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ヘッドライトの古ぼけ対策 研磨編、透明度は戻った

 土曜日は大忙しです。数か月ぶりの吹き付け塗装に続いてヘッドライトの研磨作業をしました。連続して作業すると集中力が途切れるのでクラブ員と雑談しながら作業しました。
 驚くことにヘッドライトを磨いたことがある人がいました。ヘッドライト磨きはそんなにポピュラーな作業だったんでしょうか、それともラジコンをやるくらいの人ならそれくらいは朝飯前ということでしょうか。
 その人からは「まだ全然大丈夫だからやめといた方がいいですよ」という決心をぐらつかせるようなお言葉を頂きました。・・でもやっちゃうんですよね。


 これからしばらく能書きが続きます。作業工程は写真の所から始まります


 先日、研磨作業に取り掛かったおかげでヘッドライトの劣化の状況が把握できました。その上でヘッドライトの古ぼけ対策の作業方針をまとめました。

前提条件

 ヘッドライトカバーのコーティング層は切り出しで数回こするだけではがれる程度の薄さなのが分かりました。
 削ってみると劣化の程度はヘッドライトカバーのコーティング層の表面だけがダメになっている部分が大部分で、ごく一部でコーティング層が完全に劣化してポリカーボネートの層まで届いているという感じです。
 YouTubeにアップされるのは成功例ばかりですがブログや商品レビューでは失敗例が数多くアップされています。コーティング層が残っていると溶剤系の塗料で塗装するにしてもスチーマー加工(溶剤の蒸気が表面で結露するときに溶ける)するにしてもクラックが入るという情報を目にします。
 市販のヘッドライトリペアキットはほぼ必ずクリーナーとコート剤がセットになっています。作業動画を見るとコーティング層を完全に除去するためにクリーナーを使っているような感じです(僕の感想)。こういうセットの商品設計ではコートする前には劣化したコーティング層の除去が必須なのかもしれません。
 でも僕の車の場合はコーティング層が結構残っているんですよね。


 これらを踏まえて作業方針を立てます。

作業方針:研磨はほどほど、水性のコーティングを使う

① 最初から施工されているヘッドライトのコーティングは劣化している層だけを削って温存できるところは温存する
 出荷されたヘッドライトのコーティングは素人が施工するコーティングより高性能でしょうから残した方がいい。
② ポリカーボネートの層まで劣化が進んでいるところはコーティングを完全に剥がしてポリカーボネートの層まで研磨せざるを得ないが必要最小限にとどめる
③ ①、②の結果、ヘッドライトカバーの表面は、コーティングが残っている部分とポリカーボネートがむき出しになっている部分ができて、まだらな状態になっているが、その状態の表面に溶剤系のコーティングを施すとクラックが入るなどのリスクが高くなる。
④ したがってコーティングはポリカーボネートにも既存のコーティング材にも害がなさそうな水性(水性エマルジョン)の塗料(コーティング剤)を使う

コーティング前に光沢を出そう

 ペーパーを掛けるとヘッドライトが白く曇ります。その状態の車を運転すると整備不良になるので作業場所(飛行場)と保管場所(自宅駐車場)の往復ができません。日没後は運転しないから大丈夫だという言い訳はお巡りさんには通用しないと思います。
 ということで研磨作業を終えたらすぐにコーティングするか、コーティング前にコンパウンドをかけて透明度を戻すかしなければなりません。
 プラスチックに塗装(コーティング)するなら表面が荒れて足付けされた状態になった方がよさそうですが、コーティングが失敗してヘッドライトが全然透明になりませんでした、そういうわけで飛行場から家に帰れなくなりました、という状況になっては困ります。
 ということでいったんコンパウンドで光沢を出すところまで持っていくことにします。


 写真は左のヘッドライトを1500番で研いでいるところです。研ぐ前は黄変していないと思っていましたが劣化がひどい所の研ぎ汁は黄色くなっています。
 今日の研磨では切り出しは使いませんでした。霧吹きで水を掛けながら研いでいきます。
 やってみると擦り傷状の傷は1500番、あるいは2000番のペーパーで消えました。


 #4000のラッピングフィルムも持って行きましたが、2000番からコンパウンドに移ったらどうなるだろうと考えて試しました。ウレタンの色塗装仕上げでの磨きでは結構光沢が出ます。

 今回使ったノーワックス・ノーシリコンの細目のコンパウンドです。水で簡単に流せるのが便利です。曇ったレベルの劣化はコンパウンドだけで消すことができました。


 上の写真が未施工状態、下がペーパー掛けの後、細目*コンパウンドを掛けた状態です。元の傷や曇りはなくなりました(写真がヘタで分かりにくい)。目を凝らせば1500番、2000番の磨き傷が残っているのが分かりますが少し離れればわからないレベルです。コーティングするならこれ以上磨く必要はないと考えました。#4000のラッピングペーパーの出番はありませんでした。
* 「細目コンパウンド」をどう読んでいますか?僕は「こまかめコンパウンド」と呼んでいましたがYouTubeを見て「さいめ」又は「ほそめ」と読む人が多いのにびっくりしました。僕が間違っていたんでしょうか。ペーパーや磨き粉の目は粗(あら)かったり細か(こまか)かったりするものであって太(ふと)かったり細(ほそ)かったりするもんじゃないですよね。
 新品同様であるとは言えないかもしれませんが施工前とは段違いになりました。
 現状はコーティング層の劣化したところだけが削り落とされ、元からあったコーティング層は薄くなったものの、表面の大部分で残っている状態だと思います。


 ここまではやって良かった結果になりました。フロントグラスで苦闘しているのに(まだウロコを落しきっていない)1時間もかからずにヘッドライトの光沢が戻ったのには感動です。
 次の工程は薄くなったコーティング層と一部のむき出しになったポリカーボネートの地の保護です。

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