キャノピーを本物っぽくする-2
キャノピーはうまくくっついてハッチは組み立て完了状態になりました。
塩ビのキャノピーや風防を接着するのに愛用していたMade in the U.S.Aのキャノピーグルーは「キャノピー」とうたっているだけに優秀です。相手がPET樹脂でも実用上は大丈夫そうです。乾燥が早くて乾燥したかどうかが透明になったかどうかで分かるのもいいですね。
OKが出している製品も同等品でしょうか。試したことはないのですがこちらの方が入手性がよさそうです。お値段もリーズナブルです。
胴体からハッチを外して接着剤が回っていないところにキャノピーグルーを流し込み、さらにしっかりさせます。
胴体との隙間をなくす
ハッチと胴体のつなぎ目をチェックするとチリが合っていないところがあります。
色を塗っていないので目立ちませんがフレームに色を塗ったら目立ちます。
図にするとこんな具合です。
パテ的なもので段差をならすことにします。
エポキシ接着剤でマイクロバルーンとバルサ粉をこねたものを試します。これはあちこちの隙間を埋めるのに愛用してきたやり方です。PET樹脂、バルサ、はみ出た接着剤が入り混じったところに食いついてくれることを期待します。
まずヘッドレストの部分を処理します。キャノピーの縁からニュルニュルとはみ出した樹脂は硬化後に削ります。
24時間硬化型のエポキシ接着剤を使ったので加工できる硬さまで硬化するまで時間が空きます。
PET樹脂用のプライマー
クラフト紙のフェイクのフレームを貼るつもりでしたがキャノピーの裏側に書いたフレームとぴったり合う枠を切り出すのは僕の技術では無理そうです。
クラフト紙のフレームはあきらめてフレームと透明部分の段差は塗装の段差で再現することにしました。
キャノピーの内側とは違って手でつかむところですから塗料がよく食いつくようにプラスチック用のプライマーが必要です。
プライマーとしてはミッチャクロンの評判が良く、実車のバンパーやバイクのポリプロピレンのフェンダーの塗装で使っている例をよく目にします。が、お値段が張ります。ミッチャクロンの隣にお値段が約半額のアサヒペンの製品がありました。
商品説明には「PET等の下塗り用」と明記されているので購入しました。FRPにウレタンを吹くときにも使えないかと考えてお客様相談室に問い合わせると普通のラッカーは大丈夫だけれど強い溶剤の2液性ウレタンだと欠陥が出る可能性があると、自信なさそうな説明でした。
今回のキャノピーでは水性スプレーを使う予定ですから良いのですが2液性ウレタンを使うときは自己責任になるでしょう。ラッカーにも溶剤は入っているので薄く何回も吹くとかシンナーを飛ばしながら吹くとかの工夫をすれば大丈夫かもしれません。