ガソリンエンジンの消音、グローエンジン用マフラーの流用(余計なことを始める)
マフラーをいじっているうちに余計なことを思いつきました。
ENYAに限らずグローエンジンのマフラーは結構重いんですよね。
ブラケットなしでは124g(実測、取付けねじなし)ブラケット込みで140gです。運転中、マフラーはエンジンの振動で振り回されるのでマフラー取付け部から離れたところに重量がある鋳物製の後ろ蓋や機械加工のアルミの円筒形の部品があるのも気になります。
余計なことを始める
という懸念があるのでアルミのスプレー缶で軽量な第2膨張室的なものを作ることにしました。
考えてみるとアルミ缶マフラーの作り方を詳しく書いたことがないような気がするので詳し目に書きます。
マフラーの外径にほぼ合うアルミ缶があるので使う部分を切り離します。ホームセンターで買った金ノコは刃がヘナヘナヨレヨレして使いにくいのでテトラの金ノコを使います。結構これで間に合ってます。
アルミパイプのマフラー尾管とスペーサー的な部品を接着するので内側のコーティングも剥いで表面を荒らします。
コーティング材に対する塗装剥離剤の効果が今一歩だったので物理的に落とさなければなりません。リューターが届くところはリューターを使うのですが手持ちのビットでは届かないところがあります。
サンドペーパーを瞬間接着剤で指に貼り付けて奥まったところのペーパーがけをしている様子をYouTubeで見たことがありますが、僕の指はデリケートなので菜箸にサンドペーパーを巻き付けてこすりました。
尾管になるアルミパイプには細かい穴をたくさん開けています。いろいろ調べるとただの筒に排気を通すよりも多孔管を通す方が排気抵抗も少ないし消音効果も上がるそうです。この情報は感覚的にも納得できるので耳で聞いて効果が感じられればハッピーです。
アルミパイプの中ほどに楕円形の穴が開いているのはマフラーを組み立てる長ネジとスペーサーを通すためのものです。スペーサーをかませるのはネジで締め付ける時にパイプが潰れないための用心です。
部品の構成はこんな具合です。マフラーの後蓋は余ったマフラーから外したものです。マフラーの後蓋の影にアルミのカラーというかスペーサーが見えますが、マフラーの後蓋とアルミ缶マフラーの底をスペーサーを介して長ネジで締めこんで固定する目論見です。
接着剤だけで組み立てても結構耐久力はありますがマフラーがねじで前後を組み立てる方式などでねじ止めも併用します。
接着剤で組み立てる前に仮組してみます。
重さも量ったのですがオリジナルのSM611CXより10gちょっとしか軽くなっていません。これに接着剤の重さが加わります。
あまり軽くはなっていいないとはいえマフラーが短くなったのでマフラー取付け部に掛かる応力は減るでしょう(言い訳がましいな)。
組み立てはいつものJBウェルドを使います。
アルミパイプの端もアルミ缶の内壁に接着して外れにくくします。
1回で全部接着するとグダグダになるので何回かに分けて接着します。1回目の接着剤が固まったら足りないところに足していきます。
缶の内側のコーティングは接着剤が回りそうなところだけ剥ぎましたが、残っているコーティングは運転しているうちにボロボロはがれて排気と一緒に飛んでいきます。
第2膨張室はマフラーの後ろ蓋とのシールに関わる細工をすれば完成です。
さて、ENYAは25用から61用まで同じ鋳型でマフラーを作っています。25用に50用と同じ寸法のマフラーを付けさせるとは豪快というかなんというか。そうしたENYAのマフラーを比べてみました。
左から61CX用のSM611CX、今回作った第2膨張室を付けたスペシャル?マフラー、右はSS25~SS35、35X、40XZ用のM352Xです。この写真にはありませんが40CX~50CX用のM502CXもM352Xと同じ鋳型を使っていて外観は同じです(バッフルの穴の径と尾管の内径は違う)。
今回作った第2膨張室付きは10cc用としては小さ目じゃないかと思います(手前味噌が見苦しい)。
使う前に能書き
今回作ったマフラーは第1膨張室がオリジナルより容積が大きく、アルミ缶の第2膨張室はオリジナル並みの容積があります。第2膨張室のアルミパイプの尾管は内径8mmでオリジナルと同じです。
ということは排気抵抗も消音効果も同等だと思います。
と、能書きを垂れているのですがオリジナルのSM611CXと対照実験をしなければわかりません。
この第2膨張室はオリジナルのマフラーの後ろ半分と入れ替えが可能ですから
〇 RCGFのオリジナルマフラーにサブマフラーを付けたバージョン、
〇 オリジナルのSM611CX、
〇 SM611CXの後ろ半分を第2膨張室に付け替えたスペシャル?マフラー、
以上の3つのバージョンの対照実験ができます。
が、対照実験をするにはこてるRCGFの改修を済ませなければなりません。いつになるんでしょうね。
作業環境
ラジコン部屋で作業をしているとネコが出て来いとニャーニャー鳴いて作業が中断します。別にえさがないわけでもトイレが汚くなっているわけでもないのですが日に5,6回は膝の上に乗ってなぜてもらわなければ納得しないようです。
爪が痛いのでネコを乗せる時はズボンを2枚重ねで履いています。
ラジコン部屋での作業に一区切りつくと居間のパソコンでブログを書くのですが、
ネコがパソコンの上に座って「え?使うの」という顔をしているときがあります。蓋が開いたパソコンはあったかくて気持ちがいいのでしょう。寸法的にもぴったりです。
妻が不在なのでネコ対応を一人でしなければならないので作業がはかどりません。