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自作パイロット人形を作る-1、製作開始

 全くの自作の人形の製作を開始します。
 竜頭蛇尾に終わったエリーちゃん流用のパイロット人形を作った第一部とにつづき、第二部を「自作パイロット人形を作る」というシリーズにします。

自作人形第1作

 これは僕のブログに何回か登場した20年くらい前に作ったパイロット人形の第1作です。ワインの栓のコルクを芯にして板状に伸ばした「ふわふわかる~ん」で完全にくるみました、というか、粘土がコルクにくっつかないのでくるまなければどうしようもなかった記憶があります。
 塗装はトールペイント用の絵の具です。オープンコクピットであるうえ、グローエンジン搭載の水上機として運用していますが塗装は無事です。改めて見直すと肌がデコボコで顔色が土気色です。
 風防は塩ビの板を折り曲げてポリカーボネート用の塩ビ系?のスプレーでフレームを描きました。胴体への接着はMade in the U.S.A.の水性のキャノピーグルーです。接着剤は乾燥後は透明になって弾力性があり強力に接着できますがはがそうとすれば表面が平滑なものならきれいにはがれます。

序言というか脱線というか・・・

 自作人形は断髪エリ―つながりで女流パイロットにします。
 女流パイロットといえばロシアのカパーニナ(キャパニナ)です。


 以前にアップした「パイロット人形を作る-5、第一部は竜頭蛇尾」に引き続きカパーニナについて少々。

 よく見る写真でWikipediaにも使われています。アイスドールの雰囲気が出ています。でも実物はロシアの航空界の発展のために頑張っている面倒見の良いおばさんのような感じです。
 カパーニナが勲章をもらっていることを思い出して調べるといろいろ出てきました。


 これは2014年に勇気勲章を大統領から授与されたときの写真です。勇気勲章は法執行、災害救助、その他の危険な業務で勇気を示した人物に授与されるものです。カパーニナの受賞理由は調べていないのですが、危険な業務(飛行機の操縦)に従事しているから勇気勲章なのでしょうか。
 プーチンと同じような背丈ですがプーチンが小柄なのであってカパーニナが大女というわけではありません。とはいってもアスリートらしいがっちりした体格です。


 スポーツ少女だったカパーニナは最初はスカイダイビングをしたくてロシア連邦クルガン州の飛行クラブに入ったそうです。

 クルガン州の飛行クラブからキャリアを始めたからでしょうか、カパーニナはクルガン州の名誉州民になっていてクルガン州知事・政府のウェブサイトにカパーニナのページがあります。
 2015年段階で金メダルだけで69個を保有しているほか、ロシア功労スポーツマスター、ロシア功労トレーナー、スホイの一級飛行教官(インストラクター・パイロット)、米オクラホマ州名誉州民というすごい肩書を持っていて勇気勲章の他にロシア内外の勲章をたくさん授与されています。さらにロシアの大統領与党「統一ロシア」の議員でもあります*。人気があるから議員に祭り上げられたのかもしれません。
* ロシア連邦クルガン州ウェブサイト、URL: Капанина Светлана Владимировна | Губернатор и Правительство Курганской области


 日本の室屋義秀も真っ青なキャリアを持つカパーニナをまねるのは恐れ多いので自作パイロットは若手女流パイロットという設定にします。

設計図

 いきなり人形の造形に入るのではなくて図面(下絵)を描く方がよさそうです。図画工作や美術の授業以来まともな絵を描いていない者でもどうにかなる方法を探しました。

 「顔、比率、描き方」で検索するといろんな描き方がヒットしました。
 「理想の比率」とか「黄金律」に従って原寸大の設計図を描いてみました。

 比率に従って顔のパーツを配置すると、女性に見えるかは微妙ですが人間に見える程度の絵は描けました。下手くそな絵を世間にさらすのは恥ずかしいのですが製作工程を紹介するためには仕方ありません。右目と左目の高さがずれていて福笑い状態ですが人形を作る段階で修正します。
 定規から上がパイロット固定部の上に乗ります。上腕の一部まで再現できそうです。

頭の芯

 キャノピーを作るときに大量に発生するスタイロフォームの端材で頭を作ります。

 発泡素材を芯にして粘土を被せて造形するのは人形(ドール、フィギュア)作成でよく使われるやり方のようです。

 ドール作家によれば芯は頭蓋骨をイメージして作るそうです。そのとおりなんでしょうが頭蓋骨を作れるくらいならいきなり顔を作れるんじゃないでしょうか。まあ、頭蓋骨っぽいものを作りました。

顔の土台

 フィギュアやドールの作り方を紹介する情報はネットにたくさんあります。その中でまねできそうなテクニックを参考にします。

 頭部の芯をくるむために粘土を平らに伸ばします。

 粘土で芯をくるみましたが意図した形とはかけ離れた物体ができました。この後でどうにかなればいいのですが。
 早く乾くようにくるんだ粘土は薄くしたのですが半日経っても内部が柔らかい状態です。この後の作業は翌日になります。

首と型の骨組み

 粘土が乾燥するのを待つ間に首と型の骨組みを作ります。当初の構想では首と肩はエリーちゃんと共用する予定でしたが、共用するための工夫をするより肩まで新しいものを作った方が楽そうな気がしました。パイロット取付け部は共用することにします。

 真ん中のパイロット取付け部を挟んで左がパイロット取付け部にねじ止めする台です。ネジ穴の間隔が同じにしているので載せ替え可能です。
 話は変わりますが断髪エリーはどんどん爆発ヘアに戻っていきます。女流パイロットというより髪をセットする前の寝起きの女の子という感じです。ヘッドセットを被せてまとめるとかの手段が有効かもしれません。


 台にバルサの首を生やします。紙粘土の造形物を台の上にのせるだけでは強度が不安だからです。

 首の位置を決めるのにこのような図を参考にしました。ネットの恩恵です。
https://esinote.com/guide/body/shoulder-and-arm
 紙粘土の水気を含んで台を含めた骨組みがゆがまないようにエポキシ処理するところまででこの日の作業は終わりです。

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