10mmアルミパイプを曲げる、失敗例
マフラーの尾管を曲げて排気の向きを変えたくなりますよね。

こんな感じで既製のシリコンパイプを使えば良いのですが、こんなショボいものでも結構なお値段がします。ということでアルミのパイプを曲げてマフラーの尾管に付けたくなります。重さも分厚いシリコンパイプよりも軽くなるような気がします。

アルミパイプを曲げるには、アルミパイプの中に水を入れて凍らせて、こんなコマ(と呼ぶのかな?こういうものにも名前があると思うんですが)で曲げています。これは8mmパイプ(内径7mm)用で32~46クラスではいい感じです。しかし、内径7mmでは10cc級のエンジンでは細すぎる気がするので10mmパイプ(内径9mm)バージョンのコマも作ることにしました。
アルミパイプの氷曲げについては記事にしています。
8mmバージョン用でうまくいったのでコマの作り方は踏襲します。

ガラクタ箱を探すと電動機のマウント用の3mmと1.5mm合板の円盤が出てきました。曲率が大きすぎるのですが逆にパイプが折れなさそうなのでこれを使います。

3mm合板を3枚、1.5mm合板を1枚を重ねてくっ付けて、

縁を適当に作ります。円形断面を作るのにはホームセンターで買っておいた外径10mmのシリコンチューブを使います。

エポキシ樹脂を合計2g作って、使い道がなくて困っていた灰色のマイクロバルーンとタレ止めのためのバルサ粉を混ぜ、

コの字型断面になっている部分に樹脂を持ってシリコンパイプを回してテープで止めます。何回も書いてますがエポキシ作業の時は必ず手袋をしています。

作業日は曇天でしたから硬化促進加熱箱に入れて硬化させました。1時間半で実用的な方様で硬化しました。シリコンパイプはきれいに外れましたが断面は完全な半円にはならないで隙間ができています。シリコンパイプの内側に潰れ防止用の芯のようなものを入れるべきでした。

アルミパイプも準備します。アルミパイプは引き抜き加工で作られている(と思う)ので固くなっています。曲げやすくするために焼きなますのですが、いろんな情報を調べるとマジックを塗ってその色が抜ける頃が頃合いだそうです。確かにそれくらい加熱するとかなり柔らかくなります。
バーナーではガスがもったいないので加熱しすぎてアルミの融点にまで達して崩れる可能性があるので今回はガスコンロで加熱しました。

バーナーで加熱したときは焦げなかったのですがコンロであぶるとマジックの色が抜ける頃合いになると焦げました。バーナー用のガス(プロパンかブタン)と都市ガス(液化天然ガス)の成分の違いでしょうか。
いつまでも氷曲げだけでは進歩がないので別の手をためすことにしました。
外側にスプリングをかぶせて曲げる方法はよく聞きますし、リーズナブルなお値段の製品があります。

これなんかは1000円を切ります。1/4(3.2mm)、5/16(7.9mm)、3/8(9.5mm)のセットということは、燃料の配管用の3mmパイプや排気パイプ用によく使う8mmや10mmのパイプにちょうど良さそうです。3/8インチが10mmのパイプにかぶせられるのか心配ですが買ってもいいし、アルミのパイプの細工を頻繁にする僕ならば買うべきでしょう。製品名は「スプリングベンダー」とか「パイプベンダー」です。
が、「そのへんの適当な代替品で工夫するのがアマチュアとしての矜持である」というのが僕の信念ですから違う方法を試します。

オレオ式の脚を作る材料にしようと思ってホームセンターで押しばねを探していたら、9mm径のスプリングがありました。
外径10mmのアルミパイプにぴったりはまります。これを入れればパイプが潰れる心配はないはずです。

最初は多孔貫通管のあまりで試してみました。バネの跡が蛇腹状に浮かび上がっていますがどうにか曲がっています。

これに気を良くして本番?で試すとグキッと折れました。

折れたところはこんな具合です。潰れてはいません。裂けました。曲率が強すぎたのは明らかです。

図示すれば、こんな感じになったからだと思われます。曲げる対象が逃げないようにするためにもう一工夫が必要です。パイプの中からスプリングを引っ張り出すのにも苦労しました。というか、ここまで来れば「アマチュアとしての矜持」とか言っていられないかもしれません。外側をスプリングで保持するスプリングベンダーを買った方が良いかもしれません。