パイロット人形を作る-3、先は長い
最初にお断りです。
ハイクオリティな作品を作りたいのなら人形(ドール、フィギュア)の作り方の本を買うか図書館で借りるかすべきです。お金がもったいないとか図書館に行くのが面倒であればネットで調べられます。
僕はネットで調べるだけにしました。
パイロットの位置
実機でパイロットがどのあたりに乗るか調べてみます。
https://www.airteamimages.com/slick-360_ZU-FEK_-private_245626.html
単座のSlick-360です。キャノピーの枠よりやや上に肩の上の部分が見えます。頭の位置は高いですね。前後の位置関係を見ると計器板から顔までの距離は頭の高さ1つ半分くらいです。腕を自然に構えたところに操縦桿があり、その向こう側に計器板がある感じです。自動車と同じなんでしょう。
RV-4 - Van's Aircraft Total Performance RV Kit Planes
こちらはタンデム複座のホームビルト機RV4の販促資料です。エクストラとかとは違ってパイロットが前に座る配置です。頭とキャノピーの天井の隙間はほぼないのでパイロットが座りなおしたら頭がぶつかりそうです。
つまり、頭がつっかえない限りパイロットを上げた方が実機感が出るということでしょう。
エリーちゃんの頭をキャノピーの中に入れて様子を見ます。
首から上を直接キャノピーの底に載せると頭の位置が低くなりすぎます。必然的にパイロット人形は肩の上の部分まで再現する必要があります。
パイロットを取り付ける仕組み
乗せる人形が1体だけならパイロットを直接コクピットに取り付ければ済みますが、人形を乗せ換えたいので台(コクピット固定部)と本体(パイロット部)の2つの部品を作ることにします。
コクピット固定部の下側にコクピットに取り付ける仕組みを作り、上側に交換可能な人形の肩から上と頭部から成る本体(パイロット部)を取り付けることにします。
コクピットに取り付ける台(コクピット固定部)
コクピット固定部は2mmの合板から切り出します。
コクピット固定部に固定用のナットを取り付けます。エリーちゃんに持ってもらっています。
肩から上の部分(パイロット部)
エリーちゃんの胴体を調べました。
エリーちゃんは硬めのプラスチックの首に塩化ビニール製の柔らかい頭にはめ込む仕組みです。ジョイント?が球状になっているので首を回転させたり前後左右に傾けられます。
球状のジョイントにエリーちゃんの頭をはめたり外したりするときにかなりな力を加えなければならないので、頭部がかなり変形します。
これではエリーちゃんの頭を、「そのままエリー」から「改造エリー」に付け替える時に改造エリーの塗装が剥げる恐れがあります。
ということで鎖骨のあたりで胴体を切断してコクピット固定部に取り付けることにしました。
ところで人形のヘアのセットにはペット用の櫛が使えるとの情報があったので家のネコ用の櫛でブラッシングしてみました。
ネコ用の櫛では爆発ヘアが改善されませんでした。寝坊して遅刻ギリギリで職場に駆け込んで来た女子職員のようです。ネットで公開されている作品ではきれいにセットされているのですが初心者がマネしてうまく行くものではなさそうです。
話を元に戻してパイロットの頭部の固定法です。エリーちゃんの取説によれば胴体はポリプロピレンなので接着剤は効きません。飛行中に頭部が外れてキャノピーの中を転げまわっては困るので取り付け方に工夫が必要です。
肩から上の部分(パイロット部)をコクピット固定部(写真の右側)に取り付ける仕組みの構成部品です。エリーちゃんの前においたバルサをエリーちゃんの胴体の内側にはめ、エリーちゃんオリジナルの胴体の内と外から固める算段です。
人形の工作の方ですが、ネット情報を頼りに上の写真のようにエリーちゃんの髪を湿らせてラップでくるみました。取説によれば髪の材質はポリエチレンなんですが効き目はあるのでしょうか。
ジューシィフルーツのボーカルの若いころのイリア(わかるかなー。今でも美人です)のようになるといいんですけど。
ラップをはがしましたがどうでしょうか。イリアには見えませんがボーイッシュになりました。
写真の右はパイロット部の基部です。木ねじで固定するのではなくビスとナットで止めるというハイクオリティー仕様です。
基部に頭部をはめるとこうなります。この状態のまま乗せるとリアルにならないので肩と首周りを紙粘土で作ります。
人形の工作とパイロット基部の工作は試行錯誤しながらなので作業が進みません。まだまだ先は長い感じです。