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代替ドープ仕上げの電動機 生地完成~塗装開始

 胴体と主翼を整形し、表面を平滑にして塗装の準備をします。その前に回り道をします。

ハッチも作る

 所用で2、3日塗装ができない(外出できない)のでハッチにも手を出しました。

 梯子状の土台を作って6枚枠を入れます。枠はちょっと変わった材料で作っています。

 1mmバルサの木目を直行させて貼り合わせた「バルサ合板」を作ります。胴枠はこのバルサ合板で作りました。簡単な工夫ですが結構強度が出ます。


 バルサを張り合わせるのに水性の接着剤(タイトボンドかゴリラウッドグルー)を使うのでバルサがそっくり返ります。

 厚めの板を介してクランプで挟んで乾くまで待ちます。

 この写真で同枠が貼り合わせのバルサ合板であることが分かると思います。
 ハッチも甲板張りで作るのですが細板を張る前に2mmのカーボンロッドのノックピンを仕込みます。
 バルサの粉をすり込んで・・・

 低粘度の瞬間接着剤を垂らして固めます。


 胴体側のノックピンを受けるところは摩耗しないようにジュラコンのブッシュを仕込んでおきます。カーボンロッドの方には内径2mmのノイズレスチューブを被せます。


 下準備を終えて甲板張りを始めます。

 下の方をしっかりせるためと細板の接着しろを確保するために5mmバルサの縦通材?を通しています。

 縦通材は甲板張りの細板が密着するように枠のカーブに合わせて斜めに削ります。

 ペラペラの板状の土台に細板を張っていくと曲がったりねじれたりしますから平らなところで重しを掛けながら細板を張っていきます。細板を全部張るとねじれなくなります。前の方は細板をねじらなければならないので瞬間接着剤で跳ね上がるのを止めます。

 こういう形のものを甲板張りで作ると最後の段階で苦労します。

 最後の隙間に入れる細板は現物合わせで削らなければなりません。

 苦闘すること十数分、どうにか納まりました。後知恵ですが中央から両側に向かって張っていった方が楽だったと思います。

 ペーパーをかけるとまあまあの出来になりました。

 甲板張りではこのような二次曲面も再現できるので、単純な形ならキャノピーのような物も作ることができます。
 30年くらい前にグライダーのキャノピーをバルサの甲板張りで作ったことがあります(飛行中に飛んで行ってしまったキャノピーの予備部品が生産中止で入手できなかったからです)。

 ノックピンを受ける部材は防火壁に接着します。結果から言ってこういう付け方は強度的に問題がありました。

 胴体を取りまわしているうちに何かに引っ掛かってパキッと外れました。接着したところがはがれたのではなく、防火壁の合板が層間剝離?して取れました。防火壁の後ろにノックピンの受けを付けるべきでした。今さら作り直すのも大変なので木ねじで止めるか竹串を通すかして補強することにします。

 胴体側にはラッチのピンを受けるノイズレスチューブを仕込みました。

 ハッチの後ろのヘッドレストも作ります。材料はバルサ合板です。胴体側の同枠の輪郭を写して切り出します。


 キャノピーはできていませんし、ラッチの工作もまだですが塗装ができる状態にはなりました。

生地完成

 150番で9割がた整形し、320番で150番のペーパーの目を消すように整形します。150番とか180番のペーパーの跡はクリヤ仕上げにすると結構目立つので320番や400番でうっすらと光るくらいまで丁寧に磨きます。

 主翼とエルロンはこんな感じです。塗装するための持ち手にするためにカンザシを付け、エルロンには竹串を刺しています。

 こちらは胴体です。竹串が付いているものは後部のフロート支柱受けを取り付ける切り欠きのカバーです。垂直安定板にはぶつけて傷をつけないようにするため段ボールのカバーを付けています。

 今回はセメダインCで甲板張りしました。セメダインCは透明なのでバルサの継ぎ目が目立ちません。別に目立ってもいいんですけど。
 待ち針の穴は水で湿らせてアイロンを掛けたら目立たなくなりました。


 重さを量ってみました。

 右翼(エルロンなし)は50g強、

 左翼はなぜか48g、どこで差が出たのでしょうか。

 両方の主翼とエルロンを合わせて121.5g。

 胴体はハッチを含めて約163g。
 ドンガラの状態で生地完成の重量は300gを切りました。翼幅1100mm、翼面積23dm2の機体ですから寸法の割に軽めです。

絹張り下地塗装

 胴体とハッチはセルロースセメント、主翼とエルロンは酢酸セルロースペレットを溶かした代替ドープで仕上げることにします。尾翼の塗装と違って大きな面積の所に塗ってどうなるかを試します。

 飛行場の隅で店開きしました。この日は風が強いので小型機が主体の僕のクラブの会員は一人も来ていません。

 酢酸セルロースペレットを重量比で4倍のアセトンで溶かした代替ドープはものすごい粘度で水飴状です。ハケで塗れる程度まで薄めるとアセトンの方が高額になります。
 塗っては軽くペーパーをかけるという工程で3回塗りました。代替ドープもセルロースセメントも乾燥が早いので最後の部品を塗り終えれば最初の部品のペーパーがけができます。ペーパーにからみつくこともなくて能率的です。

 どのくらい乾燥が早いかと言えば1時間くらいの作業でポリのカップに小分けした塗料がプラスチックフィルム状態になってペリペリとはがれるくらいです。これは代替ドープの缶に戻して再利用します。

 代替ドープを使った主翼とエルロンは3回塗るとかなり光ってきました。

 セルロースセメントを塗った胴体とハッチは3回塗っても光るところまで行きません。
 代替ドープの方はハケで塗れるギリギリの濃さで塗った一方、セルロースセメントはかなりシャバシャバだったからでしょうか。
 テストピースで実験したときはセルロースセメントの肉持ちが良いと感じたのですが、同じ濃さ(ハケの動かしやすさ)にした場合ならドープよりは肉持ちが良いということでしょうか。


 僕の基準ではバルサに水が浸みこまなくなれば絹張りに移るのですが、主翼とエルロンはあと一回、胴体とハッチはあと2~3回塗る必要がありそうです。

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