首ハッチ(製作編-4)、組み立て完了
機首ハッチの開閉機構を受け持つ1段目の細工はまだ続きます。ギミック付きの部品は手間がかかります。
1段目の機能の確認
ヒンジ関係と掛け金関係の細工のめどが立ち、1段目の枠構造がしっかりしてきました。
掛け金のフックを引っかけるピアノ線を取り付けるとハッチの機能確認ができます。
パチンと音がしてめでたくピアノ線がフックに引っ掛かりました。
開ける時はピアノ線の輪をつまんでそれを持って上に持ち上げます。
ピアノ線を引き抜いてハッチを外す機能も大丈夫です。
汚い手ですね。
配管と配線は大丈夫?
配管・配線してみたらハッチが閉まりませんでした、では困りますからタンクとエンジンを積んだ状態でハッチと配管や配線が干渉しないか確認します。
蓋が付いていないのでどこが干渉しているかとかの確認が簡単です。
ハッチが閉まらないということにはなりませんでしたが給油チューブやセンサーコードの取り回しのために胴体側にもう一工夫が必要です。
1段目の仕上げ
1段目のような複雑な仕組みのものは、僕の技術では設計図から部品図を作ってその通りに部材を切って組み立てるというわけにはいきません。
現物で試行錯誤しながら作っているのでどうしてもつぎはぎになっています。クリヤ仕上げの予定ですからそうしたところが機体の表面に出ると「つじつまを合わせました」感が出てしいます。
左舷のヒンジがむき出しになっている部分に化粧用の2mmバルサを張ってヒンジやパイプがなるべく目立たないようにしました。
多少は良くなりました。
この他の隙間も埋めて直方体に近くします。
こんな状態になりました。こういう工作のためにヨーグルトの空き箱にバルサの切れ端を保管しています。
この上に2段目以降のバルサ材を積み上げます。
今日は奥様が所用で外出しているのでセメダインCが使えます。
2段目以降の積層
図面を引いてみると1段目の上に8mm厚のバルサを1枚、10mm厚のバルサを2枚重ねることで高さが確保できます。
空気取り入れ口のようなものを直方体のブロックから細工するのは大変で、うまく作る自信はありませんから部材の組み合わせで空気取り入れ口を加工するときの案内になるように工夫します。
空気取り入れ口のような複雑な形の部材の図面を引いてもその通りに作れるわけはないので現物合わせで寸法をとって部材を切り出します。これが2段目になります。
2段目を1段目に接着するとこんな具合になります。これにふたが付けば横長の長方形の空気取り入れ口ができるという算段です。
1段目の平行直角がちょっと怪しいので2,3,4段目を接着してから1段目に接着するとハッチがゆがむ恐れがありますから一段ずつ接着しました。平らなところに置いて重しを掛けておきます。
3段目を接着すると空気取り入れ口のふたができます。写真の右側が前になります。
てっぺんになる4段目を接着するとブロック状になります。
削る前に重さを測ると23gです。削るとどれくらい軽くなるでしょうか。
粗削り
前と後ろの断面をトレースして
粗削りを始めます。複雑な形のものを成形するときは横から見た輪郭を最初に決めるようにしています。
バルサをそいだ削りくずがささくれ立っています。研いだばかりなのに切り出しの切れ味が悪くなっているしるしです。もう一度研ぎなおさなければなりません。
タンク・点火ユニット室ハッチとそろえて側面のシルエットがそろうようにします。
機首の先端の部分は、ハッチを胴体に取り付けて機首ブロックと一体にして削ります。エンジンを取り付けてドライブワッシャの周囲の様子を確認して切り出しの基準になる栓をけがきます。
スピンナー装備にすると機首ブロックの前の端をサイドスラストが付いたスピンナーのバックプレートと平行になるように削らなければなりませんがスピンナーナットにするので気にしません。
空気取り入れ口の周囲は凹面になるので丸いものにサンドペーパーを巻いて削ります。
ついでということでハッチとタンク・点火室カバーの合口が合うように一緒に整形しています。
切出しと新品の120番の布ヤスリのおかげでどんどん作業が進みました。ブロックになってから3時間くらいでだいたい成形(整形)が終わりました。ブロックにするまでにずいぶん時間がかかったことを考えれば、直方体のブロックを買って削るのが能率的です。
空気取り入れ口周りがちょっとね・・・・ 図面で確認して部材を切り出したのですがうまくいきませんでした。
入口に材料を足してスバルのエアインテーク付きのボンネットのような感じにしようかと思います。
ハッチの先端に色が違ったところがありますが、ヒノキの棒が出てきてしまったところです。これは味がある仕上がりになったということにします。
カウルとキャノピーの作業に手を付けていませんが、バルサの製品は組み立てが終わった状態になりました。