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バルサのクリヤ仕上げと木目調塗装、初めてにしてはまあまあの出来?

 ラジコン飛行機ではビンテージグライダーや古典機で実機感を出すため木目調シートや0.4mmとかの薄い合板を張る(貼る)技法があります。僕の仲間でもバルサをオイルステンでオーク調に染めた上にウレタンクリヤを塗って古典機感を出している人がいます。
 今回は木でないものに木製感を出させるための木目調塗装に挑戦です。


 最初に言っておきますが、このシリーズは僕の他の記事と同様、「こうすればうまくいくよ」という方法を紹介するものではありません。ラジコン飛行機愛好家でこのやり方を参考にするようなもの好きな人はいないでしょうが、こういうことをしているヤツもいるんだなということを紹介するシリーズです。

木目を描く

 こういう新しいことをするときはテストピースで実験というか練習をしてから実物でやった方がいいのですが、手間もかかるのでいきなり実物で試すことにしました。小さなものですから失敗したらペーパーで塗料を落して塗りなおすことができます。

 手前のバルサ製の脚カバーをお手本にして木目を描きます。塗料はトールペイント用の水性アクリル塗料の「Dark Chocolate」です。
 木目を一つずつ面相筆で描くというやり方もあるようですが奥様のトールペイントの道具に面相筆はありませんし、面相筆があってもリアルに木目を表現するような高度な技をためせば失敗するのは確実です。
 固めの筆(使い捨てのエポキシ樹脂用のブラシ)にごくわずかに塗料を付けて、こすりつけるようにしてみました。塗りすぎたところは指で広げると適度にムラになってそれらしくなりました。

 胴体に取り付けてみると木目の流れが胴体と平行になっていません。直した方がいい感じです。
 トールペイント用の水性塗料ですから乾いてからでも水をつけたペーパータオルでごしごしこすれば拭き取れます。


 描きなおしました。前よりましになったかな?
 出来栄えはご覧のとおりです。木目が本物よりもかなり荒いですね。リアリズムは難しい。
 カウルがバルサに近づくと脚取付け部のカバーに木目がないのに違和感が出てきました。バルサで作っておけばよかったと思います。


 ここまでうまくいった?ので欲が出てきました。塗装の準備と片付けの手間を2回かけることはないと考えて、この際こてるNGHのカウルにも木目塗装をすることにしました。

 同じやり方では芸がないのでこてるNGHの方は目の荒いスポンジで塗料をこすりつけました。薄めの木目がたくさん入って木目が通った高級なバルサという雰囲気になりました(個人的感想)。


 これはバイク屋さんのサイトから拾った画像で、コンテストに出品されたもののようです。
 本物の木材でこの形のものを作ったら木目の流れがこのようになることはなく、継ぎ目や木口がどこかに表れるはずです。
 木製品の模倣ではないので実際はそんな突込みをされることはなく作品として成り立っています。このレベルに近づけば成功です。

キャンディーカラー(ミルキーカラー)塗装

 木目調塗装のやり方をネットであさると木目を付けた上にキャンディーカラーとかカラークリヤとか言われる半透明の塗料を塗ると手描き感がある木目でもそれらしくなるようです。

塗料をどうするか

 バイクのオリジナル塗装用にキャンディーカラーの塗料が販売されています。また、クリヤに混ぜてキャンディーカラーにする顔料(染料?)もあります。
 とはいってもお金がもったいないので自作マニアとしては自分で作ることにします。


 キャンディーカラー又はカラークリヤの作り方をネットで調べると家具とかの木製品以外で自分で作る人は少ないようですがそれなりに情報がありました。
 Yahoo知恵袋のQ&Aではクリヤにソリッドカラーを混ぜても濁った色になるから染料を入れなきゃだめだという回答者とそんなことはないという回答者がいて結局よくわかりませんでした。
 僕自身はQAサイトに質問することはありませんが、専門的なサイトはともかくYahoo知恵袋とかの一般向けのQAサイトのやり取りでは質問者をバカにしたり回答者同士でののしり合いを始めるなど殺伐としてますね。ろくな答えが返ってくることは少なさそうです。

