年金生活フライヤーのブログ

ラジコン飛行機関連のブログ

ペットボトルでキャノピーを作る-11 一応完結、新シリーズの予告

 接着剤(ボンドウルトラ多用途SU)の硬化が進み、キャノピーの形ができました。

 キャノピー単体ではヘナヘナです。それでも枠にあてがって接着すればハッチ全体とキャノピーの剛性が出そうです。


 「ペットボトルでキャノピーを作る」シリーズはキャノピーの前後がつながってキャノピーの形になったので一応完結です。

ペットボトルキャノピーの評価

 一応完結したのでペットボトルでキャノピーを作ることの評価をします。
 品質ですが、高品質の製品を作るなら0.5mm厚とかの塩ビ板をヒートプレスで作る以外の選択肢はないと思います。ただし、塩ビで高品質な作品を作るには完璧な表面処理、適切な温度管理、ちゃんとした道具が必要で、技術的なハードルはかなり高いと思います。動画をウェブに公開するレベルの人でも表面が荒れた状態の作品になってしまうことがあります。
 一方、ペットボトルでは未熟な技量でもある程度の品質の作品はできます。むしろヘタに作った塩ビの作品よりは高品質のものができます(僕の場合は特にそうでした)。


 また、ペットボトルを入手するには必要のない中身も一緒に買わなければならないのですがそれでも、費用の観点でペットボトルは有利です。
 1.5ℓのボトルなら長さ200mmくらいのキャノピーが作れます。お値段は中身を含めて100円以下です(コンビニで買うと100円以上になりますけど)。塩ビ板はそれほど高いものではないのですがそれでもペットボトルよりは割高です。


 作るときの注意点です。以前の記事と重複しますがまとめます。
① 入手可能なペットボトルの大きさに合わせてキャノピーの大きさを決めた方が楽。表現を変えれば入手できるペットボトルによってキャノピーの形や寸法が制約されます。
② 型とボトルの間の隙間をできるだけ小さくするため、隙間に角材やウエスを詰め込むのが有効。PET樹脂はかなり収縮しますが限度があります。また、ペットボトルは収縮させ過ぎると白くなります。なぜ白くなるかは有機化学を勉強すればわかるかもしれません。素人考えですが、PET樹脂の組成?がアクリル板のような状態からジュラコンの状態に変わるような感じです。
③ 型は耐熱性を持たせる必要があるが、表面の仕上げは塩ビのヒートプレスに比べてラフでも良い。ちゃんと滑らかにする必要はありますが木で作る場合でも木目を完全に消さなくても製品には写りません。ペットボトル自体の傷の方が問題です。
④ ペットボトルには元からついているパーティングラインや金型由来の傷があり、その傷を消すのはほぼ不可能。消せるとしても非常に苦労します。
⑤ 塩ビ同士、ABS同士を接着するように素材を溶かして接着する接着剤はない。

新シリーズの予告

 形ができただけのキャノピーをハッチの枠に乗せると寸法は合いました。形もまあまあです。胴体側板とのつながりの段差もそれほどありません。このまま固定してキャノピーの枠に白のビニールテープを貼るだけでもそれなりに見えるでしょう。
 とはいうものの計器板がなまじリアリスティックなのでキャノピーもそれなりの仕上がりにしないとつり合いが取れません。


 次のシリーズは「コクピットを本物っぽくする(仮称)」とし、キャノピーまわりの工作について書いていきたいと思います。

×

非ログインユーザーとして返信する