EPぴこりんのグレード?アップ②
グレードアップの一環としてカウルの製作を本格化させます。
カウルの整形
枠とスタイロフォームをくっつけた接着剤が乾いたのを見計らっていったん取り外してみます。ネジを外してこじると「パキッ、メリメリ」という感じで外れました。
こういう構造のものは左右上下の4カ所くらいでねじ止めした方が確実ですが下はノックピンでずれないようになっているので左右の2か所でやってみます。
上の方にもバルサの枠を追加しようとしましたが「スタイロフォームで十分じゃないの」と考え直して5mmに削いだスタイロフォームを貼り付けることにしました。
こんな感じでブロックを5mm厚にスライスします。道具は50mm厚のスタイロフォーム用の切断用治具?と20年くらい前に買った熱線カッターです。このカッターは数か月に一度くらいの頻度でしか使わないのでニクロム線を1回交換しただけでまだ使えます。スタイロフォーム工作ではこんな道具が非常に役に立ちます。
カウルの上部のバルサの枠にするはずの所をスタイロフォームで埋めた状態です。接着剤が完全に乾けば整形できます。
カウルをいったん外して冷却空気が流れやすい感じになるように内側を削ります。この辺は前作と同じです。
外側の整形が終わってから内側を削ると外側が傷だらけになりますから先に内側の始末をつけるのが得策です。
プロペラシャフトを通す穴兼冷却空気取り入れ口は目立ちます。見映えは重要ですから慎重に削ります。
カウルの前の方を削ります。前回作は調子に乗って削りすぎたので注意します。最初は胴体の輪郭に習って外形を整え・・・
胴体から外して前の方も削ります。
スタイロフォームの加工は楽なので延べの作業時間が1時間もかからずに内側と外側の整形が終わりました。
ここからの作業に時間がかかります。
塗装準備
下地を整える前の段階で8.2g、さすがスタイロフォームだけあってここまでは軽く仕上がっています。
強度を担保する部分ではないのでスタイロフォームのデコボコが目立たなくなる最低限の仕上がりを目指します。
水性ウレタンを1回塗ってペーパーがけ、表面が荒れた所を狙ってパテ盛りしてペーパーがけ、水性ウレタンをもう1回塗ってペーパーをかけました。
重さを量ると11.5g、着実に重くなっています。スタイロフォームのけば立ちは目立たなくなりましたが気泡は残っています。
ペーパーをかけるたびにペーパーの縁や爪が引っ掛かってカウルに新しい傷が付きますからきりがありません。表面を固くするためにもこの後はサフェーサー代わりに缶スプレーから回収した水性塗料を筆塗りしていきます。
下地作り
タレができると乾燥に時間がかかるし修正が面倒くさいので筆にあまり塗料を含ませずに注意深く塗ります。
筆塗り一回だけでこれくらいまで色が付き表面の欠陥が分かりやすくなりました。水性塗料は肉持ちが良いのでこの塗料だけでデコボコをかなりなくすことができます。
1回塗って次が塗れる程度に乾くまで人形の工作をします。人形は全面的に作り直すことにしました。苦労して作った右手と操縦桿は流用します。
缶スプレーから回収した水性塗料はアクリル絵の具のたぐいとは異なり、塗膜がかなり固くなります。それはいいのですが、水気が飛んで指触乾燥の状態になってからしばらくしないと水研ぎができないので2回目を塗るのに時間がかかります。
下地作りはまだ終わりません。