こてるNGHの再生-25 主翼 翼端の細工、中央部のプランク
主翼は形になりましたが翼端がぶつ切りです。翼中央の上面プランクもしていないので舞台裏が丸出しです。
翼端がぶつ切りでもスパルタンでいいのですがせっかくですから細工します。
翼端と言えばアクロ機は翼端に板を付けたものが流行りなようです(あれに名前はあるのでしょうか?「翼端版」でいいのかな?)。
僕らのクラブでもこういうのを付けている機体があります。両方ともねじ止めで取り外し可能ですが、右写真の機体はねじを少し緩めて翼端版を前にずらせばねじを全部抜かなくても外すことができます。便利ですね。
当面この種の翼端版を付ける気はないのですが気が向いたら付けられように翼端材をいろんなものに取り換えられるように工夫します。
翼端材の土台
翼端に何かをねじ止めするということは以前にもやったことがありました。
これはこてる32の翼端です。バランスを取るおもりも仕込んであります。翼端材がショボいのですが、カッコいい翼端材を付けるまでのつなぎとしてとりあえず付けたものだったと思います。カッコいい翼端材は全然手付かずなのでそのまま応急的なショボい翼端材のままです。
今回も似たような仕組みにします。まず、ナットを仕込む仕掛けを作ります。
翼端リブは1.5mmバルサですからこれにナットを仕込むのは強度的に問題です。ナットを仕込んだ台を翼端リブに付けることにしました。
図面の赤い枠の部分を翼端リブに取り付けます。図面はやたら凝った構造になっています。CADソフトでマウスを動かすだけなのでどんなものでも描けてしまいます。
左側の図は骨組み式の翼端材です。取り外し可能にすると構造が複雑になるので図面は引きましたが作る気になりません。
図面どおりでは作るのがめんどくさいし複雑な構造にすれば性能が上がるわけではないので実際に作るのは簡単な構造にします。
ナットを仕込んだ1.8mm合板を左右2個ずつ用意します。これを翼端に付けて、翼端材はこのナットにねじ止めする寸法です。
主翼の翼端にこのナット付き1.8mm合板を貼る位置をマークします。
図面を翼端にあてがって待ち針で印をつけ、ボールペンで針の跡に従って接着する位置の線を引きます。
翼端リブにナット付き1.8mm合板を接着します。これに翼端材を付けるだけでは主翼と翼端材の間に合板の厚み分の隙間ができますから2mmバルサを翼の輪郭に貼ります。
サンディングブロックで2mmバルサが1.8mmの合板とツライチになるまでならして「これくらいでいいんじゃないの」という仕上がりになったので翼端を下にして平らな面の上に置いてみました。翼が倒れないということは翼端の断面が直角で平らになっていることだと理解します。
翼端材、完成はまだ先
翼端材はとりあえずはバルサブロック(正確にはブロックではなく10mmバルサと8mmバルサを貼り合わせたもの)の削り出しタイプを作ります。
ホームセンターで見つけた非常に軽くて目の通ったバルサを使う時が来ました。
カッターでなんの抵抗もなく切り出せました。硬めの3mmバルサより切りやすいほどでした。
主翼と整形前の翼端材です。
翼端材を取り付ける時は、主翼側のナットに翼端材の内側(主翼側)の部材をねじ止めする仕組みです。下の翼端材のネジ穴がひし形の合板の中心からずれているのはナット付き1.8mm合板を接着する位置がずれていたためです。よくあることです。
完成品ではこの上にビスが通る穴を開けたバルサのブロックが乗ります。
バルサブロックをザッと削って上からと横からのシルエットを写した直方体の断面になるまで整形しました。
今回使ったバルサは感動モノの高品質でした。ホームセンターでも良いものに当たることがあるものです。ものすごく軽快に削ることができます。
バルサがもっと安くて入手が容易ならスタイロフォームなんか使わないんですけどね。 キャノピーだってデカいバルサブロックを削って中をくりぬいて作りたいくらいです。
サーボの仮付け
翼端材のナット付き1.8mm合板のエポキシが固まるまでの時間を利用して細かい作業をしました。
サーボのビス穴を開けました。以前のブログで紹介したサーボのテンプレートを使っています。サーボを仮止めして一旦ねじを切ったらネジ穴に瞬間接着剤を流して木を固めておきます。確かラジコン技術に書いてあったワザですが非常に有効です。ラジコン技術にはいいことが書いてありますから毎月買いましょう。
エルロンサーボについてはサーボを付けた状態のサーボベッドが主翼にはまるか確認しました。
サーボベッドをコンパクトに作りすぎたのでサーボのゴムブッシュが干渉しました。主翼側の台を削って対処しました。もう2,3mm大きめに作っておいた方が楽でした。
主翼のこの部分もプランクする時期がやってきました。
主翼のプランク完了
いつものとおりプランク材はツギハギですが。下面プランクとは違って空中で継いだりはしません。下面プランクではエルロンサーボの蓋を納める関係で空中で継がなければならなかったにすぎません。
はみ出たセメダインCを削ぎ取っているところです。生乾きのまだ柔らかいタイミングだとこういうことができます。タイトボンドやゴリラグルーでこういうことをするのは難しいのではないでしょうか。
適当にバルサをつなぐと無駄が出ますから型紙を作って必要な分だけプランク材を作ります。
上面プランクを張り終わりました。主翼はかなりできましたが前縁材をまだつけていません。エルロンもまだなんですよね。