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代替ドープ仕上げの電動機 絹張り開始

 いよいよ絹張りを開始します。胴体を黄色、翼を赤、昔のENYAの箱のような色合いにしようかとも思いましたが黄色と赤では色合い的にどうかなと思ったので胴体も赤にすることにしました。
 主翼は酢酸セルロースペレットをアセトンで溶かした代替ドープ、胴体とハッチはセルロースセメントで仕上げることにします。

張力への対応

 主翼は代替ドープですが乾燥後にどれくらい引っ張るかわかりません。ドープに引っ張られて歪みそうなところがあります。

 エルロンサーボベッドというかハッチを取り付ける所は窓の所の絹が縮むと引っ張られて歪みそうです。心配なので対策することにしました。

 梁を付けるだけでは不十分だろうと考え・・・

 こんな感じでハッチの外側の壁を立体構造にしました。効果があることを期待します。

主翼の絹張り

 絹張りはいろいろとやり方を変えてきましたが、全体を湿らせてから貼り始めると絹がくにゃくにゃして始末に困りますから最初は主翼の中央部だけ霧を吹き、ドープで固定してから翼端に向けて段階的に貼っていく方法にします。
 作業中は写真を撮るどころではないので写真はありませんが代替ドープを塗る所の水気をペーパータオルで吸い取って生地に貼りつくようにして代替ドープをチョンチョンと付けて固定し、張り終えたところをペーパータオルで押さえてずれないようにして、次に貼る所に水をたっぷり吹き付けて絹が生地の上をスルスル動く状態したうえでスポンジで絹をなぜるように引っ張ってしわを伸ばします。指で引っ張るとたいてい絹目が崩れます。
 しわが無くなったところで絹の外周を代替ドープで止めていきます。代替ドープを塗るときはペーパータオルで水気を吸い取って絹がバルサにくっつく状態にします。

 作業スペースをきれいにしておかないとゴミが絹の下に入ります。外周を固定してから気が付いたのでこのまま作業しなければなりません。

 翼端ですが、絹をケチって最低限の大きさにしたので絹が届かないところができました。いかに翼の裏側だとはいえ、これでは見ばえがよくありません。

 絹の切れ端を張りました。絹が重なったところの色が濃くなっていますが張らないで済ますよりはましです。

 絹の外周を固定し終えた状態です。水気が飛んで塗料が付いたところが白くかぶっています。裏側から張っているのですが、表側を張るために端末は塗料できれいに止めておきます。

 こちらはエルロンの根元が来る部分です。折り返した絹に塗料を塗っているのでエッジの部分はかぶりが取れています。

 エッジがとがっているところの絹をトリミングするにはサンドペーパーで削り落とすと楽です。やりようによってはカッターでトリミングするよりきれいに仕上がります。

 裏側が貼り終わりました。次は翼端部と前縁をトリミングします。

 翼端のトリミングです。

 カッターできれいな直線で切るのは難しいのでマイクログラス張りで好結果が出たマスキングテープをガイドにして削り取る方法をやってみました。マスキングテープが出て来るまで削って・・・

 テープと一緒に絹をはがすとこんな感じです。削り切れなかった毛羽はサンドペーパーで削ります。

 作業が一挙に進んで表側も張り終えました。表側の絹のトリミングもマスキングテープをガイドにして削りました。絹は3mmくらい重ねています。

 この写真は前縁をトリミングしているところです。左から右にトリミングが進んでいきます。

 カミソリやカッターで切るようにきれいな直線ではなく、繊維がボソボソした感じですが塗料を塗れば気になりません。

胴体の絹張り

 機体全体が赤だと裏と表の区別が付きませんから胴体の下は青にしました。別に指で引っ張ったわけでもないのに最初から絹目がよれています。これはしょうがないですね。

 胴体も主翼と同様、基準となる所から順々に、スルスル動く状態まで水を含ませる、スポンジで水を吸い取りながらやさしく絹を引っ張る、主翼ならリブ2枚くらい、胴体なら同枠2枚分くらいずつに分けて絹を貼っていきます。

 胴体も周囲だけを塗料で止めておきます。


 さて、問題が発生しました。上の写真のように胴体もマスキングテープの上の絹を削ってトリミングしましたが、テープをはがしたらテープの糊が機体側に残ってしまいました。削った青の絹の粉が糊にくっついています。
 主翼ではアセトンを使ったのですが全く問題はありませんでした。胴体ではセルロースセメントを使ったのですが、セルロースセメントの溶剤がマスキングテープの糊を溶かしたような感じです。
 ガムテープで物理的に糊をはがそうとしましたがせっかく塗ったセルロースセメントもろともはがれるところが出てきたのでやめました。
 メタノールでこするとある程度はきれいになりました。奇しくもセルロースセメントはメタノールに耐えることが確認できました。
 糊のねばねばがある程度取れたところで次の作業に進みます。

 胴体側面の赤を張りました。青に赤が重なった部分は濃い紫というか黒というかなんとも言えない色になっています。


 絹を固定するまでの工程は屋外では難しいので「くさい」と怒られながら家でやりました。塗料を塗り重ねるのは人里離れた飛行場でやります。

代替塗料の使用感は?

 絹張りまでの代替塗料の使用感です。
 酢酸セルロースペレットの自作塗料の使用感はドープと変わらないというかドープそのものです。
 セルロースセメントはドープより接着力が弱い感じですが使いにくいということはありません。シャバシャバな割には肉持ちは良い感じです。セルロースセメントがシャバシャバなのは樹脂をケチってかさ増ししているということではなくバルサ製のルアーに浸み込ませるためなのでしょう。
 日を改めてじゃんじゃん塗り重ねていくのですが、その時に張り具合などが分かるでしょう。

機体工作も進捗

 代替ドープの実験のための機体づくりですが機体を飛ばすためにはいろんな作業が残っています。

 エルロンサーボハッチはドープを塗ってそっくり返っては困るのですが主翼全体と風合いを合わせたいのでエポキシ樹脂で絹を貼りました。樹脂をたっぷり塗ってからペーパータオルで余分な樹脂を吸い取って硬化させます。

 2mmのロッドエンドと2mm合板を組み合わせ、30分エポキシで仮止めし・・・

 カーボンクロスにエポキシを含浸させたものでくるみます。

 最近はこんな工法に落ち着いています。


 電動機ですから電池台を作らなければなりません。

 何をしようとしているかと言えば、処理に困っていた主翼の主桁用の3×3ヒノキの端材を張り合わせて3mmの板を作ろうとしているところです。

 3mmのはずですが太さが微妙に違います。とはいえ3mmの合板より強度が高いものができると思います。

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