スタント用主翼を作る-16 ヒンジ、翼端材、その他
エルロンをヒンジで取り付けるのはフィルム張りの後ですが、ヒンジを取り付ける溝の工作をしておきます。
ヒンジの付け方は人と変わったことをしているので詳しく書きます。ただし言っときますが、こうした方がいいと勧めるわけじゃありません。

愛用のアイエムのP.P.ヒンジです。左の二つは取り付けに備えてすでにペーパーで荒らしています。P.P.ヒンジは厚みがあるので「紙」ヒンジのようにカッターで切り込みを入れるだけではすみません。

40年近く前、ドイツに新婚旅行に行ったときに買った(なぜこんな物を買ったのでしょうか?)爪ヤスリを使います。買った本人の亡妻は買ったことを忘れたので僕の工具になっています。
主翼とエルロンは上下対称ではないのでヒンジ軸を中心線に置く必要はありません。5mmのバルサ板を置いてそれをガイドにして溝の位置を決めます。これで主翼側もエルロン側も主翼の中心線よりわずかに下の同じ高さにヒンジの溝が切られるはずです。
爪ヤスリをぐいっと差し込んでこじって溝を広げます。

爪ヤスリだけではまだ溝が狭いのでこんな工具で溝を広げます。もう売ってないでしょうね。

エルロンにヒンジが付きました。

主翼にもヒンジ溝を切ってエルロンを取り付けました。主翼後縁とエルロン前縁の間にギャップができています。

アイエムのP.P.ヒンジだけでなくピンが入っている蝶番式のヒンジでもこういうことが起きます。ギャップを埋めるために動翼側を削るなどという面倒くさいことはしません。

エルロンの前縁に3mmのバルサを貼り付けてギャップを埋めます。この状態ではもちろん舵は切れませんが、整形するときに主翼とエルロンを一緒に削れるので便利です。
チェックしてみるとエルロンの下面と主翼の下面のチリは大体合ってますね。
これで主翼の整形を始められます。

前縁材を削っているところです。プランク材を削ってしまわないように切り出しの方にマスキングテープを貼っておきます。
主翼全体にペーパーを掛ける前にちょっと細工をします。主翼の翼端材が付くところの平面を出して翼端材がぴったり付けられるようにしようと考えました。

分かりにくい写真ですが、主翼翼端の、翼端材を付ける面にバルサ粉入りエポキシを盛って、離型処理した平らな板を乗せました。

一晩経つとパキッと外れました。

縁を削るときにバルサがむしり取られないようにマスキングテープを貼っておいたのですが、うまくいきました。
翼端材の細工もします。

翼端材は概ね長方形断面になった状態です。
現行の主翼セットでは3機の機体にそれぞれ用の3そろいの翼端材を作ったのですが、それではバルサがもったいない資源の無駄です。
一そろいの翼端材で3機分をまかなえるようにするためには左側の翼端材に乗せるおもりを増減できるようにすることにします。
釣り具屋さんで手に入る板おもりを翼端の裏側に両面テープで貼ったりはずしたりしてもいいんですが、それだと板おもりをはがすときにフィルムがはがれてしまう恐れがあります。
そこで細工をしてみます。

左側の翼端材におもりが入る穴を開けます。細い丸刃の彫刻刀でほじった穴をリューターのビットできれいにします。

彫刻刀でほじったデコボコの穴が素人が作ったとは思えないほどきれいな仕上がりになりました。外から見えないのがもったいない。この白いビットは木工用じゃないと思いますが結構うまくいくものです。

穴の中に2mmのビスを仕込んでこのビスでおもりを固定する仕掛けにします。

こんな感じでエポキシでビスを固定しました。エポキシが余ったので穴の中もエポキシでコートしました。
釣具屋さんにある鉛の板おもりをビスの周りに巻き付けてナットと座金で固定する予定です。飛ばす機体を変えるときは左の翼端材を外し、中のおもりを増やしたり、減らしたり、取り去ったりして機体ごとに左右バランスをとる算段です。・・・無駄に凝った細工だなあと我ながら思います。

翼端材を主翼に取り付けて見ました。主翼と翼端材を一緒に削れるようになりました。
11月5日は風が弱いのでこてるNGHとグライダーを飛ばしに行きました。主目的はキャブレターをいじった前後でめちゃくちゃになったニードルのセッティングのやり直しです。
こてるNGHに搭載のNGH GT9-Proは、低速ニードル(LSN)を1/4回転閉じたら吹き上がりが良くなりました。
とは言っても一応回ってはいますが最高回転は一番よく回っていた時に比べて300rpmくらい回転が落ちています。
グライダーも飛ばしました。

左手で送信機、右手でiPhoneを操作したのでいい写真にはなってません。
曇天でしたがこの日も弱いサーマルが出ていました。突き上げられるような強いサーマルよりも上がって行くか行かないか分からないくらいのサーマルに乗せて、粘って高度を取るのが面白いですね。