スタント用主翼を作る-21 初飛行は成功・・・かな? 無駄に凝った翼端バラスト
飛ばせる状態になったら翼端部やサーボベッドの塗装なんか待っていられません。とっとと飛ばすことにします。幸い11月12日は快晴微風です。
飛ばすための最後の細工として主翼の抜け止めフック回りの細工をします。

抜け止めフックを1.5tのFRP板からカナノコとヤスリで切り出し、

胴体側にセットして、抜け止めフックと主翼側の抜け止めフックを入れるソケットにエポキシを塗って、

左右の翼をカンザシに差し込みつつ、抜け止めフックを主翼側のソケットに差し込めば取り付け完了です。主翼のカンザシソケットにフック受けのソケットを現物合わせで固定しておいたのですんなりはまりました。
この主翼を最初に付ける機体はこてるNGHです。こてるNGHはサイドマウントですから左の翼端にバラストを積むことになります。

バラストの量は最終的には飛ばして決めなきゃならないのですが、初飛行の前に取りあえず地上で左右のバランスをとっておきます。バラストの重さが決まるまでは翼端材に両面テープで貼っておくことにします。

翼端材が痛まないようにマスキングテープを貼ってその上に板おもりを貼り付けます。

翼面積、迎え角、重心位置は変わらないとはいえ、平面形が違う2種類の主翼を使うことになるのでこれまでの機体のデータをコピーして新しい機体として運用することにします。モデル名は「NGH 9CC ST」にしました。

飛行場で記念撮影です。主翼が白一色なのは殺風景ですから飛ぶのが分かったらステッカーでも貼ることにします。初飛行は危険なのでパイロットは乗せず、スタイロフォームキャノピー仕様です。
実機の小型機っぽいスタイルにしたかったのですがどうもテーパーがきつすぎる感じがします。
テーパーといえば、第2次世界大戦期のソ連の戦闘機もテーパーがきつい(テーパー比が大きい)ですね。

Wikipediaに掲載してあったソ連軍の戦闘機の三面図です。
設計・製造メーカーが違うのに主翼には一貫したスタイルがあります。いずれも強いテーパーが掛かっていて上反角が浅めです。翼内に武装を積んでいないことも考えると、ソ連軍は横方向(ロール方向)への運動性を良くしたかったのでしょうか。
皆さんご存じの米軍機や日本軍機に比べると変わった形に見えます。
どんどん脱線するなあ・・・・。ソ連の戦闘機はいずれも基本型が第2次世界大戦前に初飛行した機体なので構造は古くさくて終戦間際まで木金混合でした。一方、寸法は日本海軍の零戦より二回りくらい小さいうえに(軽いわけではなさそう)エンジンの馬力が1.2倍から1.5倍くらいだったので速度はいずれも600km/hを超えています。そういうわけでドイツのBf109やFw190とも戦えたんでしょう。
本題に戻って実際に飛ばすとどうでしょうか。

平日でもリタイヤ組が出席していますが、「スマホで撮影するのはちょっと」と断られたので飛行中の写真はありません。
ほぼトリムをいじることなく飛びましたが、初飛行でいきなりトラブルです。3分くらい飛ばしていたら左翼の翼端にヒラヒラするものがぶら下がっているのが見えました。

板おもりがはがれたな、と思って降ろしたらやっぱりそうでした。薄い板おもりを何回か折り曲げて貼り付けたのですが折り曲げたところがめくれてリボンのようになっています。
ちゃんとテープでまとめてから貼れば良かったんですよね。
ま、壊さずに降ろすことができたので初飛行は成功ということにします。
この日はおもりなしでその後2回飛ばしました。翼端のバラストがないので正立でトリムが取れた状態で背面飛行させるとわずかずつロールしていきます。
連続宙返りもまとまりが悪くなります。ストールターンでは右側には素直に倒れますが、左側には倒れにくくなっていました。・・・バラストのせいかなあ?
左右のバランスが多少崩れていても、失速特性の確認くらいはできるだろうと上空で失速させてみました。
低速でガバッとエレベータを引くとブレーキが掛かった状態になって失速しますが真っ直ぐ頭を下げた後、ピッチングせずに失速状態のまま真っ直ぐ下がってきます。コブラができそうな感じです(やらないけど)。
ただし、傾いた状態や横滑りの状態(ラダーを引きながらエレベーターも引く)では真っ直ぐ頭を下げずにガクッと片方の翼が落ちることがあります。ちょっと危険です。
スナップロールは確かに入りやすくなりました。「よいしょ」という感じではなくその場でくるっと回る感じです。舵を戻すと回転がピタッと止まります。垂直上昇中でもスナップロールに入ります。これは狙いどおりでした。
一方、普通に飛ばしている分にはこれまでの主翼と同じです。
まあ、3機で一組の主翼を使い回していた状態から3機で2組の主翼の体制になった以上の効果はあったかな、という感じです。
帰宅後、翼端のバラストの細工をしました。

18mm(実測)幅の薄い板おもりを、翼端材のバラスト室?の深さに合わせて6mm幅に切りました。薄い板おもりなのでカッターで切れます。

2mmビスにクルクル巻いてロール状のものを作ってバラスト室のビスに通します。ロールの巻き数で重さを調整しようという算段です。

こんな具合に重さが違う2種類のバラストを作りました。
ロール状のバラストもいいのですが、円盤形のバラストを何枚か用意してそれを増減して調整するというやりかたもできるだろう、と考えて円盤形のバラストを作ってみました。

何の写真かといえば、溶けた鉛を流す鋳型?を作っているところです。アルミの針金でバラスト室に入る程度のリングを作って、ストックしてあるアルミの脚に置くだけです。

アルミの缶入り飲料のふたをるつぼ?にして鉛を溶かし、鋳型?に垂らしました。
1回目は失敗です。酸化した鉛とふたに施してあったコーティングが焼けたのが鉛と一緒に鋳型に流れ込みました。

2回目は成功です。冷えたアルミの上に鉛を垂らすと一瞬で固まります。中央に2mmの穴を開ければ円盤形のバラストの出来上がりです。
言っときますが、こういうバカなことをしないで鉛の板を丸く切って真ん中に穴を開ける方が良いに決まってます。
もっとも、オーソドックスなやり方にしないのには理由があります。プロペラのバランス取りとかに使って鉛の端材がたくさん出てくるのでそれを溶かして有効活用しようということです。
バラストを固定する仕掛けも作ります。

紙の筒の底になっているアルミ板から「バラスト押さえ金」を作ります。こういうアルミは腰が強くて薄いのでいろんなことに使えます。

バラストをバラスト押え金と2mmナットで固定し、ナットが緩まないように接着剤を塗っておきます。セメダインスーパーなどのシリル化ウレタン樹脂系接着剤を使えばナットは必要に応じて緩めることができます。
円盤形のバラストなら「バラスト押さえ金」の必要はなく、直接ネジ止めできます。
・・・なんか無駄に凝ってますね。こういうバカなことはしないで、バラスト室の底を平らにして、両面テープで鉛の切れ端を貼り付けるのが一番簡単でしょう。