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こてる32を作る-7 治具、機体前部の胴枠

 機首ブロックはだいたい完成しました。

 タンクとエンジンを仮付けして様子を見るといい感じです。

 タンクの支えも付けました。バブレスタンクですからリジットに取り付けても大丈夫です。
 防火壁まわりの残った工作はカウルの取付け部、ENYA SS35に載せ替えたとき用のリモートニードルバルブ取付け部の工作くらいで胴体を組み立てた後でも工作が可能です。

高品質のカーボン脚を見つけた。決心がぐらつく

 飛行場でENYA 41-4Cでのガスケット追加の効果を検証した帰り、材料の調達のために模型屋さんやホームセンターを巡りました。
 模型屋さんの店頭で完成機の予備部品として販売されているカーボン脚を眺めていたら使えそうなものを見つけました。商品のタグを見るとExtreme FlightのMXS 48"用の脚です。店員さんに物差しを借りて寸法を確認した上で買いました。

 ピアノ線脚と比べてみます。写真では値札はわかりませんが4000円を切っています。脚の断面が流線形という高級品でこのお値段はお買い得です。胴体への取付け部の幅が広すぎるのですがそれ以外はこの機体用と言ってよいほどぴったりです。重さもピアノ線と大差ありません。
 ピアノ線脚を使う決心が一気にぐらつきました。

カンザシパイプ用治具

 正確な機体を作るには面倒がらずに治具を作っておくと作業が結果的に早くなります。胴体と主翼にカンザシ受けのパイプを取り付けるための治具を作ります。

 材料は4mmのMDF板です(もっと薄いMDF板の方が楽だった)。テンプレートを貼り付けて2枚を一体化して同じ形のものを2枚作ります。


 材料をそろえるとこんな具合です。


 カンザシが通る穴を作るには、細いドリルで連続した穴を開け、

 丸刃の彫刻刀で小穴をつなげます。こういう工作には木目がないMDF板が便利です。

 2枚一組で作るので表と裏からMDF板をほじっていきます。

 穴が開いたら丸い棒にサンドペーパーを巻き付けたものでカンザシがぴったり入るようにします。

 ぴったりした穴になりました。ショボい工具しかなくてもこれくらいならどうにかなります。電動工具がないときは丸刃の彫刻刀だけで穴を開けていました。


 アラインメントピンが通る穴も加工します。


 カンザシを入れたり抜いたりしているとMDF板がボソボソになりますからクラフト紙とエポキシ樹脂で作った紙パイプをカンザシの受けにします。


 固まったら紙パイプをトリミングします。


 ちょっとささくれ立っていますがカンザシはしっかり保持できます。


 アラインメントピンを通すところはこんな感じです。このナイロン?ジュラコン?のブッシュには3mmのシャフトがぴったり合います。


 反対側も作業します。エポキシが板と板の間に流れ込むと大惨事になるので注意が必要です。こういう作業で瞬間接着剤を使うと2枚の板が一体化してしまいます。


 無事に左右を分離できました。


 治具はこうやって使います。写真の治具は「こてる41-4C」と「こてる40」を作るときに作ったものです。胴体の上側からかぶせた状態でカンザシをはめて胴体側のカンザシ受けのパイプを固定します。この治具を流用できないか検討しましたが主翼の取り付け位置が違うので無理でした。


 治具が正確にできていれば最終的な現物合わせは最小限で済みますから各部品が直角・平行になるように組み立てます。
 左右の板の間隔は胴体にぴったりはまるようにしますが、胴体が図面どおりにできている保証はありませんから0.5mm広めに作っておきます(幅76mmの予定ですから76.5mm)。


 主翼と胴体のカンザシ受けのパイプ、アラインメントピン、アラインメントピンの受けは図面ではなくこの治具に合わせて取り付けます。
 別々に作ると図面どおりに作ったつもりでも(僕の場合では)絶対にずれる自信があります。

機体前部の胴枠

 今回の機体は防火壁から主翼後縁付近のメカ室の後ろまで胴体幅が同じなので機体の前の方はほぼ直方体の箱になります。
 最近作る機体では、片方の側板の上に機首ブロックや胴枠を接着して、その後でもう片方の側板を接着して胴体の前の方を狂いのない箱にし、その後で尻尾をつなげる工法にしています。
 こういう作り方をしている人は多いのかもしれません。

 こんな動画がありました。
 僕の製作記事を読むよりこの動画のシリーズを見た方が良いと思います。

Balsa USA Smoothie RC Plane Kit Build No 14, Fuselage Form Up
 直方体の箱を作るため、その枠になる防火壁と脚取付け台でできた機首ブロックに加えて主翼のカンザシが来るところとメカ室の後ろ側の胴枠を作ります。


 メカ室の後ろ側の胴枠にはスイッチを付ける予定なので細工をしておきます。組み立ててからこういう作業をするのは非常に面倒です。僕が自作機にこだわるのはこういう細工が自分の思うようにできるからということもあります。
 スイッチがでかいのは電子スイッチにしたからです。32クラスの機体にはオーバークオリティですが安全のためにマージンを取っておきます(手持ちのスイッチがこれだけになったからなんですけどね)。


 メカ室の後ろ側の同枠は板材を組み立てて作ります。図面の上で組み立てれば合板を寸法どおり切り出すより楽に(これが重要)精度が高い製品ができます。貧乏性の僕としては端材が出ないのもいいですね。
 接着剤は最近ホームセンターでよく見かける「ゴリラウッドグルー」です。水性ボンドより硬いけれどタイトボンドより柔軟性がありパリッとはがれにくいような気がします(僕の使用感)。


 長方形断面を作る部材を並べました。主翼のカンザシ受けパイプは上下から4mm合板で挟む構造です。


 胴体の工作はそろそろ側板を作る段階になります。

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