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ペットボトルでキャノピーを作る-10 キャノピーの前後を結合

 1.5リットルのサイダーをやっと飲み終えたので材料が確保できました。

 ラベルを貼り付けていた糊をガムテープで取り除きました。糊が付いたまま加熱すると取るのに苦労します(経験済み)。アルコールを含ませたウエスなどでこすると細かい傷が付きますからガムテープで物理的にはがす方が良い結果が得られます。

キャノピーの成形

 使うのは前のほうだけですが、収縮する分をなるべく少なくするようにペットボトルの首の近くまで、できるだけ奥に突っ込み、ウエスを詰め込みます。
 実はこの状態では型の上の方にウエスがずれて型になじみませんでした。新しいボトルで再挑戦となるともう一回1.5ℓのサイダーを飲まなければなりません。それは避けたかったのでボトルの首を切ってウエスを詰めなおして加熱しなおしました。

 どうにか型になじみました。まあまあの出来です。

 型にけがいた分割線に従ってトリミングするとうまいこと後部となじみました。写真は隙間を空けていますがぴったり付ければ隙間はコンマ数ミリレベルです。この隙間は外側から貼るキャノピーのフレームで隠すことにします。

PET樹脂の接着

 実機なら前部は胴体に固定、その後ろの主要部が開くという仕組みになりますが模型ですから前と後を一体化します。
 PET樹脂を接着した経験はありません。というかPET樹脂を工作に使ったのは初めてです。
 PET樹脂はガソリンの容器になるくらい溶剤に強いので「粘着接着」系の接着剤以外は使えないようです。何が使えるか瞬間接着剤を含め手持ちの接着剤で実験しました。

 プラモデル、アクリル板、ABS樹脂、塩ビなどを溶剤で溶かして接着するような強固な接着は無理ですが、いずれもくっつくことはくっつきました。


 接着力は「むしり取るときの手応え」という科学的なやり方で判断しました。


 瞬間接着剤は「パリッ」という意感じではがれます。すぐ硬化するのは良いのですが周りが白く曇ります。また、固まった後の樹脂をきれいに取り除くのが難しいので使うとしたら目立たないところにしか使えません。


 コニシの「ウルトラ多用途SU」(シリル化ウレタン系樹脂、SUポリマー系)は「パリッ」という感じではなく「メリメリッ」という感じではがれます。恒久的な接着には良いような感じでした。セメダインの「スーパーX」も似たような系統でしょう。ホームビルト機を作っている人のブログを見ると、実機のキャノピーもシリコン系の接着剤でアルミのフレームに接着していました。

 セメダインもコニシも空気中の水分に反応して硬化するシリコン系の接着剤を何種類か出していますが、その中にポリエチレン、ポリプロピレン、PET樹脂に対応したものがあります。今回は使いませんがそういうものを使った方が良いのでしょう。


 昔からある合成ゴム系の「Gクリヤー」は粘着系なので接着力はそれなりにありますが「ウルトラ多用途SU」には劣るかなという感じです。


 コニシの「ボンド発泡スチロール用」は接着力は「Gクリヤ―」並みですが、残った接着剤をきれいに除去できるという点では良い感じでした。竹串の先端を平らにした特性スパチュラでこそげ落とすことができます。


 まず、前後を型にはめた状態で外側からペットボトルの切れ端で仮止めします。仮止めは後ではがすことを考えてコニシの「ボンド発泡スチロール用」を使います。

 接着剤が乾いてぐらつかないことを確認してから型から外し、現物合わせでトリミングします。多少の隙間は後で処理します。


 ここで豆知識です。

 航空機のキャノピーを作っている「フジワラ」のサイトによれば「Canopy(キャノピー、天蓋)」というのは天井の部分で前の方は「Windshied(風防)」のようです。前後一体式なら全体で「キャノピー」になるんでしょうか。
 僕のこてる32用キャノピーでは前部が「風防」、後部だけが「天蓋(キャノピー)」ということになります。

キャノピーと枠を現物合わせで加工

 ハッチの枠の前の方のバルサプランクの部分はエポキシ処理が終わった段階です。この部分は胴体の他の部分とのバランスを取るためクリヤウレタンを吹かなければなりません。キャノピーができてしまうと吹き付け前に付けたくなります。・・が、そこをぐっとこらえてキャノピーを取り付ける準備をします。

 ペットボトルがなるべく胴体とツライチになるように、ハッチの枠を削ります。仕上がりの段階できれいになることを期待します。

キャノピーの前後を結合

 前後に分かれたキャノピーを上手くつなげる方法がないかと思っていろいろ探したのですが、プロかプロ並みの技術と機材がある人の工法しか見つかりませんでした。とても僕にはまねできないので原始的なやりにします。幼稚なことをやっているなと思われるのを承知で紹介します。


 継ぎ目が目立つのはカッコ悪いので裏側で固定し、表側にフェイクのフレームを被せて前後をつないだところを隠すことにします。

 イメージとしてはこんな具合です。

 キャノピーのトリミングでできた切れ端で帯状の部材を作り、継ぎ目の前後3mm弱をカバーするようにします。写真じゃよくわかりませんね。接着剤がはみ出したら非常にみすぼらしく見えますから帯状の部材の前後にマスキングテープを貼って養生しておきます。

 内側に帯状の部材を取り付けてマスキングテープで固定し、

 帯状の部材とキャノピーを密着させるために型に載せて固定しておきます。密着するはずでしたが表側から見ると気泡だらけです。


 こういう苦労をするくらいならキャノピーの寸法をもっと小さくして一体で作れるようにしておけばよかったとつくづく思います。でもそれに気が付いたのは1本目のペットボトルで失敗してからなんですよね。

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