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世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro奮闘記⑧ 暫定完結編

 10月3日の日曜日の午後、飛行場で実験しました。実験の目的は満足できる消音効果を確保しつつ出力が出る仕様を見出すことです。冷却のためカウルを外し、飛ばしたくならないように主翼は持っていきませんでした*。
* 模型エンジンの取説には、機体にエンジンを積んでテストするときには主翼を付けろと書いてあるものがあります。おそらく主翼にダンパー的な役割をさせようというのでしょう。主翼を付ければ確かに機体の振動というか揺れは小さくなります。意志が強い人は主翼を付けた方が良いでしょう。

 最初はOS 873。バッフルを抜いて尾管の内径を拡大した仕様では出力は上がっても消音効果が下がることが予想されます。出力を維持したまま排気音を抑えるため小型サブマフラーに期待します。回転数と違って音の変化は計数的に把握できないので運転中にサブマフラーやレデューサーを当てたり外したりしたときの音の変化を耳で確認します。検証実験の結果やいかに。当て馬用の大型サブマフラーも持って行きました。

① OS 873 排気口8mmサブマフラーなし → 10,300 r.p.m。マフラー尾管拡大の効果はありましたがわずか300 r.p.mの上昇です。うるさくなりました。ややがっかりです。
② OS 873 排気口8mm小型サブマフラー付き → 9,600 r.p.m。消音効果はかなりなものですが回転数の低下がすごい。9月30日にバッフルを抜いたOS 873マフラーの尾管の排気口を拡大していない状態で実験したときは回転数の低下がなかったし、サブマフラー内の排気流路は内径9mmですからマフラー尾管の内径8mmより大きいのです。どういうわけでこれほど回転が落ちるのか見当がつきません。とはいっても実験結果がこうなった以上、小型サブマフラーには見切りを付けざるを得ません。期待していたのにがっかりです。
 左手で回転計を持ち、右手でサブマフラーを尾管に押し当てるので写真は撮れませんでした。手が3本あれば便利ですね。午後4時過ぎなので飛行場には撮影係になってくれる人は残っていません。

 小型サブマフラーを取り付けたらこうなる予定でした。飛行日和の10月2日に飛行場に行かずに小型サブマフラーの取付けステーをせっせと作ったのですがその苦労は報われませんでした。

 写真の奥がグローの32~40用の大型サブマフラー、手前が今回作った小型サブマフラーを取付けステーに付けたものです。小型サブマフラーは別の条件なら使えるかもしれないので大事にとっておきます。
③ OS 873 排気口8mm小型サブマフラー7mmレデューサー付き → 実験せず。内径9mmの小型サブマフラーでの回転の落ちがすごいので実験しなくてとも結果は見えていると判断しました。
④ OS 873 排気口8mm大型サブマフラー7mmレデューサー付き → 10,100 r.p.m。大型サブマフラーは回転の低下はわずかで、消音効果は最大です。とはいっても前のブログでも書きましたがHatoriのNA30マフラーくらいの大きさのサブマフラーを胴体の下にぶら下げるのには抵抗があります。

 マフラーをSlimline Qシリーズに交換します。

⑤ Slimline Qシリーズ6mmレデューサー付き → 10,500 r.p.m。回転が上がりました。排気音はOS 873のバッフルなし・尾管拡大仕様よりやや大きめです。

⑥ Slimline Qシリーズレデューサーなし → 10,800 r.p.m。最も回転が上がりオリジナルマフラーを上回るくらいです。運転中にレデューサーを引き抜きましたがそれほどほどうるさくはなりません。バリバリ音が残っていますがオリジナルマフラーのように耳に突き刺さる感じはありません。
 スピンナーナットの向こう側にこの日実験したマフラーとサブマフラーが見えます。


 今回の実験では仕様を変えるたびに高速ニードルを設定しなおしました。グローエンジンもそうですが排気系を変えればキャブは調整しなおさなければなりません。


 期待していた「OS 873排気口8mm」に小型サブマフラーを付ける仕様はがっかりな結果になりました。一方、Slimline Qシリーズは排気音が大きいものの出力が大きいのは魅力です。
 奮闘記⑤でSlimline Qシリーズを使わないと書きましたが君子豹変ということでSlimline Qシリーズに換えることにしました。正確に言えばNGH GT9-Proを最初に載せた機体(1号機)ではSlimline Qシリーズを使っていましたからSlimline Qシリーズに戻るわけです。1号機では大きなサブマフラーを2本胴体の下にぶら下げていましたから、回転低下をきたさず、コンパクトな仕組みで消音効果を高める方策を考えたいと思います。
 「世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro奮闘記」のシリーズは一旦完結です。新しいネタが入れば続編(番外編)をアップします。


追記:エンジンとマフラーがむき出しではカッコ悪いのでカウルを付けたいのですがOS 873マフラーに合わせて作ったカウルは流用できません。今のカウルを改修するより作り直す方が速そうなので新しいカウルを作ることにしました。僕のカウルの作り方はちょっと変わっているので別のシリーズで紹介するかもしれません。
追記-2:と書いたものの、検討の結果、今のOS 873マフラー仕様のカウルを小改造すればSlimine Qシリーズが付くことが分かりました。

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