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代替ドープを試す 仕上げへ

 絹の目が潰れたので濃い目の塗料で塗膜を作っていきます。
 エンジン機の場合は2,3回塗っては軽くペーパーをかけてまた塗るという作業を繰り返して合計10回以上塗るのですが、電動機でもあるしドープの実験ですから簡単にします。

ペーパーがけ

 色絹を使うとペーパーが絹の層まで届くとペーパーに絹の色が付くので削れ具合が分かります。塗装の間のペーパーがけはゴミやハケの毛を取り去る程度にします。写真のペーパーの上の方を見ればわずかに絹が削れたことが分かります。
 リブの上などの、下にバルサがある部分と窓の部分の境界にはペーパーを掛けないように注意します。絹を破かないように塗膜の欠陥だけを削り落とす感じにしなければなりません


ドープの塗り重ね

 絹の目がふさがってから4回塗った段階の状態です。全体がテラテラに光ってきました。絹がたるんでいますがシンナーが飛べばパンパンに張るでしょう(多分)。これにペーパーをかけてさらに数回塗って完成にします。

 動翼の端の絹の継ぎ目はあまり目立ちません。うまくいった部類です。

 こちらは失敗例です。こういうところのペーパーかけは注意しなければ絹を削り落としてしまいます。赤のマジックを塗った上にドープを掛けてごまかします。
 10gの樹脂で作った塗料は左右の昇降舵と水平安定板を仕上げるためにほぼ使い切りました。

 尾翼関連でもう少し塗りたいし、機体の他の部分の塗装もありますから酢酸セルロースペレットを20g使って100cc強の塗料を作ることにしました。

評価は?

 絹を張り終えた状態での評価ですが、セルロースセメントで塗った部分も自作塗料の部分もシンナーがかなり飛んでからの塗膜の状態はドープ仕上げと同等です。前のブログで書いたような工夫をすればかぶりも出ません。十分ドープの代替になる感じです。
 艶は酢酸セルロースのペレットを溶かした自作塗料の方が出るような感じですが何年も運用していれば艶が引けるので差はないでしょう。


 補修しやすいかも検証したいところです。模型用の市販品でもエアログロスのドープでは完全乾燥後にドープを重ね塗りすると以前に塗った塗膜にクラックが入りました。エアログロス純正のシンナーを使えば大丈夫だったかもしれませんが、東邦化研のドープでは塗ってから何年もたったドープ仕上げの表面の上に新たなドープを塗ってもクラックが入らないという非常に都合の良い性能でした。代替塗料でどうなるかも検証したいところです。


 耐グロー性がどの程度かも調べたいところです。今回入手した酢酸セルロースはペレットの状態では大丈夫そうでしたが薄い塗膜の状態ではどうなるか未知数です。酢酸セルロースが大丈夫でも添加された可塑剤などが燃料(メタノール、ニトロメタン、潤滑油)に侵されて性能が劣化する可能性があります。
 以前のブログでは「テストピースでの実験はしない」と書きましたがバルサに代替ドープを塗ったテストピースを作ってエンジン機の排油が掛かる所にセットして試してみます。

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