こてる32を作る-30 主翼と水平安定板のフィルム張り
主翼と水平安定板を生地のままにしておくとあちこちにぶつけてへこみや傷が付きます。
完成まで間がありますが表面を保護するためにフィルムを張ります。
フィルムを張る前にフィルムの端が来る前縁や翼端、エルロンサーボベッドが付く穴の周囲はフィルムがはがれないように水性ウレタンを1回塗ってペーパーでケバを取っておきます。
フィルムの切り出し
フィルム張りはドープが手に入らなくなってから始めたので大した経験はありません。乏しい経験ながら人と違うやり方かなと思うところを書いていきます。そんなのだれでもやってるよと言われるかもしれませんけどね。
フィルムを無駄にしないように型紙を作ります。水平安定板は胴体と接着するところギリギリにフィルムが来るように切り出します。フィルムを張ってからはがすのはちょっと抵抗があります。バルサに傷を付けずにフィルムだけ切り取るのは難しいんじゃないでしょうか。
胴体に接する腺から0.5mmくらい外側にフィルムの端が来るようにテープで止めておきます。白いウエスはアイロンで加熱したところを押さえて密着させたりするのに使います。
アイロンでバルサを押さえつけるとアイロンのこて先の跡が付くようで気になります。
ヒンジが来るところのフィルムは切り取ります。後からヒンジの溝の所のフィルムをはがすのは面倒です。
出来上がった水平安定板を胴体に付けてみました。
フィルムは胴体ぎりぎりの所まで来ています。水平安定板を胴体に取り付ける時はバルサ同士に接着剤が回ることになります。
主翼は翼端材からフィルムを張ります。実は僕は主翼に貼ったフィルムを引っ張って翼端材になじませるというやり方はまだやったことがありません。それにオラライトの横幅が主翼の翼幅ギリギリなので横に使うと翼端まで届きません。
主要部は単純な矩形ですから寸法を取って切り出しますが、前縁が直線になるようにします。フィルムを張ってからきれいに切るというテクニックは持ち合わせていません。
ヒンジが来るところのフィルムを切っておくのは水平安定板と同様です。
アイロンの具合が悪いのでしょうか。いつの頃からか温度を一番低くしてもフィルムが縮むようになりました。アイロンのソックスが焦げて穴が開いています。
フィルムを縮ませないで接着層だけ溶かすという微妙なことはできないようなのでプラグをコンセントに差したり抜いたりして温度を調整するとかウエスでフィルムを覆ってアイロンを掛けたりしました。
主翼はなんのひねりもないデザインです。赤のフィルムが途中で品切れになったので主翼分として赤(True Red)を買い足しました。写真でもわかりますが水平安定板に使った赤(ブライトレッド?)と色合いが違います。右と左の主翼で色が違うということにはならなかったのでよしとします。このへんはこだわりがないというかいい加減です。
重さを量ると主翼は片翼で30g近く重くなりました。約80gから105gくらいに増えています。丈夫にはなるんでしょうが色絹クリヤドープ仕上げより重くなっています。
フィルム張りが終わりました。と思ったらエルロンサーボを仕込む穴の処理がまだでしたが今日はこのくらいにします。