こてるRCGFの再生⑭、タンク・点火ユニット室カバー、尾部整形部
胴体と尾翼はサクサクと製作が進みました。
ブログを見返すと、胴体主要部は2月13日から22日までの10日間、尾翼は1日半で組み立て完了までこぎつけました。
ハッチ、キャノピー、カウル、タンク・点火ユニット室カバーは手付かずです。
こういうものの工作が手間なんですよね。
タンク・点火ユニット室カバー
エンジンやタンクを仮付けしてチェックしたところ側板の上を平らな板でふさぐようにするとかなり苦しいことになりそうでした。側板の上の方に空間が必要です。
設計図
得意の風船張りでは胴枠が邪魔になります。また、機体を取り扱うときにつかむところなので力が加わります。正直言って僕は自分の風船張り工法を強度を担当する部位に使う自信はありません。
ということでブロックを作って内側をえぐる構造にすることにしました。直方体から削ると材料の無駄が大きいので8mmバルサを組み合わせることにします。
バルサを切り出すために図面を引きました。なぜ8mmバルサかと言えばホームセンターで軽い8mmバルサを見つけたからです。べつに10mmバルサでも問題ありません。
図面どおりに作ることができれば切り出した部材の3/4以上を削り、楕円形断面の部分だけが残って、枠が要らず、接着剤の使用量が少ないので甲板張りよりやや重い程度になるはずです(そうなればいいな)。
胴体取り付け部
タンク室ハッチは頻繁に開けたり閉めたりするものではないので胴体にねじ止めする構造にします。胴体側のネジ受けも一緒に作ります。
木ねじで固定するとショボいので2.6mmのビスとナットで固定する式にします。
タンク・点火ユニット室の4隅にナット受けを取付けます。
何度も書いていますがエポキシ樹脂やウレタン塗料を扱うときはラテックスの手袋を着けます。細かい作業がしにくくなりますが健康で長生きするためです。
ナットの固定にはいつものとおりの「木粉エポキシ樹脂」を使います。垂れないけれどボソボソにならない程度にバルサの粉を混ぜます。
こんな具合に盛り付けます。ナット受け台の周りもエポキシ樹脂で固めておきます。
胴体は硬化促進過熱箱に入らないので24時間くらい放置しておかなければなりません。その間に別の作業をします。
材料の切り出し
断面図から切り出すバルサの形を作図します。
バルサは5段重ねで下の2段は長方形の枠のような形、上の3段で曲面を再現するような感じです。
図面を印刷して材料を切り出します。
組立て
奥様が外出中ですからセメダインCを使って組み立てられます。
上の3段を接着して2段目になる8×8のバルサ棒の上にのせた状態です。
後ろのバルサは部材を切り出した後の残りです。80×600のバルサの半分弱を消費しました。風船張りに比べてどれだけ不経済かわかります(貧乏くさいなあ)。
これを8×8バルサ棒(2段目)と胴体に取り付ける部材(1段目)で作った長方形に載せれば組み立ては完成ですが、胴体側の取付けステーのエポキシが硬化してからの作業になります。
尾部整形部
尾部整形部は10mmバルサと8mmバルサを積層したバルサブロックで作ります。
垂直安定板と胴体下部のヒレのダミーにブロックを仮止めし、胴体の形を写します。
胴体に付けた状態では整形は無理ですから時々胴体に当てて調子を見ながら加工できるところまで加工します。
切り出しの切れ味が鈍ってきたので研がなければなりません。
加工前の尾部整形部の重さを測ってみたら20g弱ありました。生地完成の水平尾翼(水平安定板プラス昇降舵)の半分の重さで、方向舵よりも重いのですから許容できるものではありません。肉抜き作業は必須です。
カンザシパイプの取付け
タンク・点火ユニット室まわりの工作のかたわらいろいろ作業しました。
先日作っておいたカンザシを受けるパイプはこんな感じになります。これを胴体幅に切るともう一機分取れました。
これを胴体に仮付けして主翼の取付け状態をチェックするとうまい具合です。隙間はほぼありません。主翼の後ろのアラインメントピンの位置も大丈夫です。
これなら大丈夫ということでカンザシ受けのパイプを接着しました。