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小型ガソリンエンジン用サブマフラーの補修

 小型ガソリンエンジンのサブマフラーの飛行実験は12月29日に成功裏に終了したのですが、サブマフラーの前から廃油が漏れていました。よくあることなんですよね。

 帰宅後調べてみると接着剤にクラックが入っているのではなく、接着剤とアルミがアルミ缶側で一部剥離していました。接着剤とアルミ缶の隙間に油がにじんでいます。後ろの方は内側と外側の両方にエポキシを盛ったのですが前の方は外側からだけエポキシを盛ったからはがれやすかったわけです。飛ばすたびに油をぬぐってもいいのですが補修することにします。


 JBウェルドはアルミへの密着力がなまじ強いため、はがそうとしてもパリッという感じではがすことができませんから物理的に削り取らなければなりません。
 今回の場合、アルミと接着剤が剥離しているのでアルミの地に達するまで接着剤を削らなければなりません。リューターに伝わる手応えで、接着剤を削っているのかアルミに届いたかはわかると言えばわかりますがアルミの地ギリギリで削るのは難しい作業です。


 前の記事でJBウェルドで補修すると書きましたが、今回はもっと簡単な手段として液体ガスケットを盛ることにしました。商品名はご覧のとおりでJBウェルドブランドです。国道沿いのオートバイ用品店にパーマテックスを探しに行ったところ見つけたもので、店員さんにパーマテックスがOEM提供したものか聞いたところ、「よくわからない。違う製品のようだが使用感は同じだ」ということでした。RTV(室温硬化型)シリコン系の耐熱ガスケットというくくりは同じで、使ってみたところ、やはりOEM製品でなくても同等品だなと感じました。木工用ボンドとセメダインホワイトの関係のようなものでしょう。バイクでは排気系のシールに使われることが多いようです。
 僕の液体シリコンは蓋が割れてしまったのでご覧のとおり穴を開けていないノズルを蓋代わりにして保存中は発泡スチロール用の接着剤を塗って空気(湿気)が通らないようにしています。
 ところで、いつも思うのですが全然液体でないのに液体ガスケットというのは変ですね。

 パーツクリーナーで脱脂し、パイプの側をテープで養生してRTVシリコンを盛ります。どうせ残りの一生で使い切ることはなさそうなので盛り上がるくらいたっぷり盛ります。

 アイスの棒でならして(別にアイスの棒でなくても良い)、

こんな感じに滑らかにし、

はみ出たところは綿棒やティッシュで拭き取ります。


 シリコンで補修しても貫通パイプのみが荷重を受け、アルミ缶はかぶさっているだけの構造ですから強度的に不安はありません。別のサブマフラーでこのような補修をして40エンジンを10ℓ使うまで回していますが異常はないので耐久性は大丈夫だと思います。


 なぜ貫通パイプとアルミ缶の接着部の破壊が起きるかと言えば、排気で熱せられる貫通パイプが外気で冷やされるアルミ缶より伸びが大きくて突っ張るからだと考えています(前の記事でも書いたかな?)。調べてみると実車のマフラーではパイプの伸びを吸収するような仕組みが組み込まれています。
 太いアルミ缶と細いアルミパイプの組み合わせで漏れが生じることがあまりないことを考えると、アルミ缶の外周から貫通パイプに接するところまで余裕があれば底の柔軟性が確保されて底がへこんだり膨らんだりすることができ、アルミパイプの伸び縮みに追従できるのでしょう。今回は35mmの缶に外径15mmのパイプだったのでアルミ缶の底が熱膨張を吸収しきれなかったのかもしれません。

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