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グローエンジン、ニトロを増やすと吹き上がりが良くなった。

年金生活フライヤー

 グローエンジンを積んだこてる32ではエンジンの吹き上がりが鈍いことが不満です。設計が悪くてタンクの位置が高すぎるのが原因じゃないかと考えています。
 自分のブログを見返すとこの問題について能書きを垂れています。

 こてる32のタンクの位置とスプレーバーの位置関係はどうなっているかと言えば、

 スプレーバーの位置がタンクのかなり下の方になっています。水平状態では燃料が流れ放題ですから回していないときはピンチで燃料チューブを挟んでおかなければなりません。


 さて、僕が見当をつけた吹き上がりが悪くなる理屈は次のとおりです。
タンクの位置が高いと・・・、
→液面差があるので水平飛行でピークを出すと機首上げでは混合気が薄くなる。
→高速ニードルの開きを機首上げでピークが出るポイントにする。
→機首上げでもスロットル操作に回転が追従できるように低速ニードルも開く。
→水平では高速側、中・低速側の両方で混合気が甘くなる。
→吹き上がりが鈍くなる。
 と言うものです。
 大抵のグローエンジンは中スローの領域では低速ニードルが効き始めないこともあって混合気が濃くなります。
 昔のスタント機のようにフルスロットルで水平飛行をしていれば気にならないかもしれませんが僕はスピードが出るのが怖いので水平飛行はスロットルを7割以下にしています。
 この場合、水平飛行では甘目の混合気になってひょっとすると4サイクル運転の領域に入っているかもしれません。上昇するときにフルスロットルにするのですがクランクケースの余分な燃料を燃やし尽くすまでは軽快な2サイクル運転に移行できない、ということになっていると見当を付けました。
 これをどうにかできないか試すことにします。

能書き

 グローの2サイクルエンジンでは混合気を濃くすると4サイクル運転になります。これについては以前に記事にしました。

 自作のストレート燃料と3.3%ニトロの燃料を比較すると、わずかでもニトロメタンが入っているとピーク運転(2サイクル運転)を維持できるニードル開度が広がる、つまり、混合気が濃い目になってもピーク運転を維持できる感触がありました。この辺の使用感の比較も記事にしました。

 こうした経験からニトロメタンを増やせば中スローの甘目の混合気でも2サイクル運転が維持できる、したがって吹き上がりが良くなるんじゃないかと考えました。

燃料の準備

 実験では3.3%ニトロの燃料と7.5%ニトロに調整した燃料を用意して吹き上がりの違いを確認してみます。

 7.5%ニトロの燃料は自作ストレート燃料2.5Lに対して20%ニトロの市販燃料1.5Lを混ぜて作りました。1.5÷(2.5+1.5)×20%=7.5%の計算です(この計算でいいんですよね?)。


 10%ニトロとか15%ニトロくらいにした方が差が分かりやすいと思いますが容器が4Lの燃料缶という縛りがあります。これ以上ニトロの比率を上げるためには新たに容器を準備しなければならないのでめんどくさいんですよね。

機体の準備

 テストベッドのこてる32を飛ばせる状態にしなければなりません。苦心の差し込み式ピアノ線後傾脚仕様から普通の仕様に替えます。

 取り外した差し込み式ピアノ線後傾脚です。曲がってますね。

 胴体の裏側には都合の良いことにピアノ線を差し込む穴が開けてあります。

 脚を押さえる金具を2×10のアルミの板(棒?)でチャチャッと作って普通のピアノ線脚仕様にしました。これで飛ばすことができます。

実験開始

 実験の様子を動画に撮ったのですがiPhoneで撮影した動画をパソコンで再生できなくなっていました。前のブログでも書いたように有料のアプリを入れないと駄目なようです。ということで以下は文字だけです。


 最初に3.3%ニトロの燃料で運転して吹き上がりの具合を覚えておきます。
 機首上げ状態でピークを出し、1/2スロットルから全開への吹き上がりの具合を確認します。ニードル位置は1+12/40です。
 機首上げ状態でのニードル位置で水平状態で運転したらどうなるかを確認します。
 フルスロットルで11,800r.p.m、スロットルを1/2開いたところから一気にフルスロットルにすると「そろそろ本気を出すか」という感じで暫くしてピークに達します。機首上げ状態に比べて反応が鈍くなっているのが分かります。
 空中での吹き上がりの具合も確認しました。ストレスを感じる飛び方です。


 次にタンクを空にして7.5%ニトロの燃料を入れます。
 機首上げでピークにします。理屈から言えばニトロが増えればニードルを開くことになります。ニードルの位置は一コマ(1/40)開いたところになりました。
 機首上げでピークが出たニードルセットで水平状態での反応を見ると明らかに良くなっています。最高回転も200~300r.p.m上がって12,100r.p.mが出ました。
 飛ばしてみても吹き上がりが良いのは確認できました。大き目の宙返りを始めるときにフルスロットルにすると3.3%ニトロでは頂上付近でやっと完全に吹き上がる状態だったのに対して7.5%ニトロでは最初の1/8を回ったくらいの所で完全に吹き上がるようになりました。ギャラリーも「吹き上がりが良くなったのが分かる。さっきと全然違う」と評価してくれました(お世辞かな?)。


 今まで3.3%のニトロで「こんなもんかな」という感じで飛ばしていたのですがこれだけ差があるのには正直びっくりです。感覚的には3.3%と7.5%の差はストレートと3.3%の差に匹敵します。
 3.3%ニトロの燃料はあと2L残っていますが、それを使い切ったら7.5%に切り替えることにします。
 7.5%ニトロの燃料のレシピは自作のストレート燃料が5に対して市販の20%ニトロ燃料が3ですから「燃料代を安くしたい」という所期の目的は十分に達成できます。

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