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代替ドープを試す 絹張り下地作り-2

 アセトンやシンナーは妻のマニキュア除光液と似たような匂いなのですが、妻の価値観では自分が使うのは良くても旦那がしょうもないことに使うのは我慢できないようです。塗装作業は野外でしなければなりません。

塗り心地

 ということで飛行場で下地塗装をします。
 アセトンは乾燥が早いので塗っているうちにどんどん塗料の粘度が上がっていきます。ハケが動かしにくくなればアセトンを足します。
 どのくらい乾燥が早いかと言えば、塗っているうちに缶に入っている塗料の表面に膜が張るレベルです。
 塗った感じはセルロースドープも自作塗料も市販のドープと似た感じです。


 1回目を塗って重ね塗りができるまで塗料を乾かす時間と2回目を塗ってシンナー(アセトン)の匂いが飛ぶ時間をつぶすためにEPPの完成機を飛ばしました。この機体は自作機と違って愛着がわかないので非常に雑に扱っています。


 2回塗ったらうっすら光っているので塗料の層ができていることが分かります。生地完成状態で丁寧にペーパーをかけて置いたおかげで塗料を塗ってもケバはあまりたっていません。ペーパーがけはなぜる程度で大丈夫です。樹脂の層が破れないようにペーパーがけは控えめにし、安心のためあと2回塗れば大丈夫な感じです。

御託:なぜドープ仕上げは軽くなるか

 セルロースセメントに使われている樹脂も自作塗料に使っている酢酸セルロースも溶剤に溶かすとすごい粘度になります。
 ハケで塗れるまで塗料を緩めるには感覚として樹脂成分の10倍くらいのアセトンを使わなければなりません。樹脂の値段よりシンナー(アセトン)の値段の方が高くなりそうな勢いです。
 よく「ドープは軽く仕上がる」と言われてきましたし、実際に軽く仕上がるのですが、樹脂としての酢酸セルロースの比重は1.33~1.36ですからウレタン樹脂やアクリル樹脂に比べて特に小さいわけではありません。軽くなるのは粘度のせいじゃないでしょうか。
〇 粘度が高いので溶剤で薄めなければ塗れない
〇 したがって、厚く塗っても、また、何回塗っても乾けば塗膜が薄くなる
〇 塗膜を形成する樹脂が最低限になるので軽くなる
という理屈じゃないかと思います。
 軽く仕上がるのはウレタンとかと違ってドープでは「塗りすぎ」ということが起きにくいだけじゃないかと思います。逆に言えば必要な塗膜を形成するためには何回も塗り重ねなければならないということです。仕事として手っ取り早く塗膜を作るには不向きな塗料ということになります。

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