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代替ドープ仕上げの電動機 絹の目止めの途中経過

 絹の目止めは時間と手間がかかる工程です。フィルム張りはもちろん、マイクログラスのエポキシ張りとウレタン仕上げに比べて手軽ではありますが工数は膨大です。
 まだ終わんないのかい、と言われそうですがしばらくお待ちください。

セルロースセメント500mlを使い切った

 胴体とハッチ、方向舵はセルロースセメント仕上げですが500mlを使い切りました。回数にして一番少ない所で7回くらい塗りました。これでどれくらいの仕上がりになったかといえば・・・

 表面はぎらつき出しましたが絹目はかなり目立ちます。ちなみにセルロースセメントは溶剤の匂いが半日以上残りますから外から持ち帰ったら直ちにベランダに置いて匂いが飛ぶまで待たなければなりません。

 窓のところと方向舵は僕的には「いいんじゃないの」という仕上がりですが、胴体やハッチの、下がバルサの部分はところどころ所望の塗膜ができていないところがあります。
 正直「500mlを使い切ってこれかい」という気がします。樹脂分が少ない感じです。樹脂分がどれくらいか試してみることにします。


 生地完成状態からの重さの変化が分かれば塗料500mlあたり何グラムの樹脂が含まれているかわかります。

 生地完成状態で胴体とハッチを含めて約163g・・・

 絹を固定した段階でのハッチ込みの胴体の重さは約176g・・・

 セルロースセメント500mlを使い切った状態で約188g。生地完成からの重量増加は20g強です。
 方向舵にも塗料を使ったので胴体とハッチで450ml使ったとし、絹の重量はわずかだから無視するとして、樹脂の分が20g強増えたということになります。
 450mlの塗料の樹脂分が20g強ということですからセルロースセメントは10倍以上に希釈されていることになります。
 市販のドープはハケで塗るにはシンナーでかなり薄めなければならなかったのですが、セルロースセメントはシンナーで薄めることなく原液のままで最後まで作業できるほどシャバシャバでした。別途シンナーを買う必要がないことを考えればそれ程割高ということもないし手間が省けて良いとも言えます。


 セルロースセメントを追加で買うか、自作の代替ドープをセルロースセメントの上に塗れるかを確認して代替ドープで仕上げるか思案中です。
 代替塗料の実験の観点からはセルロースセメントだけで仕上げた方がいいんですけどね。

自作の代替ドープ

 20gの酢酸セルロースペレットが溶けたので主翼、エルロン、水平安定板の目止めを再開しました。
 濃い目にすれば塗膜を早く形成することができます。

 代替ドープを塗った直後は絹がたるみます。これは本物のドープと同様です。これくらいならシンナー(アセトン)が飛べばパンパンに張ります。
 作業環境が悪い屋外での作業だし、午後遅くなって湿度が上がってきたのでこの日は2回しか塗りませんでした。

 かなりギラついてきましたがギラつきが一様ではありません。絹の外周の最初に塗料を塗って絹を固定したところは塗膜が厚いのでかなり平滑になっています。全体が同じようなギラつき方になるまであと数回は塗らなければなりません。


 ここまでの使用感ですが、セルロースセメントも酢酸セルロースペレットの自作代替ドープも本物のドープとほぼ変わりありません。
 ただ、収縮の度合いは本物のドープよりも弱いようで同枠や翼のリブの部分が飛び出るようなことは起きません(今のところは)。この性質は好都合だと感じました。


 ところでアセトンは乾燥が早いですね。塗料を入れたポリカップを触ると気化熱でひんやりしています。
 塗装作業が終わってしばらくするとポリカップに小分けしていた塗料が完全に乾きます。

 こんな感じで代替ドープがカップの形そのままにきれいに剥離します。

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