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世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro奮闘記④

 ガソリンエンジン奮闘記③ではNGH GT-9 Proの構造上の特徴と回した結果をおおざっぱに述べました。
 このエンジンを使ってみようという人、どうにもならなくて困っている人(ヤフオクで新品が出品されているのは愛想をつかして手放す人がいるためでしょうか)の参考になればよいと考え、重複をいとわず低速ニードルの調整について少し詳しく述べます。ガソリンエンジン奮闘記③で、
〇 低速ニードルで燃料が規制されるスロットル領域が広い
〇 アイドリングの混合気を適正にするとハーフスロットル領域で燃料供給が少なくなってエンストする
と述べましたが、最近、低速ニードルを絞りすぎて最近3回エンストさせました。症状はこんな具合です。
 アイドリングの混合気が濃くてエンストしやすいので低速ニードルを絞りました。この設定でもアイドリングからフルスロットルまで一気にスロットルバルブを開いてもエンストしないので大丈夫だと思ったのですがダメでした。地上でプロポのスティックを一目盛り上げて数秒様子を見るという運転の仕方をするとスロットルを半分開いたポイントからエンストし始めました。スロットルバルブをあおるように開くとエンストしないのはアイドリングの間にクランクケース内に燃料が貯まっていて、ハーフスロットルでの燃料供給の不足を補ったためでしょう。
 原因はこれだと見当をつけて低速ニードルを少しずつ開いていくと低速ニードルを120度くらい開いたところでスロットルバルブをどの位置で止めてもエンストしないようになりました。
 このセッティングではアイドリングでの安定性は犠牲になりますが仕方ありません。アイドルダウン機能を使って、飛行中は絶対にエンストしないが着陸のときはエンストすることもあるという感じになりました。アイドルダウンを効かせてエンコンスティックを一番下まで下げると1~2秒後に3,000 r.p.mに落ち、数秒後に2,300 r.p.mくらいに落ちる、10秒以上アイドリングを続けると失火のサイクルが混じってエンストしやすくなるという具合です。このセッティングでも吹き上がりが悪くなるということはありません。

 アイドリングからフルスロットルまでの間で低速ニードルが左右に動くストロークは2mmくらいです。この部分のニードルのテーパーは目で見てもわからないくらいのものです。ストロークは小さいものの機能は実物のキャブレター式エンジンのジェットニードルのような感じです。
 僕が持っているグローエンジン(YSは除く)でもアイドリングの混合気を薄くし過ぎると(適正に近づけすぎると)急激なスロットル操作に追随しなくなりますが、少しずつスロットルバルブを開いていけばエンストすることはあまりありません。この辺がNGH GT-9 Proとの違いです。

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