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EPピコの製作 登録記号記入、カウル完成、でも初飛行はできない

 ラジコンには登録記号を記入しなければ飛ばせません。
 僕はウレタンで仕上げる機体に企業ロゴや文字を転写するときは「水性塗料転写法」を使っています。「水性塗料転写法」についてはこちらの記事をご覧ください。

 今回の機体は代替ドープ(セルロースセメント)仕上げです。水性ウレタンはセルロースセメントに密着しますから文字を転写するだけなら「水性塗料転写法」で十分ですがトップコートが心配です。
 転写したロゴに2液性ウレタンでトップコートするのであれば2液性ウレタンがセルロースセメントにどう影響するか、セルロースセメントでトップコートするなら水性ウレタンの上にセルロースセメントが乗るか、クラックやちぢれがでないかは不透明です。
 いつも同じことをしていても進歩がないので今回は「水性塗料転写法」と違う方法を試すことにしました。

直接書いたら?

 最初はステンシル風に文字を入れようと考えました。厚めのプラスチックシートの下に原稿を固定してそれにならってカッターで文字を切り抜きます。良く知られているオーソドックスなやり方です。

 どうもうまくいきません。胴体の横っ腹に大きな文字を入れる時はこれが通用したのですが高さが8mmの文字をフリーハンドで切ると輪郭がガタガタです。時間がかかることもあって集中力も途切れます。
 プラモデルをやっている人やラジコンカーのボディーの塗装をしている人が細かい所を器用にマスキングしているのを見て「同じ人間のやることだからオレにもできるだろう」と考えたのですが僕の腕では無理でした。デザインナイフとかの良い道具を使えばうまくいくのかもしれませんが(言い訳がましい)。


 フリーハンドでマスキングテープを切り抜くのは失敗ですが、同じフリーハンドなら直接文字を入れてもいいだろうと考えました。
 まず練習を兼ねて実験です。

 細字の油性マジックで試しましたがやめた方がいい出来です。


 プラモデルなんかで技術を上げていれば違うのでしょうが僕の技術では直接書くのは無理という結論になりました。

転写法は?

 習字はヘタだし、レタリングの才能もないので結局パソコンで文字を書いて印刷した原稿を転写する方法を試しました。
 「水性塗料転写法」と違うのは水性ウレタンではなくセルロースセメントを使ってみることです。


 いきなり機体で試すのは無謀ですから練習を兼ねて何回かやり方を変えて実験します。
 水性ウレタンを使った「水性塗料転写法」でも1回や2回の実験(練習)ではうまくいきませんでした。
 セルロースセメントで転写がうまくいかなかったときに備えて代替策も考えておきます。

 去年の12月に登録記号を貼りつけた複葉水上機では根気が尽きたこともあり紙を貼り付けて上から水性ウレタンを掛けておきました。転写が失敗すればこれに似たやり方で妥協します。


 うーん、いつ見てもパイロットの顔色が悪い。二日酔いかな?

1回目の実験

 原稿にセルロースセメントを塗ります。実験のため厚く塗るところと薄く塗るところを作りました。
 ちなみにインクは家庭用プリンターのインクジェット式のインクで水溶性です。コンビニのトナーで印刷した方でも試しましたがセルロースセメントを塗った途端にトナーが溶けて大惨事になりました。
 水性塗料を使うときはコンビニの複合機で印刷、溶剤系の塗料を使うときは家庭用のインクジェットプリンターで印刷というのが正解のようです。

 裏側はこんな具合。インクの層にセルロースセメントが浸み込んだところの色が変わっています。

 マスキングした内側にセルロースセメントを塗ります。ちなみに写真の上のPutoineのロゴは水性塗料転写法を実験したときのものです。

 貼り付けるというか押し付けます。

 乾いてから原稿の紙を水で湿らせてこそげ落としました。インクが抜けたところがありますが最初の実験ですから失敗するのは当然です。
 色が抜けたのはインクの層が対象物に食いつかなかったからでしょう。原稿側にセルロースセメントを厚く塗ろうが薄く塗ろうが結果には影響はなさそうだなという感じです。

2回目の実験

 対象物側にたっぷりセルロースセメントを塗らなければうまくいかないことはわかりました。原稿側にセルロースセメントを塗らないやり方も試すことにしました。

 対象物側にしっかりセルロースセメントを塗って・・・

 原稿を乗せます。原稿が対象物の上でスルスル動くくらいたっぷり塗っています。心配なのは原稿側にセルロースセメントを塗っていない方は紙の層全体にセルロースセメントが浸み込んでいることです。

 セルロースセメントが完全に乾いてから紙をはがしてみました。色が抜けた(紙と一緒にはがれた)ところがあります。紙が薄く残っているところは紙にセルロースセメントが浸み込んだため水が浸み込まない、したがってはぎとることとができない部分です。無理にはぎとるとインクの層もはがれそうです。紙の層を残して上からセルロースセメントを塗れば紙は透明になるかもしれませんが表面のボソボソ感は残ります。
 練習を重ねればうまくいくようになるかもしれませんが今回は転写法はあきらめました。

代替策で文字入れ

 転写法を長々と書いてきましたが結局は印刷した紙を貼りつけるというプリミティブな代替策で妥協することにしました。

 セメダインCで貼り付け、表面をセメダインCでコートしました。
 中学生の頃(50年くらい前)のUコンのキットに紙に印刷したロゴが入っていてそれをラッカーで貼る、というものがあったような気がします。この記憶が正しければ紙を貼りつけるというやり方もあり得るということでしょう。
 ショボい方法ではあり、高級感はないのですが段差は目立ちません。個人的にはテプラや電気屋さんで売っている転写シートや透明の粘着シートよりはいいんじゃないかと思います。


カウルの塗装

 カウルは絹張りの赤と違和感が出ないように赤を吹くことにしました。

 サーフェサー兼用の白を筆塗りした段階でかなり白くなっていたので塗膜がギリギリ形成される程度(塗料の粒同士がつながる程度)に薄めに吹いただけで色が付きました。
 バルサとスタイロフォームをつないだところの処理が甘く、下塗りのハケ目が分かるとかの欠陥がありますがゆず肌にもならずタレも出ていないので完成ということにします。

 重さを量ると約17g。表面処理前が約12gですから「表面仕上げで余計な重さが加わらないように気を付けます」と書いたわりには重くなりました。サフェーサー代わりの白を塗りすぎたのですが色を付けなければならないのでやむを得ない所です。見映えを良くするためにどんどん重くなるわけです。


 人形とコクピット以外は作業するところがなくなりましたがこの機体をクラブの特定区域で飛ばすための特定区域変更届出はまだ出せないので初飛行は今週末にはできません。
 なぜ届出を出せないかと言えば5月17日の届出の国交省での確認作業が終わっていないためシステム上新たな届出が出せる状態になっていないからです。この日は5月25日ですから5月17日からすでに5開庁日が過ぎています。行政事務の観点からはまずいことになっています。

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