こてる32を作る-12 胴体後部甲板張りの準備
胴体の上側を作ると胴体の格好になるのですが、その前にできる工作をしておきます。
細かい作業
胴体後端に垂直安定板が付きますから平らに成形します。
だいたい図面どおりにできているのに整形は楽です。
丸くならないように気を付けます。
機首の整流部はノコギリで力を入れて加工するので胴体の上の部分のようなデリケートな作業をする前に済ませておきます。
タンク室の中に内張をしていたので穴が開くことはありませんが微妙な感じがします。
試しにエンジンを付けてみても、角を落すことによって冷却風の流れが良くなることはなさそうです。そもそも燃料系の配管がこのあたりに来て空気の流れの邪魔になるのでこんなところで頑張ってもさほど意味はありません。「こんなところの加工はいらなかったんじゃないの?強度も落ちるし」という印象です。
せっかくエンジンを付けたので脚も付けてみました。大丈夫そうです。
せっかく張った底板が痛まないように厚紙で養生しておきます。ラジアルマウントを付けっぱなしにしているのも胴体の先端に傷が付かないようにするためです。
胴体後部上側の枠を作る
胴体後部上側はいつものとおり甲板張り(僕らは「風船張り」と呼んでいる)です。
甲板張りについては何回か記事にしたので今回は違っている所だけ書きます。
いつもの工法ですが枠の作り方を変えてみました。
図面は2mmバルサの組み立て式になっていますが、後の方の枠は使い道のない1mmバルサを木目を直交させて貼り合わせて2mmのバルサ合板にして枠を切り出すことにします。
適当な端材を組み合わせて作ったという雰囲気が醸し出されています。
切り出し、整形、肉抜きが終わって部品図の紙をはがした状態です。2mmバルサの細板を組み合わせるより手軽にできました。結構強度が出るし軽量です。いろんなところに使えそうな感じです。
枠の取付け
上部構造用の枠を胴体主要部の枠とつなげます。図面通りに切り出していればぴったり合うはずです。が、現実はそんなに甘くはないのでチェックが必要です。
軽めの角材を乗せてチェックするとデコボコが分かります。接着剤が乾いてサンディングブロックでゴリゴリ削っても大丈夫になってから修正します。低い所を高くはできませんから高い所をけずります。写真は修正後です。
一番前の枠(ヘッドレスト)は斜めなので最終的に斜めに削いでなじませます。このあたりは現物合わせでなければうまくいきません。
キャノピー止めのラッチの軸を受けるバルサのブロックを取り付けます。こういう適当な構造でも胴枠・外板と一体化すればキャノピーをもって機体を持ち上げても大丈夫な強度が得られます。
接着剤が乾いてから外板が密着するように(あまりブカブカしないように)、ブロックと一緒に斜めに削ります。目分量でも結構うまくいきます。
実際に細板を貼る作業は神経の集中が必要ですから(下手くそが集中力散漫で作業すると悲惨な仕上がりなるので)時間を置くことにします。