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こてる32用の新主翼、設計、能書き

 低翼面荷重のこてる32はフワフワヒラヒラ飛んでそれなりに面白いのですが失速特性が良すぎです。
 スナップロールをしようとしてエレベーター、ラダー、エルロンを一杯に切ると小さなバレルロールにしかなりません。
 スピンに入れようとすると、頭を下げた後は主翼が失速から回復するのかスパイラルダイブの状態で落ちてきます。
 舵角をいじるとかミキシングをどうにかするとかやりようがあるんでしょう。スナップロールのミキシングの仕方を教えてもらったことがありますが「そんな設定はオレにゃ無理だな。機体もF3A向きじゃないし」と思いました。
 僕の他の機体ではエレベーターを一杯に切り、一瞬後にエルロンとラダーを一杯に切るとスナップロールに入る、舵をすべて中立にすると回転が止まるという感じになっているのでそれとかけ離れた応答性には違和感があります。
 「お前のやり方はおかしい」と考える方も多いと思いますがやりたいようにやらしてもらいます。


 矩形翼だからこうなるのかなと考えて予備用にテーパー翼を作ることにしました。

 設計図はこんな感じで、テーパー比は67%です(翼根300mm、翼端200mm)。右側は現用の矩形翼です。翼幅はオラカバを横に使ってまかなえる寸法にしています。オラカバはものすごい値段になっていますから端材が出ないようにしなければなりません。
 翼型はNA0012に似せてjw_cadの機能で適当に作図したものです。NACA0012の座標を拾って翼型を再現しても適当に作った翼型も、翼厚比と前縁半径が同様で最大翼厚位置が25%とか30%であれば(僕の感覚では)性能の差を感じることができません。
 カンザシとアラインメントピンの位置、エルロンサーボのリード線の出口は現用の矩形翼と同じにして1機で2種類の主翼が使えるようにします。
 エルロンは矩形にして製作が簡単になるようにしています。
 今の設計図では翼端はぶつ切りですがフィルムの張力で翼端が内側にゆがまないように厚みを持たせています。


 ここで脱線です。
 第2次世界大戦のレシプロの戦闘機を見ると日本海軍のだれかが米海軍の戦闘機で最も高性能と評価したF4Uコルセアは翼端を楕円形に整形していました。日本海軍のゼロ戦も32型で翼端をぶつ切りにしましたが52型では楕円形に整形しています。
 楕円形に整形しなければ高性能にならないかといえば日本軍を苦しめたP-51、F6F、戦争に間に合わなかったF8F等はぶつ切りです。ソ連のLaシリーズはLa-7までは翼端を楕円形に処理していましたがLa-9になるとぶつ切りになっています。楕円形に整形するよりぶつ切りの方が空力的に有利だとは思えませんが、兵器は数をそろえなければならないので生産性を重視したんじゃないでしょうか。ぶつ切りでも性能がそこまで悪くなるものではないということなら作るのが楽な方が良いことになります。
 F3Aでも30年くらい前に、きつい二段テーパーのようなNT翼ってのがはやりましたね。今はクレセント翼っぽくなっています。究極の性能を求めるためにいろいろやっているんでしょう。僕には違いが分からないでしょうからぶつ切りで十分です。

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