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代替ドープ仕上げの電動機 絹の目をふさぐ、キャノピーの試作

 下にバルサがない絹だけの部分を僕らは「窓」と呼んでいますが(正式名称はあるんでしょうか)、その窓の部分の絹に考えなしにドープ(代替品ですけど)を塗ると絹の裏側に塗料が流れて仕上がりが汚くなります。

絹の目をふさぐ

 こういうことにならないようにするには、薄めの塗料を少なめに刷毛につけて裏側に塗料がなるべく回らないよう塗って絹の目をふさいで塗料が裏に回らない、膜のような状態にする必要があります。

 写真の上の主翼の窓の部分はまだ絹の目がふさがっていなくて表面に膜が形成されていない状態です。下の胴体はセルロースセメントを4回くらい塗って膜が完全にできた状態です。
 膜が形成されて塗料が絹の裏に回らなくなれば濃い目の塗料をたっぷりと塗ることができるようになって作業がどんどん進みます。
 胴体の窓の部分は夜中の2時に家人が寝ているのを確認して換気扇の下でセルロースセメントを塗って絹の目がふさがった状態にまで持って行ったところです。これだけで数十ccの塗料を使いました。湿気が多い条件でしたがセルロースセメントはドープやアセトンをシンナー代わりにした代替ドープと異なってかぶりがほとんど出ません。


 日曜日は雨ですから外で作業ができません。主翼の絹の目をふさぐ作業は天候の回復を待ってからのことになります。


 実機のドープ塗装の様子が動画になっています。ご参考までにどうぞ。

" DOPING TECHNIQUES " WWII ERA TRAINING FILM APPLICATION OF DOPE TO FABRIC AIRPLANE WING 85784
 米海軍の訓練フィルムですね。ドープを刷毛塗りするときの注意点として、ハケに付いた余分な塗料は塗料の缶の内側にハケを押し付けてしぼり、缶の縁でしごいてはいけないとかが指摘されています。結構ためになります。

キャノピーの型の整形

 塗装作業が進まないのでできる作業としてキャノピーの型を作ることにしました。

 前の晩に作ったキャノピーの型のブロックの接着剤が乾いたので型の整形を始めます。

 チェンソーでいろんなオブジェを作っているのを参考に、今回はノコギリでできるところまで整形することにしました。胴体の断面を現物合わせでブロックに写して・・・

 ノコギリだけでこれくらいまで切り出しました。ここからは切出しで削ります。

 前回のキャノピーの断面が予定の楕円形というよりも角を丸めた長方形のような形になったので今回はテンプレートで断面をチェックしながらなるべく正確な断面になるようにしました。

 朝飯を食べてから昼食までの間でこれくらいまで整形できました。ファルカタは柔らかいので作業が進みます。
 サンドペーパーで削るとデコボコが判断しやすくなります。ある程度整形が進めばサンドペーパーをかけて出っ張ったところ(ペーパーが掛かったところ)を切出しで削ぐ、というような感じで整形を進めます。


 型の仕上げは木の生地のままで400番くらいのペーパーを掛けただけで十分です。というよりも、なまじ表面処理をすると熱の影響で表面処理の樹脂なり塗料なりがペットボトルに貼りついて悲惨なことになります。


 昼食後の作業で型を仕上げました。

 1.5ℓの炭酸飲料が空になったので材料がそろいました。早速作ってみます。

 ウエスを詰め込んでコンロで加熱します。結果やいかに。

 結論から言えば失敗です。後ろの方の詰め物の働きが不十分でした。つっかえ棒的なものを入れておくべきでした。

 前の方の整形はうまくいったのですがボトルの口のそばに印字されている数字が残っています。こりゃ確認不足です。

 大丈夫なところを利用すればキャノピーとして使えないわけではありません。が、頑張ってもう一本1.5ℓのボトルを空にして作り直すことにします。

 失敗作試作品はコクピット回りの工作をするときの目安として利用します。現状ではパイロットの顔から数十センチのところに胴体の上板が来ますからパイロットが下を向くとおでこが当たります。どうにかしなければなりません。

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