 白が混ざった塗料を混ぜれば濁るんでしょうが、濁った方が木に近づくんじゃないかと考えてクリヤにバルサ色を少し混ぜることにしました。キャンディーというより不二家のミルキーのような感じです。
 下地が白系ならオレンジか黄色のキャンディーカラー(カラークリヤ?)を吹けばいい感じになるのでしょうが、僕の場合は下地がすでにバルサ色ですからキャンディーカラーでは黄色味や赤味が強くなってしまうと思います。 

塗装準備とか

 せっかく吹き付け塗装に行くのでほかにも塗るものを用意します。

 今回はカウル二つに加えてこてるNGHの脚取付け部のカバーとこてるRCGFの機首ハッチも持って行きました。塗装中に手で持つためと輸送中にひっくり返らないようにするための持ち手兼用の足を付けました。
 こてるRCGFの機首ハッチは塗装済みですが修正した塗面にクリヤを吹いたらどうなるかを試すためのテストピースです。

 タレが出た部分を切り出しで削って白く曇った状態になったところを、

 1500番のペーパーで周囲になじませます。ところどころグラスの目が消え切っていないところがありますがこれに薄いクリヤの層を作れば鏡面に近くなるかもしれません。

吹き付け塗装

 最初に練習台としてこてるNGHの脚取付け部のカバーにクリヤを吹きます。次にこてるRCGFの機首ハッチにクリヤを吹きます。
 余ったクリヤにバルサ色を混ぜてキャンディーカラーというか不二家のミルキーカラーを作って使い切ってしまいます(いい加減だな)。途中でミルキーカラーが足りなくなって追加で3g作りました。
 ミルキーカラーを作るときのバルサ色の量は割りばし撹拌棒ですくってその撹拌棒でクリヤをかき回すレベルです。


 作業中の写真はありません。

仕上がり具合は?

 バルサ製の製品へのクリヤ塗装は最初に作業しただけあって集中力が維持できて全体にテラテラ光ってゆず肌もタレもありません。小物だとうまくいくものです。


 パソコンからiCloudフォトの写真にアクセスできません。通信の関係でしょうか。USBケーブルでアイフォンとつないで写真を直接パソコン本体に転送しましたらうまくいきました。


 カウルは木目が半透明の塗料に沈んでそれなりの仕上がりです。バルサに似せようとしたんだなということはわかります。


 こてるNGHに付けてみると、胴体のバルサに比べて赤みが強すぎました。木目をもう少し目立たせた方が良いようです。


 こてるRCGFの方は木目の表現がオーバーです。地の色はもう少し白を強くした方が良かった感じです。


 半透明の塗料(ミルキーカラー)を塗ると木材感が上がり、バルサと見間違えるというレベルではありませんが僕としてはプラスチッキーな白仕上げより良くなったと感じました。


 皆さんもやってみてはどうですか、というほどの出来ではありませんが、木目調塗装の1回目にしてはまあまあの出来になったと思います(甘い基準だなあ)。
 バルサのクリヤ仕上げで機体を仕上げるときは、スタイロフォームの部分の塗装にはこのやり方を続ける気になりました。


 バルサ色の下塗り、木目入れ、半透明塗料の上塗りでも白のベタ塗りよりは軽く仕上がりました。隠ぺい力の強い塗料をムラが残る程度の量だけ使えばよいからでしょう。


 カウルのくせに62mmのスピンナー、プロペラナット、プロペラワッシャより軽くできたのは驚きです。逆に言えばスピンナーの重さにがっかりです。


 木目模様が入ったことで表面がデコボコでもわかりにくくなるということも木目調塗装の利点です。
 耐久性については下地と上塗りのウレタンの間に水性アクリルの塗料がはさまっている状態ですから心配ですが使っているうちにわかるでしょう。

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