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小型ガソリンエンジン用サブマフラー 懲りずに新作-9 完成へ

最終段階の工作

 奥様が所用(このコロナ禍に都内でランチ)で不在中にヘアドライヤーで数分間エポキシを温めると12月22日の夕方にはゴム状にまで固まって作業ができるようになりました。
 この状態では後部ステーはアルミ板とピアノ線を何の補強もなくエポキシ樹脂でつながっているだけです。振動にさらされれば破損することは目に見えています。

 何をしている写真かと言えば、チェックしてみたらピアノ線が平行になっていなくてサブマフラーのボスに差し込みにくいことが分かったのでラジオペンチでひねって直しているところです。接着をやり直すときにピアノ線をアルミ板からこじって外したので、その時曲がったのでしょうか。
 エポキシがカチカチに固まってからこういうことをするとパリッとはがれますからエポキシがまだゴム状のうちにしなければなりません。もちろん接着する前にちゃんとチェックしておくべきでした。


 22日は寒いし風もあるので家にこもってじっくりと作業する時間が確保できます。

 たとえクラックが入ってもピアノ線が外れないようにエポキシを含浸させたポリエステルクロス(グラスクロスでもいいんですけど、在庫がなかった)を巻きます。前のステーもクロスでMDF板とアルミ板を巻き込みます。これだけ少ない量の積層用のエポキシ樹脂を正確に10対4で計量するのは無理なのでエポキシ接着剤を使います。また、サブマフラーの押さえにずれ止めのFRP板のベロを付けます。

 積層用の粘度の低い樹脂ならクロスに垂らしてしばらくすると浸みこみますが、エポキシ接着剤では、ビニールにエポキシを塗ってその上にクロスを置き、さらにクロスの上からエポキシ接着剤をすり込まなければなりません。
 クロスを巻き付ける作業の最中は撮影どころではありませんから写真はありません。ただ巻き付けただけではクロスが跳ね上がりますからマスキングテープでぐるぐる巻きにしたうえで、凹面になっているところにもクロスがなじむように割りばしのかいものを噛ませます。

 12月22日の夜にここまで作業が進みました。硬化用加熱箱にセットして硬化を待ちます。


 硬化用加熱箱で一晩加熱した後の12月23日朝、うまいこと樹脂が硬化しました。プラスチックフィルムの上からマスキングテープを巻いたのできれいな表面になっています。といういか写真では分からないレベルです。


 拡大するとこんな具合です。気泡が入ったところがありますが見えないところだし強度にそれほど関係なさそうなのでこれで良しとします。
 ピアノ線をこのようなやり方で固定したことはないので実用性は未知数です。運用を始めた後でピアノ線が外れるとかすれば作り直すことになります。


 完成した取付けステーを使ってサブマフラーを付けました。これで実験ができる状態になりました。
 純正マフラーの1室、サブマフラーの2室の合計3室の膨張室(拡張室)仕様のマフラーができました。サブマフラーの尾管の口径は、元々の8mmからレデューサーで5mmに絞っています。
 風が強いので実験は日を改めてということになります(上空での音を聞いてみたいですからね)。


 本当は後部を固定するピアノ線は胴体にリジッドに取り付けた方が楽で確実ですが、「カー用マフラー流用連装サブマフラー」が期待外れだった場合に前作のサブマフラーに戻すことができるようにややっこしい仕組みにしました。

脱 線

 硬化用加熱箱で熱源として使うお茶のボトルは熱湯を1回入れると左側のように縮みます。ただし、いっぺん縮んだら変形は進みませんし、口と蓋は変形しませんから何回でも使えます。前の投稿にも書いたと思いますが、アルミの飲料缶は収縮・膨張の過程でクラックが入るので数回しか使えません。(無駄なノウハウだなー)


 僕は金属用のエポキシ接着剤としてJBウェルドを愛用していますが別にJBウェルドの信者ではないので金属同士を接着するときでも耐熱性が必要ないときは普通の24時間硬化型を使っています。特に、JBウェルドは繊維に含浸させることができないので(させにくいので)今回は使いませんでした。
 そもそもJBウェルドは金属に強力に食いつく、熱に強いとかの長所はありますが、あくまで僕の感想ですが硬化後の樹脂としての強度は普通のエポキシ樹脂よりも弱いんじゃないかと思います(鉄粉?を練り込んでいるからか、靭性というか柔軟性がなくて、もろく、欠けやすい)。


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