NGH GT9-Pro 今度はスプレーバーを加工、結果は次の記事で
以前の記事と重複した内容になりますが、スプレーバーと低速ニードルの関係を整理します。

上が全開付近、下がアイドリング付近です。テーパーがかかった低速ニードルの先端がスロットルローターがらせん状に回転するに連れてスプレーバーに差し込まれて燃料を規制します。
下の写真のように低速ニードルの段になっているところがスプレーバーの出口にぶつかるとスロットルローターはもう動かなくなります。
今回はこうしたことが起きないようにスプレーバーの先端を削ってスロットルローターが回る余裕(スロットルローターがキャブ本体に入り込む余裕)を確保しようという算段です。
でも、ちょっと考えればスプレーバーの出口で燃料の流量が規制されているのなら、スプレーバーを短くしても、その分だけ低速ニードルを締めこまなければならないのでこんなことをしても意味がないことは分かります。
削る前に低速ニードルとスプレーバーの様子を改めて確認すると、

低速ニードルのこすれた跡から考えて、スプレーバーの出口付近で燃料の流量を規制しているのでなく、スプレーバーの少し奥の方で燃料が規制されている可能性があります。
ところで低速ニードルのテーパーはグローエンジンの対抗ニードルに比べると非常に緩いですね。流量がアルコール燃料とガソリン燃料では違うし、混合される潤滑油の比率も違いますからグロー燃料は多めに流さなければならないからでしょう。

もしそうならスプレーバーの出口、つまり低速ニードルの段差が当たる位置が燃料の流量の規制に関係ないとしたらそこを削っても低速ニードルは締めこまなくてもよい。という理屈です。

役に立っていないところを削って短くして低速ニードルをスプレーバー側にもっと近づけられるようにしてみます。

左が削る前、右が削った後です。0.5㎜くらい短くなりました。

おかげで、低速ニードルの設定はそのままでスロットルローターは全閉付近まで閉じることができるようになりました。
と、能書きを並べたのですが、実際に運転してうまくいったかを確かめるのは先になります。「結果が出てから記事にすればいいのではないか」とのご意見はあろうかと思いますが、混合ガソリンを作るためのオイルが品切れになりました。オイルが届くまで実験はできません。