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こてる32を作る- 番外編、ENYA SS35の排気系の決定

 こてる32ではマフラーが胴体の真下に来るようにしています。マフラーとサブマフラーの仕様が変わると胴体の下部を変えなければなりません。

機首付近の胴体下部の処理

 とりあえずはOS 32SXとハットリマフラーの組み合わせにするのですが、ENYA SS35に積み替えることも考えています。
 SS35とハットリマフラーの組み合わせで良ければ無改造で行けますが、もしENYA SS35、排気口拡大型M251マフラー、サブマフラーの組み合わせにするとOS 32SXとENYA SS35のいずれにも対応できるように防火壁の後ろから主翼の中間くらいまでの胴体下部にくぼみを作らなければなりません。そうなると工作がめんどくさくなるし重量もかさみます。


 この機体の設計にかかる前にOS 32SXの排気系の仕様を決める実験はしましたが、SS35の排気系の実験はしっかりしていません。もしハットリマフラーとの組み合わせで好成績が出れば設計変更なしというハッピーなことになります。


 ということで実験することにしました。

搭載エンジンの再実験

 プロペラはいつものAPC 10.5×6を9インチに縮めたテスト用、燃料は中途半端に残ったひまし油ストレートです。

 試すマフラーはごらんのとおり、上からハットリNA30、排気口拡大のM251と細長サブマフラーの組み合わせ、下の段は当て馬的な仕様としてOSのE-3030とENYAのM352Xです。
 まず、比較のためにOS 32SXとハットリNA30の組み合わせのデータを取ります。

 全開運転直後は12,900~12,800r.p.mまで上がりますが、数秒で回転が落ちていきます。

 全開運転を数十秒続けた後では12,600~12,500r.p.mになって落ち着きます。当たり前ですが以前の運転のときと同じです。実用的な数字として全開運転直後ではなく、甘目の全開運転を1分続けた後の数字を最高回転数と考えてこれを比較の基準にします。


 エンジンをSS35に替えます。

 純正のENYAのM352X(バッフル付き)では、12,600~12,500r.p.m。結構いい数字です。マフラーの容量が大きいことと尾管の口径が7mmあるためでしょう。動画を再生して聞き比べてみるとOSのE-3030に対して破裂音の成分が多い感じです。


 次はOS 32SX用のE-3030(バッフル付き)です。容量が小さいマフラーでどうなるか試すための実験です。OS 32SXでは12,000r.p.mでした。ENYA SS35ではどうでしょう。

 最高回転は12,300r.p.mくらい。やはり回転は落ちます。OS 32SXより回転が上がっていいるのは排気量が大きいので当たり前で、回転が同じかそれ以下では困ります。回転は落ちましたがこもった感じのいい音になっています。


 ここまでは当て馬的な実験です。これからが比較になります。


 排気口を拡大したM251と細長タイプのサブマフラーの組み合わせです。

 最高回転は12,800~12,700r.p.mです。半日かけて作った細長サブマフラーのお蔭でいい数字が出ます。
 ニードルの開きはM352Xと同じです。尾管の口径が同じ7mmですから当然です。尾管の口径が6.4mmのOSのE-3030よりニードルを開かなければならないのは背圧が小さくなったからでしょう。


 期待を込めてハットリのNA30に交換します。

 最高回転は12,800~12,700r.p.m。M251と細長サブマフラーの組み合わせよりも129を表示する時間がをわずかに多い感じです。アイドルとスロットルレスポンスの様子も見ましたが非常に好調です。ストレート燃料でかつ小さ目のプロペラですが2,200r.p.mくらいの安定したアイドリングが可能です。
 ニードル位置は尾管の口径が7mmのM352Xや細長サブマフラー仕様よりも開いた位置になっています。ハットリの尾管の口径は6mmですから背圧が大きくなる、ニードルを絞らなければならなくなるということになるはずですが、そうはなりません。口径が小さくても背圧が小さいということでしょうか。
 ハットリが優秀な製品であることはわかります。素人がカンに頼って変なサブマフラーを作るよりは素直に優秀な既製品を使う方が早いのですが、こういうところにこだわるのが趣味の世界です。


 サブマフラーを工夫すればもう少し回転が出るものができるかもしれませんが今回はENYA SS35もハットリマフラー仕様で運用することにしました。重さはM251と細長サブマフラーの組み合わせより約10g増えますがコンパクトになります。

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